第209回 夜には娼婦になる帝国の皇妃様 | 3分でよめる中国古典ブログ

第209回 夜には娼婦になる帝国の皇妃様

 

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■■本日の文献 

 【文献】

 天を知り地を知れは、勝(ショウ)乃(スナワ)ち窮(キワ)まわず。

 【意味】

 天を知り地を知れば、苦戦せずに勝つ


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 【文献】

 貪(ムサボ)りて名を忽(ユルガセ)にするは、貨(カ)もて
賂(マイナ)うべし

 【意味】

 敵の将軍が貪欲でいい加減な人物であれば、金や物で買収せよ。



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 ■■編集後記


■ローマ帝国で、夜になると娼婦になるという、信じられない変身?を
された皇妃様がおりました。

 その名もメッサリナ。

 西暦39年、17歳のメッサリナは、ローマ帝国の第3代皇帝カリグラの
叔父であるクラウディウスの3人目のお妃様として嫁ぎました。


 初代皇帝の血筋を引く名門家のメッサリナは、わがままな性格
だったといわれ、

 対して夫のクラウディウスは身体障害者で足が不自由であり、気弱
な性格だったといわれてます。


 メッサリナはそんな夫を見下していたのですが、夫クラウディウスは
彼女に惚れていたので、


 彼女のわがままや横暴な言動を制する事はなかったようです。

 
 そんな夫婦生活が2年続いたのですが、西暦41年、暴政に奮起した
民衆により皇帝カリグラが殺害されると、

 第4代皇帝としてクラウディウスが君臨し、メッサリナは皇妃様と
なります。


 思わぬ地位を手に入れたメッサリナは、若い男性と情事に
ふけるようになります。

 しかもこの情事は夫も公認してたというから驚きです。


 なぜ妻の不倫を認めたのかというと、

 新皇帝クラウディウスは性欲にはさほど興味がなく、対して
メッサリナは夜会を開くなど派手に遊ぶため、

 妻の性欲を満たすことができないクラウディウスが、
他の男性と不倫することを黙認した、といわれております。


 それを証明するエピソードとして、

メッサリナはある俳優を誘いましたが、その男性は仮にも皇妃様
ということで、後に皇帝からの咎められるのをおそれて、

 彼女の誘いを断りました。


 ところがメッサリナは夫のクラウディウスにその事を報告し、
その俳優に、自分の誘いを受けるように命令してほしい、と要求します。


 夫クラウディウスは妻のメッサリナの要求に応じ、
俳優に妻の誘いを受けるように命令しました。


 そんなメッサリナの性欲はさらに強くなり、夜になると
ローマの街にある売春宿に行き


 身分を隠し、リュキスカとかスキッラと名乗り男あさりにふけりました。

 

 次号ではメッサリナのその後をお伝えします。
 



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