「日本一アイスを食べない」あの街が示す盲点
圧倒的に暑い常夏リゾート地がなぜ?




日本一アイスを食べない都市は、
東京や大阪よりも平均気温が6~7℃高いあの街だった!

世の中にあふれるさまざまな統計やデータ。これを基にしていろいろなランキングが作られるワケだが、中にはなぜそうなるのかの理由が、すぐにはわからないような“世にも不思議なランキング”がある。
TBSテレビ『世にも不思議なランキングなんで?なんで?なんで?』(次回は7月27日<月>よる8時放送)は、そんなランキングデータの謎を解き明かす番組だ。「なんで△△が○位にランクインしているのか?」。その裏側を探ると、驚きの事実が次々に明らかになってくる。取材班が直面した不思議なランキングの一端をご紹介しよう。
梅雨明けの日本列島。今週末から8月に入り、日増しに暑くなるばかりだ。こんなときには冷たいモノ。アイスクリームを食べたくなる人は多いだろう。そんなアイスクリームにまつわる興味深いランキングがある。


■アイスクリーム・シャーベットの消費金額が多い都市
(2人以上の世帯当たり/年間)
1位:宇都宮市―9394円
2位:川崎市―9381円
3位:福井市―9037円
・・
50位:神戸市―6428円
51位:那覇市―5935円
(出典:総務省統計局 家計調査 2012~2014年平均)


全国平均は1世帯当たり年間7904円で、ランキングは県庁所在地、政令指定都市の51市が対象だ。なんと驚くことに、南国・沖縄県那覇市が全国最下位なのである。


沖縄気象台のホームページ(HP)には、「沖縄本島地方の年平均気温は23℃前後。東京や大阪に比べると、年平均気温は6~7℃高くなっています」という記載がある。沖縄に一度でも行ったことがある人なら、身を持ってその暑さを知っているだろう。




文句なしに暑い沖縄で、なぜアイスが売れない?


沖縄銘菓、「ちんすこうアイス」。

TBSテレビ『世にも不思議なランキングなんで?なんで?なんで?』次回は7月27日<月>よる8時放送です。
そんな暑い沖縄にいたら、アイスクリームやシャーベットを食べたくなるのでは、というのが普段は東京にいる取材班の感想だ。思わず「なんで?」と声に出してしまうほど、一般的な印象とは正反対なランキング。真相を知るべく、取材班は沖縄へ飛んだ。

沖縄は……暑い!文句なしに暑い。取材班が訪れた日も気温は30℃を超す真夏日。こんなに暑ければ冷たいモノが欲しくなる。本当に沖縄でアイスは売れていないのだろうか。

まずはスーパーで、アイスがどのくらい売れているのか調べてみた。アイス売り場へ行ってみると、大量のアイスが置いてある。沖縄の銘菓「ちんすこう」にちなんだ「ちんすこうアイス」なる珍品も発見できた。そのほかにも本州にはない、オリジナルなアイスが数多く、値段も安い。





30種類ものアイスクリームを販売する「ブルーシールアイス」

続いて、アイスショップ。沖縄といえば有名な「ブルーシールアイス」がある。1948年に米軍基地内にできたアイスクリームショップだ。沖縄の名産を使ったアイスの種類は、なんと30種類以上。取材当日も、沖縄っ子達が次々とアイスを買っていた。店内を張り込んでいると、一心不乱にアイスをかごに入れているおじさんを発見。高校球児への差し入れのため、なんと90個を買い求めていた。

さらに沖縄では、「アイスクリン」という路上のアイスクリーム屋さんが目立つ。目印は青いパラソル。かわいい女子高生たちがアルバイトで働いている。これは40年前から沖縄っ子に親しまれているという「路上アイス」。多いときで沖縄県内に約30カ所も展開されることがあり、週末の営業で1日100個近く売り上げるそうだ。







沖縄で食べられるのは、アイスではなく「ぜんざい」?

沖縄のひとが食べていた「ぜんざい」は、なんとかき氷だった! TBSテレビ『世にも不思議なランキングなんで?なんで?なんで?』次回は7月27日<月>よる8時放送です。
一方、詳しく調べていくと、沖縄でアイスが売れていないことに関係するヒントにたどり着いた。それは「ぜんざい(善哉)」だ。沖縄の人は口をそろえて「ぜんざいを食べる」と言う。

ぜんざいとは「汁粉(しるこ)の一種。関東では餅に濃いあんをかけたもの、関西ではつぶしあんでつくった汁粉をいう」(大辞林)。ただ、沖縄のぜんざいは、とても冷たい食べ物だという。そして沖縄にはぜんざい屋がたくさんある。そのうちのひとつに行ってみた。すると、沖縄のぜんざいとは、かき氷だということがわかった。

沖縄のぜんざいで使うのは金時豆。もともとは本州と同じように、温かいモノとして食べられていた。しかし、冷蔵庫の普及が進むとともに冷たいスイーツとして沖縄独自の進化を遂げ、いつしかかき氷に姿を変えた。

沖縄のぜんざいで有名な「新垣ぜんざい屋」は、冷たいぜんざいを求めて、店内はいつも満席。注文は券売機でするのだが、そのボタンを見てみると「1名様用」のボタンからひとりきざみで、たくさんのボタンが並び、なんと「20名様用のボタン」があった。このボタンは、ちゃんと押されたことがあるのだそうだ。


いつも満席の「新垣ぜんざい屋」の券売機には、20名様用のボタンが……。



ある女子高生は、暑いときにぜんざい屋をはしごするのだそうだ。外で食べるだけではない。自宅に届けてくれるデリバリーもある。ある小学校では公式行事が行われる中、なにやら大量の発泡スチロールが教室に運び込まれたのだが、中身を見るとかき氷だった。

なぜ、沖縄の人たちはこんなにも「かき氷」をたくさん食べるのだろうか。天気とビジネスの関係を研究する専門家に話を聞いてみ。すると、気温が30℃を超えるような暑さの日には、アイスクリームよりもかき氷のほうが売れる現象が起きるそうだ。

そこそこの暑さならアイスを、とてつもなく暑いときはカキ氷を食べたくなるのが人間の性らしい。沖縄は、とてつもなく暑いかき氷日和のほうが多い。これが、沖縄でアイスの消費金額が少ない最大の理由だと考えられるのだ。多くの人が持っているイメージと実態は、必ずしも同じではない。沖縄のアイス事情が教えてくれた盲点である。


(ネット引用)



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以前にアップしたことがありますよね。



業界では、当たり前だそうですよ。



プールでは、気温を調べて氷の仕入れを決めるらしいですよ。




これ、世界の常識。