おそらく、衆院選で左派が大敗した原因は嘉田知事のこの発言に全て集約される。
自分の失敗を認めず、他人に責任を転嫁して、自分の弁明に終始して、手続きを無視して、インテリを振り翳し、最後は利己主義に走る人材が多いからである。
衆院選で小沢氏が目指した「オリーブの木」構想ができなかった一因にも、中小政党が政策が一致しても利己主義を貫いて、まとまらなかったことがある。
そもそも民主党が分裂したのも、野田総理の利己主義を貫いてマニフェストを無視したことが原因であり、天下国家を二の次に考えている証左である。
嘉田知事は、このことを衆院選から悟らずに責任転嫁と被害妄想を繰り返すのだ。
参考記事:小沢氏は中道左派で第二の日本改造計画を示すべき、国民は民主党政権の失敗で左派政党にNO
国民は民主党政権の大失敗により左派政党で特有の内ゲバにウンザリなのである。
国民は同じ政党でまとまらず、足を引っ張り合うゴタゴタを見たくないのである。
嘉田知事は、小沢氏が無言の貫徹を見越して責任転嫁と被害妄想を繰り返すのだ。
衆院選後のあれほどのゴタゴタ劇を、全く反省することなく自己弁護だけである。
もう一度、衆院後の自らの言動が招いた出来事を振り返って検証するべきだろう。
参考記事:小沢氏の沈黙の真意を考えろ、嘉田代表は敗戦の総括無く旧生活議員も人事案に批判だけ
「日本未来の党」の惨敗結果を総括せず、落選議員も有権者も無視したのである。
参考記事:小沢氏が嘉田代表に信義を守って最後通牒、民主主義を無視した独裁なら野田総理と同じ
両院議員総会の決定を無視して代表の独断で人事案を決定しようとしたのである。
参考記事:嘉田代表は小沢氏を見習い沈黙せよ、代表のケジメもつけず温情裁定も理解せず自己弁護
代表辞任も離党も受け入れず駄々を捏ねて「日本未来の党」を分党したのである。
参考記事:「日本未来の党」から「生活の党」へ名称変更、真相は嘉田代表のワガママ通した離党劇
自らのワガママを通して沈黙することを逆手に取りやりたい放題だったのである。
そして、衆院選から1カ月近く経とうというのに現在でも衆院選の総括をしないばかりか、自己弁明をするために小沢氏に責任転嫁する有り様なのである。
これこそ、衆院選で投票した340万人超の思いを土足で踏みにじる行為である。
[14日 読売新聞]出てくれれば100人通ると言われた…嘉田知事
滋賀県の嘉田由紀子知事は13日、大津市内であった後援会の新年会で、昨年11月の日本未来の党の結党について、小沢一郎衆院議員から「あなたが(代表として)出てくれたら(衆院選で)100人通ると言われた」と経緯を明かした。
そのうえで、「後から思ったら、信じるべきではなかった」などと釈明した。
嘉田知事は、結党の意向表明の直後、小沢氏との連携に対し県庁に批判の電話が相次いだと振り返り、「小沢さんに『何でこんなに評判が悪いんですか。これでは到底やれません』と言い、一兵卒として表から引いてくださいと申し上げた」と述べた。
[14日 朝日新聞]「あなたが出たら100人当選」小沢氏、嘉田氏を説得?
滋賀県の嘉田由紀子知事は13日、大津市での後援会新年会で講演し、昨年12月の総選挙に向け日本未来の党結党を表明する3日前の同11月24日に小沢一郎衆院議員と会談し、「時間がない」「国政にかかわり得ない」と難色を示したのに対し「あなたが出てくれたら100人通る(当選する)」と説得され、結党を決断した、と明かした。
嘉田氏は「後から思えば信じるべきではなかったが信じてしまった」と改めて陳謝した。嘉田氏によると、小沢氏とは結党までに3回ほど関西地方で会い、「(嘉田氏が初当選した)2006年の知事選の時に私はあなたを応援したかった」との話を切り出され、結党を促されたという。
嘉田氏は総選挙では未来の候補者の多くが小選挙区で民主党と競合し、原発ゼロが十分争点にならなかったとし、「負けるべくして負けた」と述べた。講演後には記者団に「(結党前に)候補者リストを見ていたら100議席取れるなんて信じない」と話し、競合が多いことが分かっていれば、党の代表に就かなかったとの考えも示した。
[14日 毎日新聞]嘉田知事:「あなたが出たら100人当選」信じて後悔
滋賀県の嘉田由紀子知事は13日、大津市内で支援者約80人を集めた新年会を開き、旧日本未来の党代表として衆院選に臨んだことについて、国民の生活が第一の代表だった小沢一郎氏から「あなたが出てくれたら(候補者が)100人通る」と説得されたと明かし、「信じるべきではなかった」と述べた。
嘉田知事は「(旧未来の候補者)121人のうち99人が刺客なり、逆刺客で民主の候補者と重なっていた。(これでは)小選挙区で通るはずがないが、後から知った」と釈明した。
[14日 産経新聞]「100人当選」と小沢氏 嘉田氏、結党経緯語る
滋賀県の嘉田由紀子知事は13日に大津市であった後援会の新年会で、日本未来の党の結党について、小沢一郎衆院議員から「あなたが出てくれたら(衆院選で候補者が)100人通る」と説得されて決断したと明らかにした。
嘉田知事は「後から思えば信じるべきではなかった」と後悔をにじませ、謝罪したという。多くの候補者が民主党候補と競合したため「小選挙区で通るはずがなかった」と敗因を語った。
昨年11月末に結党を表明した記者会見で嘉田知事は「『この指とまれ』で、今後、候補者を募っていく」と説明していた。
最終的に、この御仁を代表に据えて衆院選を戦った小沢氏の不徳の致すところとなるのだが、この御仁が政治家として常識では考えられない醜態を晒した。
この御仁は衆院選で勝っていたら小沢氏の言葉を信じたおかげと言えただろうか。
政治家は、結果責任であり全ての責任を自ら背負うのが本来あるべき姿であろう。
あの嘘つきの野田総理でさえ「敗軍の将、黙して語らず」で責任転嫁などしない。
どの口から「小沢氏の言葉を信じるべきではなかった」「候補者リストを見ていたら信じない」「小選挙区で通るはずが無かった」など言えるのだろうか。
衆院選で敗北した原因は、代表を引き受けた嘉田知事自身の力不足に他ならない。
それを、自らが被害者面して小沢氏の「あなたが出てくれたら100人通る」という言葉に騙されたと叫ぶのは、政治家を放棄していることに等しい。
あまりに選挙を軽んじて政治家を軽んじて有権者を軽んじているのではないか。
340万人超の有権者を無視した言動を続けるなら、知事も辞任すべきである。
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