不思議な薬草箱 | 島じかんのブログ

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図書館で借りて読んでます。


「不思議な薬草箱」西村佑子


著者はドイツの歴史や文化などの専門家で大学講師などを経て、現在もドイツセミナーの講師をされています。これまでの著書に
「グリム童話の魔女たち」や、「ドイツ魔女街道を旅してみませんか?」ドイツ魔女街道ツアーの同行講師をされたり、
「魔女の薬草箱」などがある。

前作の魔女の薬草箱も、知られざる魔女の秘密や、空飛ぶほうき、魔法のことなどについて薬草の配合しだいによっては、可能かと思える
レシピが載せられていたり。
歴史や、文化にそって事実をあらゆる角度から考えられていて、なんかリアルに納得させられる。

魔女とはおとぎ話の中だけでなく、実際に存在して、人々の助けになったり、悪に仕立て上げられたり、時の権力者などによって弾圧されたり。波乱万丈である。

切り口がとても面白い。
薬草もマニアックで難しかったりするが、
面白く読める。

文字数多いので時間がかかるけど。


今回の「不思議な薬草箱」は前作に続くというよりは、また別の切り口で、目次としては

○グリム童話~魔女と薬草

○ドイツの伝説~魔女と不思議な植物

○聖書~古い時代の植物

○付録~ドイツの薬草園と魔女迫害の跡地を訪ねる


となっている。

グリム童話は子供向けの短編的で簡潔なおはなししか知らなかったけど、実際はこんな話だったんだーという、新たな発見や、
確かにこれは魔女かもしれない。という意外な登場人物が隠れていたりもすることに気づかされる。

ドイツの伝説はほとんど知らなかったけど、聖書からの宗教的なものとも、重なっていった歴史があったことや、人々がどういう風に何を信じて生きてきたのか、
どちらにしても薬草はほんとに古い歴史があり
人々が多様な目的で使ってきたわけで、
やっぱりその知識を大昔から持っている魔女はカッコイイ!!と思いました。

魔女狩りなどの辛い歴史はあったけれども、
歴史的、文化的、宗教的にたくさんの薬草と魔女が関わっていた記録はたくさん残されている。

ドイツって面白い!とも思えました。

もっと知りたい。そして旅にいつか行きたいなぁ☆
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