解像度をあげる、解像度をおとす
そろそろ年賀状どうしようかなあ…と
考え始めている人も、多いんじゃないでしょうか?
今日は、年賀状制作に最低限必要な
画像の解像度について、
詳しく説明してみたいと思います。
年賀状など、はがきを作る場合は、
紙に印刷するわけですから、
使用する大きさ(実物大)で、解像度は300dpi必要です。
まず、画素数はそのままで、
解像度を上げる場合について、説明します。
解像度は、フォトショップで
イメージ→画像解像度 を見ると、確認できます。
(1)たとえば、72dpiで、
A4サイズの画像データがあったとします。
ピクセル数は、幅595×高さ842pixel、
画像の寸法は、幅210×高さ297.05mmです。
(2)これを、300dpiに変更します。
※「画像の再サンプル」は、必ずチェックはずしてください!
ピクセル数は、幅595×高さ842pixel、(1)と同じです。
画像寸法は、幅50.38×高さ71.29mm
密度が濃くなって、画像の寸法は小さくなりました。
「画像の再サンプル」のチェックをはずすと、
画素数(ピクセル数)は、そのままで、
密度(解像度)だけを変えることができます。
次に、画素数をすくなくして、
データ容量を小さくする場合について、説明します。
(3)たとえば、300dpiで
A4サイズの画像データがあったとします。
ピクセル数は、幅2480×高さ3510pixel、
画像の寸法は、幅 210×高さ 297.18mmです。
ハガキサイズは100×148mmですから、
A4サイズ(210×297mm)では、大きすぎますね。
容量も、33.2Mでは、重すぎます。
(4)今度は「画像の再サンプル」にチェックを入れて、
幅を100mmに変更します。
ピクセル数は、幅1181×高さ1672pixelに、
画像の寸法は、幅100×高さ141.53mmになりました。
このように、
「画像の再サンプル」にチェックを入れると、
画素数(ピクセル数)を間引いて、
容量を小さくすることができます。
「画像の再サンプル」っていうのは、
そのドキュメントの大きさに合わせて、
ピクセルを作り直すってことなのです。
では、低解像度の画像データの
解像度を上げることは、できるか?
画像の面積を小さくすれば、
解像度を上げることはできます。
画像の面積はそのままで解像度だけ上げるというのであれば、
数値上のつじつまを合わせることは可能ですが、
粗い画像を、それ以上細かくすることは、できません。
(5)たとえば、72dpiで
1×1inchの正方形があったとします。
dpi(ドットパーインチ)とは、
1ピクセルあたりのピクセルの数です。
1×1inchの正方形は、
幅72×高さ72pixelで、構成されているというわけです。
(6)この正方形の解像度を、300dpiにしてみます。
「画像の再サンプル」には、チェックを入れて
解像度を300に変更すると、
幅300×高さ300pixelに、数値は変わります。
しかしこれは、
1つの正方形が、25分割になったようなもの。
水増しされただけなんですね。
小さなタイルを敷きつめて1インチ角にしても、
大きいタイル1枚で1インチ角にしても、
見た目上は、変わりありません。
ですから、紙に印刷する場合は、
最初から、「使用サイズで300dpi」の
画像データを用意する必要があるのです。
画面できれいに見える解像度(72dpi)と
紙に印刷してキレイな解像度(300dpi)は、
違うっていうことを、頭に入れて、使用する画像は準備しましょう!
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