不健康ランドの小乱闘

不健康ランドの小乱闘

かなり無理。でも負けない。

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インドで初等教育が義務教育となったのは

21世紀になってから。

それでもなお、6年間の義務教育中

退学率4割という数字も語られている。

だから公立の小学校は、環境が整っているとは言えない。

 

いきおい皆私立学校をめざす。

そして私立学校はおおむね

英国植民地時代に設立された英国式学校であり、

当然ながら入れる生徒の数は限られている。

となれば、金あるいは権力を持った者の子弟に限られるのは必然。

 

だが金があればいいというものでもなく、

旧市街の下町の老舗の主人は

対象とならない模様。

なぜなら英語を日常的に喋るような階級には属していないから。

 

かたや

インドにおける女性の扱いは

いまだ酷いもので

女性がちゃんと教育を受けて自分の信ずる道を行きたければ

高等教育を受けるしかなく、

そのためには私立の学校へ行く他はない。

 

そういう現実を如実に感じている母親が

成功者であり男であるが故に鈍い父親に

小学校へ上がる娘の進路について大いなる懸念を表明し、

下町じゃダメ、上流階級の住むところに引っ越さねば、

というところから物語は始まる。

 

ーー映画はかなりコメディタッチの味付けだけれど、

シリアスに説明するとそういうこと。

 

 

で、

「親に教養が足りない」という理由で私立名門校への娘の入学を拒否されたんであろう両親が、

平等の観念から私立校にも課されている「貧民枠」を不正に使って入学をはかるのだが、

(腐敗が横行しているのでノープロブレムの筈だった)
内部告発によってその願書の真実性が調査されることになり、
 
さあ困った。
どうする?
 
最終的には、
結局金が力をもつんじゃね?
という疑念も拭えないけど、
いや、金がなくても力強く生きてるし、
むしろ人の絆が大切じゃん?
という思いも湧くものの、
でもそういう考えが
金持ちは金持ち、権力者は権力者、
貧乏人は貧乏人っていうのを固定化するんじゃね?
という気もして、
 
いろいろと考えさせられる映画でありました。
 

9月8日(日)、連日のみなとみらい。

今日は新日本フィル(NJP)。

音楽監督・上岡敏之さん指揮で

シューベルト交響曲4番と

ブルックナー交響曲7番。

 

NJPも、定期の曜日が合わず、めったに聴けない。

珍しく日曜にやってくれて、

しかも上岡さん初めて。勇んで聴きに行った。

 

前半シューベルトは、ハ短調といえど、

若い頃のはどうしてもモーツァルト風で、

やっぱり苦手、ごめんなさいm(_ _)m

 

そして後半、ブル7。

 

 

ところで突然ですが、

ブル7・ロンゲスト10選手権~。

第2楽章の長い指揮者10人を選んでみました。

(僅差の3・4位以外は5秒単位)

 

第10位:マタチッチ×チェコ・フィル 24:00

第9位:ベーム×ウィーン・フィル 24:05

第8位:ジュリーニ×ウィーン・フィル 24:15

第7位:スクロヴァチェフスキ×ロンドン・フィル 24:20

第6位:ブロムシュテット×シュターツカペレ・ドレスデン 24:35

(ちなみに、ブロムシュテット×ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管 24:20)

第5位:バレンボイム×ベルリン・フィル 24:45

第4位:ショルティ×ウィーン・フィル 25:11

第3位:クルト・ザンデルリンク×シュツットガルト放送響 25:13

第2位:ロジェストヴェンスキー×モスクワ放送響 26:00

そして第1位:オイゲン・ヨッフム×ロイヤル・コンセルトヘボウ管 なんと28:00

(ちなみに、ヨッフム×ベルリン・フィル 25:00)

 

ーーあのチェリビダッケがまさかの落選(*゚∀゚)

 

たっぷり聴かせてくれるこの辺が

ワタクシの好物なんでありますが、

 

この日の上岡×NJPも

この「ロンゲスト10」に仲間入りするのではないかと思われ、

聴かせどころをたっぷり聴かせてくれる渾身の演奏で、

大満足でありました♪

 

スタジオ録音並みに

めっちゃたくさんマイク立てて録音してたので、

きっとCDがお目見えすることでありましょう。

 

9月7日(土)みなとみらい、

神奈川フィル定期公演。

指揮:ユージン・ツィガーンさん、

ピアノ:久元祐子さん。

 

かなフィルの定期はたいてい土曜で、

土曜はほぼ休めないので、

ずっと行きたかったんだけどなかなか行けず、

この日はたまたま休みが取れたから

初めて聴けた。

 

前半は、

ラヴェルのラ・ヴァルスと

モーツァルトのピアノ協奏曲20番。

 

ラ・ヴァルスはとくに感懐なく、

苦手なモーツァルトも、うん上手だねぇぐらいしかなく、

申し訳ないm(_ _)m

 

で、後半、ショスタコーヴィチ交響曲10番。

これが凄かった。

 

 

1楽章から、泣ける。

でも2楽章はもっと凄くって、

ムラヴィンスキーなみの速さ。

あのレニングラード・フィルでさえアンサンブル崩壊寸前だった速さ。
これを、気迫で乗り切り完璧!
 
そして3楽章、
ホルンのミラミレラがほぼ完璧。
豊田さんお見事! そして
5人中4人が女性のホルン隊皆立派。
てか、金管みんなよかった\(^o^)/
 
最終4楽章、
最後の盛り上がりがまた物凄く、
指揮のツィガーンさん、ラスト数ページスコアを捲り忘れるくらいの没頭。
(忘れたことに気づいて今度は捲り過ぎ、ええい、ままよ!って感じで放置w)
 

ツィガーンさん、

振りがメリハリあってわかりやすくて

シャキシャキ踊ってカッコよくって、

ぜひまた見たい。
 
ちなみに神奈川県生まれらしい。
また来てくれたら、万難を排して参上します♪
 
追伸:楽団員席次表、
今回が初めての試みということだけど、
とってもよかったす。ぜひ続けてくださいまし。