第421話 戦国基礎知識(1)石高と兵力 と 農業体験イベント | 時代劇本舗

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時代劇と食べ物と酒などのことを徒然に綴る予定でござる。



 先週末、将来農業公園にする予定で確

保している予定地で、じゃがいもを植え

る農業体験を中心にしたイベントが開催

されました。




公園予定地


 農業公園予定地は、現時点では面積に

して1500㎡。そこの半面に芋を植え

るわけであります。




たねいも


 こちらが種いも。切り口に塗ってある

のはカルシウムの粉だそうです。





栽培講習会


 芋の育て方講座もやりました。紙芝居

風のやり方で説明をしてもらいます。




植え付け体験


 それから、お芋を植えてもらいました。

 親子で楽しく、きゃっきゃっと言いな

がらお芋を植えていました。


 夏にはこの芋が収穫できます。この地

でまた、収穫祭のようなイベントをやる

予定でございます。





【時代劇こぼれ話】戦国基礎知識(1)

         石高と兵力



 時代劇、特にNHKの大河ドラマなど

では、戦国時代がよく取り上げられます。

 戦国時代とは、室町時代後期から安土

桃山時代の期間を指し、下克上により当

時の守護・地頭体制が揺らいで、次々に

戦国大名が台頭し、戦争に明け暮れた時

代であります。



 結局は織田信長⇒豊臣秀吉によって天

下統一がなされ、その政権を徳川家康が

奪うことによって、江戸時代260年の

天下泰平を生むことができたわけです。

 しばらく、戦国時代ドラマの基礎知識

にお付き合いくださいまし。



 さて、戦国時代最大の戦いは何と言っ

ても「関が原の戦い」でしょう。この関

が原を描く際、各大名たちの動員兵力が

問題になります。実は、今となっては正

確な動員数が分からない場合が多いので、

石高で動員数を類推する、という方法が

採られています。



 戦国初期は、1万石で動員できる兵力

は200~250人でした。それが、次

第に生産性が上がり、一方で徴兵が苛烈

になることによって、関が原の頃は1万

石あたり300人というのが普通になり

ました。この300人は全てが侍ではあ

りません。農民兵=足軽・雑兵込みの数

字であります。



 さて、そういう目で見ると、関が原の

動員兵力がこの数式で計算されているこ

とがわかります。例えば掛川六万石の山

内一豊は、動員兵力1800名、近江で

十九万石の石田三成が六千名弱。備州五

十万石の宇喜田秀家は1万5千名といっ

た具合です。中には、遠隔地のため兵力

が少ない場合(薩摩島津家の1800名

など)もありましたが、今のドラマでは

この数式が使われているのがわかります。



 と、なると当時関東で250万石あっ

た家康さんの動員兵力は7万5千名。関

が原に居た家康軍が 3万、秀忠が3万8

千を率いていたというのもまんざら大

さではなさそうですね。



 本日もお読み頂き、ありがとうござい

ましたm(_ _)m