KOREA「映画は映画だ!」
 「既存の韓国映画とは違った意味で、露出度が高いシーンが数回登場する」。
 パク・チャヌク監督の『コウモリ』について、投資配給社CJエンターテイメントの関係者が語ったコメントだ。「何回か内部試写会を行った。『霜花店』より露出度の高い映像を披露することになるだろう」という。
 最近の韓国映画界は。映画封切り前になると、きまって「露出度」を話題にする。「美人図」「霜花店」、そして「コウモリ」・・・。しかし、実際に映画を見てみると、ポイントは露出度ではなく、他の点にあることが一目瞭然だ。「美人図」は映像美、「霜花店」はチュ・ジンモの演技力である。 「露出度」で客を呼ぶような宣伝は、もうやめたほうがいいのではないか?
  映画『コウモリ』は、誤った輸血によって吸血鬼になった神父(ソン・ガンホ)が、彼の友人(シン・ハギュン)の妻(キム・オクピン)と陥る痴情を描いた作品だ。激しい情事シーンのため、女優キャスティング段階から難航してきたという。このため、キム・オクピンの露出が注目を集めることになった、というのが韓国芸能メディアにあふれる宣伝文句。
 「禁じられた愛を描いた作品であることに加え、パク・チャヌク監督特有の演出力が合わさり、激情的なシーンを描写した濃厚な作品になるだろう」と関係者。制作段階から米国メジャー映画社ユニバーサルの投資を受けて話題になった作品だ。もう少し、違ったプロモーション戦術はないのだろうか。(おおいた韓国映画研究会しもちゃん)