サッカーのイングランド・プレミアリーグで、我がチェルシーFCが開幕4連勝を飾りました。よっしゃー!!
しかも現時点で、ではありますが、リーグの首位に立ってもいます。
<4戦目(ホーム):8/29>
チェルシー 3-0 バーンリー
今日はNHK衛星第一放送で、5時間遅れの「準」生放送があったので、さっきまでその試合を観て
おりました。本当に素晴しいゲームでした。
我がチェルシーFCが快勝したことはもちろん良かったのですが、それ以上に
「これぞイングリッシュ・フットボールだ!」というような試合を観られたのが良かったと思っています。
縦にとても速い展開、激しいフィジカルコンタクト、観客のフェアな応援(敵味方関係なく、良いプレーに
拍手し、惜しいプレーにため息が出ていた)。私がイングリッシュ・フットボールを愛する理由そのもの
の姿がそこにはありました。
本日の対戦相手のバーンリーFC(イングランド北西部)は今シーズン、30数年ぶりにトップリーグ復帰
してきたチームですが、最初から引き分け狙いで引いて守るというようなことをせず、彼ら自身の
サッカーをしてきたことも、スコア以上に試合を引き締めた理由だと思います。
バーンリーの選手達は、ボール際厳しいチェックもしてきたけれど、汚いプレーではなく、必死さが故の
厳しさでしたから、少々タックルが危険でもお互いに"ill-feeling"(イル・フィーリング=悪感情)の残らない
プロフェッショナルなゲームができたと、彼ら自身もチェルシーの選手達も思ったに違いありません。
彼らが、エバートンとマンチェスター・ユナイテッドを破ってきているのはフロックでも何でもない、と
思わせるに十分でした。
ですが、バーンリーのような「昇格組」のチームが、勝ち点1狙いで(=引き分け狙いで)守りを固める、
ということはよくあります(日本代表だってブラジル代表と真剣勝負したら、真っ向勝負はしないのでは
ないかと思います)。しかし、今回はそういうことは試合の展開上起こりはしましたが、意図的に
バーンリー側がそうすることはありませんでした。
しかし、私はバーンリーが引いて守ったとしても文句を言うつもりはなかったし、
イングランドのサポーターは、どのチームのサポーターであれ、そのことを意にも介さないでしょう。
この件について、前々からひとこと言いたいなと思っていたので、ここで書いてしまいます。
たった今、「最初から引き分け狙いで引いて守るというようなことをせず、彼ら自身のサッカーをしてきた
ことも、スコア以上に試合を引き締めた理由だ」と書きました。
けれども、私は「引いて守るサッカー」を全く否定しません。なぜなら、それも戦術(作戦)でありますし、
そもそもピッチ上(=グラウンド内)では、ルールやフェアプレーに反しない限りは、勝つためにどんな
方法論があってもいいはずです。そのピッチ上で起こる全てのことが「フットボール」の要素でもあります。
ですので、昨シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝でチェルシーがスペインのFCバルセロナと
対戦した際に、バルセロナの監督・選手・そしてファンまでもが、
「チェルシーは引いて守ってばかりで、サッカーをしようとしない。美しくない」
などと不平不満を言っていましたが、あれは完全に不当な言いがかりというものです。
これは声を大にして言いたい。
チェルシーは、しっかり守って、相手のペースに混乱することなく、自分たちのペースを保つ作戦に
出ただけのこと。それによってバルセロナの選手達は自分たちのペースに持ち込めなかっただけのこと。
それを、先のように言われる筋合いは全くありません。筋違いも甚だしい。
チェルシーの選手はプロです(それはバルセロナの選手も、バーンリーの選手も、Jリーグの選手でも
そうです)。美しいとか言う前に、彼ら自身勝たねば、生活ができなくなるのです。
だから、勝ちやすいと思われる手段を取っただけ。
しかしながら、結果は引き分け。しかもアウェーゴール2倍のルールでチェルシーは結局負けてしまった 。
それでもまだ、バルセロナは文句を言ったのです。
プロスポーツなんだから、選手自身は勝つことが生活の糧を得ることにつながるし、サポーターも
応援するチームが勝つところをまずは見たいのです。目の前の試合に勝つことこそ、
「最大のファンサービス」と言って言い過ぎではないでしょう。
だから、彼らは問題を履き違えていると考えます。
それぞれのチーム事情にあった作戦を取って何が悪いのか、と言いたい。
あの時のバルセロナ側の数々の発言は、「プロがプロに対し敬意を欠いた」ものであったと思われます。
話が大幅に脱線しましたので、元に戻します。
チェルシーは、昨季終了後に移籍すると思われていた選手も大半残留し、試合毎に起用する選手を
少しずつ入れ替えつつ、新監督のやり方を浸透させようとしているようです。
今のところは、上手くいっていますが、怪我する選手が増えるなどしてくると、選手のやりくりも
大変になるでしょう。その時にレベルを落とさずに戦えるのか、がカギとなってきそうです。
うーん、目が離せない展開になりそう。睡眠不足の日も増えるかも…。
NHK衛星第一放送の番組編成の方、チェルシーの試合をたくさん放映してくださいますように!