わが子が変わる! アメリカ発「天才遺伝子の育て方」【前編】



欧米では、一般の人が遺伝子検査をすることがブームとなりつつあり、日本でも子育て雑誌などで手軽な遺伝子検査が紹介されるようになった。遺伝子検査をすることで子どもが何に優れているかを早期に発見し、そこに特化して訓練すれば将来が保証されると言わんばかりだ。

スポーツの世界では、「生まれか育て方か」論争は昔からずっと続いている。「生まれ」、つまり遺伝で決まってしまうのであれば、親としてはどんなに頑張ってもあきらめなければならない場合も多いだろう。

しかしこの論の危険性を、最新の遺伝子研究を使って解き明かし、アメリカで注目を浴びているのが、スポーツ科学ジャーナリストのデイヴィッド・エプスタイン氏だ。

「天才をつくるものは、遺伝か環境か」。長く続いたこの論争に、オバマ大統領も購入したという著書“The Sports Gene”(邦題『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?』)の中で真っ向から立ち向かっている。TEDでのスピーチは160万ビューを超えたというエプスタイン氏に、話を聞いた。


■トレーニングは同じでも結果は遺伝子で異なる
才能、環境、指導者……様々な条件の中で、一握りの天才をつくるものは何なのか。

同じトレーニングをしても、それに対する筋肉の反応は人によって異なる。私は、中距離走の大学代表選手としても活躍してきたが、遺伝子検査の結果、有酸素トレーニングを行うと筋肉に効果が出やすいという遺伝子をもっていることがわかった。“トレーナビリティ(訓練可能な性質)”という言葉があるが、これは訓練に対する反応の度合いを表す。

私が大学の800メートル走の選手だったとき、カナダ代表の選手よりも20秒遅かった。これは、800メートル走では、雲泥の差を示す。しかし、彼が行っている訓練と同じ訓練をやり始めると一気に彼を追い越し、1分52秒の差をつけた。彼は同じ訓練をしてもまったく伸びず、現状維持のままだった。そのときに初めて遺伝子検査をして、私には訓練に速く反応する遺伝子が複数あることがわかった。運動遺伝子をもっているかどうかを知ることはそういう意味で非常に重要だ。その個人のもっているポテンシャルを最大限に生かすことができるからだ。勝てないからと最初にあきらめなくてよかったと実感し、訓練が結果につながる体質を遺伝子検査で調べることの意義を悟った。

このことからも、国を代表するようなアスリートは、どのようなトレーニングがその人にとって効果的なのかを見極めるために、遺伝子の検査をする価値があると考えている。

以前、日本の相撲稽古を取材したことがある。そこでは、古くからの方法を皆が同じように行っていたが、これは間違っている。もし本当に各関取の性質を生かすのであれば、遺伝子検査に基づいた個人別のトレーニングを行うほうがずっと確実に横綱を輩出できる。瞬発力のある速筋繊維をもつ関取と遅筋繊維をもつ関取に対して、同じトレーニングを課すのは、時間の無駄だ。


■短距離のジャマイカ人、水泳の日本人遺伝子
概して北半球に起源のある人種には、水泳に長けた身体的能力をもった遺伝子がある。日本人は胴が脚に対して長い傾向にあるが、これはまさに水泳に向いた遺伝子をもった体であることを証明している。

筋繊維には、遅筋繊維と速筋繊維がある。遅筋繊維はエネルギーをつくるのに多くの酸素を必要とし、瞬発的に筋肉を収縮させることができない。しかし、速筋繊維と比べると疲労が生じにくいので、走り続けることができる。それが遅筋繊維をもつ確率の多い日本人が、短距離選手よりもマラソン選手を多く輩出している理由の一つだ。

まったく反対なのが、南半球系の人々のスポーツ遺伝子だ。ウサイン・ボルトが群を抜いているのは明白だが、驚くべきはその遺伝子なのだ。速筋繊維の中でも“超”のつく超速筋繊維と呼ばれる遺伝子をもっているので、普通の人よりも少ない訓練で脚が速くなる。100メートル走の世界記録がより速くなっている理由を遺伝子の観点から言うと、記録保持者たちには、ACTN3という速筋繊維にしか存在しない「スプリント遺伝子」があることがわかっている。しかもほぼすべてのジャマイカ人にこの遺伝子があるのだ。

(ネット引用)

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仕事で西条高校に行ったとき、


ジャマイカ人にあって、


話を聞いたら

(当然、通訳の人から聞きました。)


私は、遅い方です。

と言ってましたが、筋肉はスゴかったですよ。


お尻なんかは、プリッと締まっていて


人間じゃない、


まさしく、カモシカみた・・・