5月7日、妻の誕生日ディナーで訪問しました。
「ミシュランガイド2011」で2つ星を獲得している
お鮨屋さんです。
面識がなければ恐ろしくて入れないと思いましたが、
幸い妻がソムリエの方と面識があるとのことで、
少し安心して入店しました。
お店はコンクリートの打ちっぱなしに桜の木などを使った
スタイリッシュな内装で、板場(というんでしょうか?)を
取り囲むようにカウンターが8席あります。
カウンターの後ろには個室もあるとのこと。
一度利用してみたいなぁ…
席に着くと、店主の佐藤さんに飲み物を訊かれます。
ドリンクのメニューををいただいて、
クレマンドブルゴーニュをボトルでオーダー。
お鮨とワインを合わせるのは初めての体験。
かんぱーい。
拓のメニューはおまかせのコースとなっており、
おつまみとお鮨が交互に出てきます。
お腹一杯になったら、ストップを申し出て
止めてもらうというシステムのようです。
まずは先付で春の山菜を使った炊きもの。
春の山菜らしくほのかな苦みもあり、たまりません。
箸休め的なわかめ、海ぶどう、レンコンも盛られます(画像奥)。
そしてついにコースがスタート。
まず出てきたのはいさきのお造り。
身が締まっており歯ごたえ◎、脂ものっています。
続いてえぼ鯛の押し寿司。
炙ったえぼ鯛の香ばしさが鼻を抜け、たまりません。
つぶ貝の炙り。
これまた香ばしい。
つぶ貝の旨味と香ばしさが素晴らしいハーモニーです。
さより。
笹の葉で巻いて蒸したものです。
淡白な味わいのさゆりに、笹の葉の清涼感ある香りが
よくマッチしています。
かすご(小鯛)
軽く炙られています。
「春子鯛」と書いて「かすごだい」と読むそうです。
脂がのってておいしい~
鯛が続きます。
甘鯛の昆布〆。
ねっとりとした甘鯛の食感、お米の粒感、昆布の風味と
楽しみどころが満載の逸品です。
対馬産の穴子の塩焼き。
皮はカリッと香ばしく、身はほろほろと溶けるようです。
しらさえび。
頭としっぽを取り、かりっと焼かれていますが
ミソの旨味は健在。
良く見ると、頭・しっぽとも
ほんの先っぽだけ取られています。
仕事細かい~
太刀魚のたたき。
お味噌とネギで和えられているようですが、
黒胡椒が振られており「洋風なめろう」といった趣。
どこまでもお酒に合うメニューが続きます。
お酒はソムリエの方が提供してくれるのですが、
カウンター後方にソムリエ台とでも言うような台があります。
後ろからソムリエが見守っていてくれるので、
いいタイミングでお酒を注ぎにきてもらえます。
この日提供されたクレマンドブルゴーニュは
濃すぎず薄すぎず、魚の味わいを邪魔することなく
本当によくお鮨に合いました。
さすが、のセレクションですね。
コースは続いて金目鯛の昆布〆。
塩昆布が軽くまぶされています。
この金目鯛は赤酢を使ったシャリで握られています。
とろける金目鯛に、コクのあるシャリ♪
赤酢のシャリは、赤酢の風味に負けない
しっかりとしたネタにのみ使われるとのことです。
ウニの食べ比べ。
上記右側が根室産のバフンウニの海水漬け。
嫌味な味わいがなく、甘いです。
左側が函館産のムラサキウニ。
魚介的な旨味の強さが特徴です。
ここで箸やすめ的な熊本産「ばってんなす」。
生のまま食べられます。
あじ。
切り身が長くて折り返されているところがまたそそります。
柔らかく、脂がのっていてとろけます。
ここで、中休み的なあさり汁。
画像では分かりにくいですが、すごくちっちゃなお椀で
一口サイズのお汁でした。
味は濃くないけど、出汁のうまみがすごい。
コース再び。
しまえび。昆布〆を焼いたもの。
非常に柔らかく、ミソが塗られているのか旨味たっぷり。
メジマグロの炙り。
お腹部分だそうですが、すごい脂がのっており肉のよう。
おろしでさっぱりいただけます。
舞鶴産のとり貝。生です。
プリプリです。
ここでクレマンが終了し、グラスでサンセールを注文。
これまたクリーンな味わいで魚介との相性抜群。
ただの辛口ではなく、少し甘みも感じられ
魚の脂を洗い流すだけではなく、旨味を増幅するワインでした。
赤身。
柑橘がきいていて、爽やかです。
中トロ。
これ、大トロでしょ。
っていう見事な脂の乗りっぷり。
口の中でとろけます。
これは赤酢のシャリで握られていました。
ここで、芸術品・こはだの登場。
こんなタイミングで出てくるんだ~という感想。
味がしっかりとついています。
玉子焼き。
魚介系の旨味が素晴らしい。
聞いてみると、芝エビの煮汁とすり身を使っているとのこと。
そりゃうまい。
茶碗蒸し。
海苔がたっぷりのっており、素晴らしい風味。
出汁がきいていて体に沁み入ります。
ここで妻はお腹いっぱいになったようですが、
あと2品、ということで最後まで食べきることに。
ボタンエビ。
香ばしく、身はプリっプリで旨味たっぷり。
ここでグラスワインがなくなり、最後の一杯を頼むことに。
やはり日本酒も試してみたいので、〆張鶴純米吟醸をオーダ―。
日本酒は猪口を選ばせてくれました。
涼やかな切子グラスを選択。
きれいな酒質をより際立たせてくれるような透明感です。
最後の1品は金目鯛の炙り。
1日で金目鯛を2通りの食べ方で楽しめるなんて
素晴らしい贅沢。
皮のパリパリ、香ばしさと身の旨味が最高でした。
最後の最後でさっき食べたボタンエビの頭。
これまた香ばしい。
うーん、日本酒は文句なくお鮨にあいます。
ほんとに最後、
大根に大葉と梅肉を挟んだものでさっぱり。
デザートは、5種類のアイスクリームから選べました。
・ほうじ茶 ・玄米茶 ・生姜 ・きな粉 ・醤油
5種類食べ比べもOKと言われましたが(笑)、
醤油を選択。
甘みとしょっぱさの混在した、おいしいデザートでした。
しかしよく食べた!
ひとつひとつの食材が小さめで、品数を多く楽しめるところが
素晴らしいです。
また、入店するまでは西麻布のお鮨屋さん、ということで
少し身構えていましたが、
店主の佐藤さんが作り出すお店の雰囲気はとても柔らかく、
くつろいでお鮨を楽しむことができます。
この日は韓国からの観光客の方が訪問されていましたが、
ネタの説明に魚の写真入りの本を見せながら提供するなど
お客さんをもてなす心にあふれていると感じました。
産地や調理法なども、聞けば気軽に応えてもらえます。
このサービスに対する姿勢が、
ミシュラン★★という結果を生み出す理由の一つだろうな、
と考えながらお店を後にしました。
記念日にはぜひ訪問したいお店です。
*********************************************
西麻布 拓
〒106-0031
港区西麻布2-11-5 カパルア西麻布
TEL&FAX:03-5774-4372
営業時間:18:00~26:00(L.O.25:00)
定休日 :日曜、祝日
「ミシュランガイド2011」で2つ星を獲得している
お鮨屋さんです。
面識がなければ恐ろしくて入れないと思いましたが、
幸い妻がソムリエの方と面識があるとのことで、
少し安心して入店しました。
お店はコンクリートの打ちっぱなしに桜の木などを使った
スタイリッシュな内装で、板場(というんでしょうか?)を
取り囲むようにカウンターが8席あります。
カウンターの後ろには個室もあるとのこと。
一度利用してみたいなぁ…
席に着くと、店主の佐藤さんに飲み物を訊かれます。
ドリンクのメニューををいただいて、
クレマンドブルゴーニュをボトルでオーダー。
お鮨とワインを合わせるのは初めての体験。
かんぱーい。
拓のメニューはおまかせのコースとなっており、
おつまみとお鮨が交互に出てきます。
お腹一杯になったら、ストップを申し出て
止めてもらうというシステムのようです。
まずは先付で春の山菜を使った炊きもの。
春の山菜らしくほのかな苦みもあり、たまりません。
箸休め的なわかめ、海ぶどう、レンコンも盛られます(画像奥)。
そしてついにコースがスタート。
まず出てきたのはいさきのお造り。
身が締まっており歯ごたえ◎、脂ものっています。
続いてえぼ鯛の押し寿司。
炙ったえぼ鯛の香ばしさが鼻を抜け、たまりません。
つぶ貝の炙り。
これまた香ばしい。
つぶ貝の旨味と香ばしさが素晴らしいハーモニーです。
さより。
笹の葉で巻いて蒸したものです。
淡白な味わいのさゆりに、笹の葉の清涼感ある香りが
よくマッチしています。
かすご(小鯛)
軽く炙られています。
「春子鯛」と書いて「かすごだい」と読むそうです。
脂がのってておいしい~
鯛が続きます。
甘鯛の昆布〆。
ねっとりとした甘鯛の食感、お米の粒感、昆布の風味と
楽しみどころが満載の逸品です。
対馬産の穴子の塩焼き。
皮はカリッと香ばしく、身はほろほろと溶けるようです。
しらさえび。
頭としっぽを取り、かりっと焼かれていますが
ミソの旨味は健在。
良く見ると、頭・しっぽとも
ほんの先っぽだけ取られています。
仕事細かい~
太刀魚のたたき。
お味噌とネギで和えられているようですが、
黒胡椒が振られており「洋風なめろう」といった趣。
どこまでもお酒に合うメニューが続きます。
お酒はソムリエの方が提供してくれるのですが、
カウンター後方にソムリエ台とでも言うような台があります。
後ろからソムリエが見守っていてくれるので、
いいタイミングでお酒を注ぎにきてもらえます。
この日提供されたクレマンドブルゴーニュは
濃すぎず薄すぎず、魚の味わいを邪魔することなく
本当によくお鮨に合いました。
さすが、のセレクションですね。
コースは続いて金目鯛の昆布〆。
塩昆布が軽くまぶされています。
この金目鯛は赤酢を使ったシャリで握られています。
とろける金目鯛に、コクのあるシャリ♪
赤酢のシャリは、赤酢の風味に負けない
しっかりとしたネタにのみ使われるとのことです。
ウニの食べ比べ。
上記右側が根室産のバフンウニの海水漬け。
嫌味な味わいがなく、甘いです。
左側が函館産のムラサキウニ。
魚介的な旨味の強さが特徴です。
ここで箸やすめ的な熊本産「ばってんなす」。
生のまま食べられます。
あじ。
切り身が長くて折り返されているところがまたそそります。
柔らかく、脂がのっていてとろけます。
ここで、中休み的なあさり汁。
画像では分かりにくいですが、すごくちっちゃなお椀で
一口サイズのお汁でした。
味は濃くないけど、出汁のうまみがすごい。
コース再び。
しまえび。昆布〆を焼いたもの。
非常に柔らかく、ミソが塗られているのか旨味たっぷり。
メジマグロの炙り。
お腹部分だそうですが、すごい脂がのっており肉のよう。
おろしでさっぱりいただけます。
舞鶴産のとり貝。生です。
プリプリです。
ここでクレマンが終了し、グラスでサンセールを注文。
これまたクリーンな味わいで魚介との相性抜群。
ただの辛口ではなく、少し甘みも感じられ
魚の脂を洗い流すだけではなく、旨味を増幅するワインでした。
赤身。
柑橘がきいていて、爽やかです。
中トロ。
これ、大トロでしょ。
っていう見事な脂の乗りっぷり。
口の中でとろけます。
これは赤酢のシャリで握られていました。
ここで、芸術品・こはだの登場。
こんなタイミングで出てくるんだ~という感想。
味がしっかりとついています。
玉子焼き。
魚介系の旨味が素晴らしい。
聞いてみると、芝エビの煮汁とすり身を使っているとのこと。
そりゃうまい。
茶碗蒸し。
海苔がたっぷりのっており、素晴らしい風味。
出汁がきいていて体に沁み入ります。
ここで妻はお腹いっぱいになったようですが、
あと2品、ということで最後まで食べきることに。
ボタンエビ。
香ばしく、身はプリっプリで旨味たっぷり。
ここでグラスワインがなくなり、最後の一杯を頼むことに。
やはり日本酒も試してみたいので、〆張鶴純米吟醸をオーダ―。
日本酒は猪口を選ばせてくれました。
涼やかな切子グラスを選択。
きれいな酒質をより際立たせてくれるような透明感です。
最後の1品は金目鯛の炙り。
1日で金目鯛を2通りの食べ方で楽しめるなんて
素晴らしい贅沢。
皮のパリパリ、香ばしさと身の旨味が最高でした。
最後の最後でさっき食べたボタンエビの頭。
これまた香ばしい。
うーん、日本酒は文句なくお鮨にあいます。
ほんとに最後、
大根に大葉と梅肉を挟んだものでさっぱり。
デザートは、5種類のアイスクリームから選べました。
・ほうじ茶 ・玄米茶 ・生姜 ・きな粉 ・醤油
5種類食べ比べもOKと言われましたが(笑)、
醤油を選択。
甘みとしょっぱさの混在した、おいしいデザートでした。
しかしよく食べた!
ひとつひとつの食材が小さめで、品数を多く楽しめるところが
素晴らしいです。
また、入店するまでは西麻布のお鮨屋さん、ということで
少し身構えていましたが、
店主の佐藤さんが作り出すお店の雰囲気はとても柔らかく、
くつろいでお鮨を楽しむことができます。
この日は韓国からの観光客の方が訪問されていましたが、
ネタの説明に魚の写真入りの本を見せながら提供するなど
お客さんをもてなす心にあふれていると感じました。
産地や調理法なども、聞けば気軽に応えてもらえます。
このサービスに対する姿勢が、
ミシュラン★★という結果を生み出す理由の一つだろうな、
と考えながらお店を後にしました。
記念日にはぜひ訪問したいお店です。
*********************************************
西麻布 拓
〒106-0031
港区西麻布2-11-5 カパルア西麻布
TEL&FAX:03-5774-4372
営業時間:18:00~26:00(L.O.25:00)
定休日 :日曜、祝日