竹原文楽

昔の写真から。

昔、下呂温泉の観光施設「合掌村」内の合掌造りの中で「竹原文楽」という人形歌舞伎が行われていました。

今は亡き「洞奥」さんという方が一人で100体の人形を操るというものでした。

舞台裏は複雑そのもの。


こうした舞台装置の作成から切り替えまで全部やってみえました。


舞台裏はあまり写させてもらえず、貴重なカット。


もちろん、人形作成もご自分でされてました。


人形一体一体に「生命」を吹き込んでいるとよくおっしゃってました。

矢印の所に「生命」と書かれてます。

僕もご生前中に撮影させてもらったことがありますが、凄く厳しい方でした。
撮った写真を見て
「ここが写ってない」「ここはこっちから撮ってほしい」等と
何度もダメだしをされ、怒られ再撮影に行った覚えがあります。

また上映時、
お客さんの中の子供が泣いていたりすると「歌舞伎に集中できないので出て行ってくれ」と
言われるほど、厳しい人でした。

残念ながら、後継者はおらずこの方だけで終わってしまいました。