世界の株式市場では、株価の下落が続いています。
ドル円の為替レートは円高方向へ。
日本国債10年もの利回りがマイナスになるなど、「なんだか大変そう」です。

日経平均は元気ないです。

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日本国債の金利はマイナスになっているようです。

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これらをアベノミクスや日銀の金融政策の限界というようなことを見聞きしますが、本当でしょうか?

気鋭のエコノミストの記事を拝読することで、今起こっていることを一般人なりに理解しようと思います。

片岡剛士さんのレポート(*1)、安達誠司さんの記事(*2)、いずれを拝読しても、どうやらドル高、停滞する原油価格などが日本の株価に影響を与えているようです。

(*1)《株価下落は何を示唆するのか》(2016.01.28,片岡剛士)

2つの図は(*1)のコラムより。

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(*2)《原油価格の「底打ち」は、ある日突然やってくる~2016年世界経済のシナリオを「M・O・N・K・E・Y」で考える【その2】》(2016.01.14,安達誠司)

安達誠司さんの記事からも引用します。

"あくまでも統計的な関係だが、推測される各指標間の因果関係をまとめると以下のようになる。

【各マーケット指標の統計的な因果関係】

ドル名目実効為替レート ⇔ 原油価格 ⇒ 中国株価 ⇒ 米国株価 ⇔ 米国10年国債利回り ⇔ 米国予想インフレ率 ⇒ 日本株価、金価格

注: ⇒は、「因」から「果」への波及を意味する(「因」⇒「果」)。ただし、⇔は、因果関係が両方向に及ぶことを意味する(「フィードバック」の関係)
出所: 筆者が、2003年1月から2015年12月までの月末値を用いてGrangerの因果性テストを行った(ラグは3)結果

①まずは、名目実効為替レートでのドル高が原油価格の低下をもたらす(さらに、逆に原油価格の低下が名目実効為替レートのドル高をもたらすこともある)。
②これが中国の株価の下落を経由して、
③米国株の下落や米国長期金利の低下、及び予想インフレ率の低下へ波及する。
④そして、日本株の下落と金価格の上昇につながっている"



FRBの利上げは、アベノミクスでは止められませんし、原油価格を押し下げることも難しいです。

FRBのマネタリーベースは減っています。

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主要国が協調した対応が必要だとは思います。それで、落ち着くかは分かりませんが。