ブログのご紹介・6
今日は、私の記事 詐欺の手口~続き~ を紹介して下さった方のブログをご紹介させて頂きます。
うたたねこさん 「アスペの子育て奮闘中 七十転び八起き 」
うたたねこさんは、小学校3年生の長男マリオ君、2歳の次男ルイージ君、二人の男の子のお母さんです。
マリオ君は今年度から情緒学級に在籍しています。
私自身、2年生の息子の今後について、このまま普通クラスで過ごすのか、それとも支援クラスの方が適しているのか、いつも悩み迷っている状態なので、1年先輩のうたたねこさんのお話はとても勉強になります。
先日、うたたねこさんの 相談してほしい という記事の中でご紹介頂いたのですが、この記事の中で、告知に対して支援者さんがおっしゃっていた「自分の特性を知った上でそれにアスペルガーというものが影響しているって理解するといいのですが、僕の全ての行動をアスペルガーが支配していると強く思うのは、本人が生きづらくなるのでは・・・」との言葉がとても心に残りました。
障害告知が失敗しやすい事例の一つに、「不適応を起こしている時の告知」があります。
人間関係がうまくいっていない、社会や学校にうまく馴染めないなどで不適応を起こしている時は、多くの場合本人の自己肯定感が著しく低下しています。
この状況で告知をすると、「障害が全ての元凶だ、何もかも障害のせいだ」と、障害にマイナスイメージを持って自暴自棄になってしまうことが多く、告知したことがより生きづらさを生む結果になってしまう可能性が高いのだそうです。(もちろん、必ずマイナスとなるわけではなく、プラスの結果となることもあります)
発達障害の脳は、定型脳とは働き方が全く異なっているため、定型発達の生き方ではなく、発達障害の生き方を身に付ける必要がありますが、もし「発達障害に全ての行動を支配されている」と受け止めてしまうと、確かにかなり苦しく、生きづらくなってしまうだろうなと思います。
告知をする時には、なぜ告知をするのか? 告知によって伝えたいことは何なのか? 本人に何を求めるのか? 告知をして得られるものは何なのか? 得られないものは何なのか? 告知をする側がそういった考えを整理しておくことも大切なのかもしれないなと思います。
もし周囲の人が、発達障害の特性を悪いことだと思っていると、その雰囲気は当事者には必ず伝わります。
発達障害を持っていると、人の気持ちを理解する共感性は弱さがありますが、その場の雰囲気を察知する感受性はとても強い場合が多いからです(関連記事はコチラ )。
周囲が、「告知によって苦手を自覚させて、本人に努力させよう、克服させよう」と意識しているのか、それとも、「告知によって特性を伝え、工夫や対処の仕方を教えて、暮らしやすくなるコツを身に付けさせよう」と意識しているのか、その雰囲気はたとえ口には出さなくても本人に必ず伝わるものなのだと思います。
この周囲の意識の違いは、本人の障害特性の受け止め方に少なからず影響を与えているのかもしれません。
先日ある学習会に参加した時、「自閉症を持って誇り高く生きる」というお話がありました。
もし周囲の人が、障害特性を悪いもの、克服すべきものとして見ていたら、本人が自分自身に誇りを持って生きるなんて、とてもできないだろうなと思います。
誇り高く生きるという姿勢は、おそらく本人の努力のみで得られるものではなく、長期にわたる周囲の理解と適切な支援が根底にあってこそ得られるものなのかもしれません。
私自身、息子が自立するまでの伴走者の一人でもありますが、まだまだ未熟な点がたくさんあります。
今日は私の家庭療育の姿勢に対する自戒もこめて書いてみました。
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