余録:放浪の画家、山下清が新潟県長岡市の花火大会を…
 
 
 
 放浪の画家、山下清(やました・きよし)が新潟県長岡市の花火大会を訪れたのは1949年の夏だった。画材道具は一切持参せずに記憶に焼き付けた光景は貼り絵「長岡の花火」として見事に再現された
 
 
 
▲毎年8月2、3日に夜空を華麗に彩る花火大会の原点は、前夜の午後10時半に打ち上げられる白一色の慰霊の花火「白菊」にある。45年8月1日の同時刻に始まった長岡空襲は市街地の8割を焼き尽くし、1485人が犠牲となった
 
 
▲戦時中は中断した花火大会は、犠牲者の慰霊と復興を祈り復活した。海外でも上映され話題を呼んだ大林宣彦(おおばやし・のぶひこ)監督の「この空の花-長岡花火物語」は花火と空襲をモチーフに戦争の惨禍を訴えかけた作品だった
 
 
 
▲新たな花も咲き始めている。長岡市と米ハワイ州ホノルル市が姉妹都市となり2012年から毎春、ワイキキビーチ沖で長岡花火が披露されている。長岡は真珠湾攻撃を指揮した山本五十六(やまもと・いそろく)の出身地だが、開戦反対論者だったことを踏まえ、地道に相互理解を深めていった。米国はテロ対策で海外からの花火の搬入などが厳重に規制されている。それでも故ダニエル・イノウエ米上院議員らの協力で打ち上げが実現したのだという
 
 
▲その両市にいま、来年8月に真珠湾で長岡花火を打ち上げる構想がある。戦後70年の節目にあたり、互いの犠牲への慰霊や平和への願いを託す思いからだ
 
 
▲山下清は「みんなが爆弾なんかつくらないで、きれいな花火ばかりつくっていたらきっと戦争なんて起きなかったんだな」との言葉も残した。世代と国境を超え、人の心をときめかせる大輪には、確かにそう思わせる力がある。
 
(ネット引用)
 
 
 
 
 
 
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山下画伯のはり絵、見たことありますか?
わたしは、何年か前に高島屋で見ましたよ。
長岡の花火の作品も見ました。