もし永劫回帰が本当だったら・・・ | 思考の散歩道

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毎日いろいろなことを考えています。そんな思考の散歩で感じたことを書いていきます。

輪廻転生という考え方の対局に永劫回帰(えいごうかいき)という考え方があるそうだ。ここでニーチェの言った「永劫回帰」を説明するほどいまの自分はそのことを理解していないので感じたことだけ書きます。


霊能者の加藤先生は著書で「いまのあなたが前世です」と言われています。輪廻転生が様々な人生を何回も生まれ変わって体験していくのに対して永劫回帰は「一回性の連続」である。


例えば輪廻転生であれば、私の人生で2012年8月22日にとても不愉快な出来事がありそのことで自分を責め、苦しみ、そして相手を怨んだ。今生ではそんな体験をしたが来世ではまた別の体験をする。


永劫回帰という思想は、わたしたちの人生はカセットテープのようなもので、私たちの人生のある時点で考えてみると、その時点はまったく同じに繰り返すのだという。


つまり、今わたしはとても不愉快な出来事がありそのことで自分を責め、苦しみ、相手を怨んでいる。そして死の時がきて生まれ変わっても2012年のある日に同じ人物から不愉快な目に合わされ、そのことで自分を責め、苦しみ、相手を怨む。これが永遠に繰り返されるのだ。


カセットテープは録音された音楽しか聴くことが出来ない。最後まで聴くとカセットテープは巻き戻されて再び同じ音楽を再生し始める。・・・・今が前世ですとはこのことか。


で・・・・同じ音楽しか聴けないのならばニーチェは「自分の人生を否定するな」と言いました。心の底から「ああ・・・いい音楽だな」と堪能して聴けるようにならなければ永遠に不幸だよと。これしか君にはないんだから、これを好きになるしかありませんと。


実はピタゴラスも同じようなことを言っているそうです。


「私たちが死んだら、他の魂に転生することはない。人間はそれぞれの人生の生まれる瞬間に転生する。そしてまた同じ人生を繰り返す」と。


この円環から脱出する方法についてピタゴラスは「意識的になること」と一言いっているそうだ。


人は95%近く無意識で行動している。私たちはコンピーューターで制御されたロボットのようなものだ。そしてそのロボットはインストゥールされたソフトウェアのプログラムどうりに行動する。つまり、そのソフトウェアをアンインストゥールして新しいソフトウェアをインストゥールしない限り永遠と無意識に同じ行動を繰り返す。行動が現実を作り出すので同じ現実が何度も繰り返し登場することになる。


「意識的になる」とは無意識レベルにインストゥールされているソフトウェアを認識して書き換えることです。


無意識レベルにインストゥールされているソフトウェアは前にも書いたように完全な自己防衛システムに守られている。


ここで問いです。


これからも永劫回帰の人生を生きますか、それとも「意識的になる」ことでその円環から脱却しますか。