JasmineYou君、ご永眠。
Versailles べーシストの訃報をうけ
遅ればせながら
そして
少ないながらお仕事を共にした人間として
思い出を書きつづっておこうと思います。
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"Ascendead Master" の撮影では
謎のリンゴ野郎を演じてくれたわけですが
ヒマさえあれば共演者(カトリーナ)にちょっかいを出し
おどけていましたなぁ。
芸人風でおちつきのない(^_^;)感じ?
僕がちょっとオーダーを出すと
(本編には使われてませんが)
何でもやってくれました。
サービス精神。
僕と彼だけで回した撮影素材の中に
彼のふざけた様子が残っているかもしれません。
何か機会があれば
日の目を見ることがあるかもしれませんね。
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編集は3日間帰れない超過酷な死の行軍で
僕らの徹夜が続く中
他のメンバーが一時帰宅したタイミングで
彼一人居残っていることがありました。
血走った眼で作業中の僕...の傍らに座り
珍しく饒舌に
思いのたけを話してくれました。
"Ascendead Master"のPVについて
彼のオーダーはシンプルで
「アイドルビデオにはしたくない」ということでした。
耳の痛い意見でした。
合議制で物を作る弊害
つまり
編集作業中にいろんな意見を柔軟にとりいれた結果
ポートレート的なカットが増え
映像のダイナミズム、テンションがやや下がったこと
それを僕がなんとなく容認していることを
彼なりに鋭く指摘してくれたのです。
僕はその瞬間、ちょっと目がさめた(^ ^;)。
で、彼と二人で数カットほど手直しました。
修正は「ややダイナミズムの不足するカット」に
デジタル処理で若干のカメラワークを追加し
ロックの熱さを
ダイナミズムを吹き込むというものです。
僕がやってみせると
素直に喜んでくれました。
「さすがです」「素敵です」
などなど。
#ムーミン谷でいうところの
#スナフキンのような人?
結果完成したPVの出来栄えは
ファンの皆さんが知るところでありますが
そのスピード感やダイナミズムに
彼のロックな魂がこめられていることを
感じていただけたらと思います。
以上、少ないながら
私からのお別れの言葉に替えさせていただきます。
Rock with YOU!