第68話
↑雷鳥(イメージ)
2,3日前だが、まずケータイのニュースサイトで知り驚いた。石川県の白山(2702m)で、絶滅したとされていた国の天然記念物 雷鳥が約70年ぶりに見つかったというのだ。
絶滅危惧種に指定されている雷鳥は、立山(富山県)などの北アルプス高山帯を中心に少数が生息しているが、白山では明治以降には絶滅したと考えられてきた。
山好きで、身近な白山に愛着のある私として、自然豊かな白山に雷鳥がいないのはこれまで不思議だったが、発見のニュースは嬉しい限り。
しかし、今回確認されたのは雌の成鳥1羽のみで、つがいでもなく 雛も確認されなかったこともあり、この1羽の他に生息している可能性は低いという。
↑白山と 遥かに浮かぶ御嶽山方面の山並み・(C)ヤマケイ
発見された1羽は他山から飛来したのではとあるが、鳥ながら長距離飛行を不得意とする雷鳥が、遥か70~80km程離れた北アルプスなどの山々(上写真参照)から移動してきたとするなら驚異であるし、たとえ白山で70年間誰にも見つからず密かに生き繋いできたとしても凄すぎる。
まさに 神秘の山に神秘の鳥あり である。
白山での生息定着に期待しつつ、静かに今後の動向に注目し見守りたい。