太陰太陽暦(旧暦)
中国の農暦をルーツとした暦です。
月が地球の周りを一周するサイクル平均(29.5日)をひと月とするため、1年(12ヶ月)が約354日と短くなる。
それだと季節を正確に知ることができなかった。そこで、19年に7回の閏月(うるう月)をもうけ、13月を挟むことで季節のズレを調節し、月と太陽の巡りを融合した暦を編み出した。
日本では飛鳥時代から取り入れられ、明治6年までの1000年以上に渡って使ってきた。農家の種まきの時期などにおいては旧歴の方が季節と合致していて、多くがこちらを採用しているようだ。
現在は世界共通の暦である太陽暦が使われている。
太陽暦(新暦/グレゴリオ暦)
地球が太陽の周りを一周するサイクル(約365日)を一年とし、太陽の運行を元に季節を読み解く。
満月の十五夜は人間で言うと生まれて15年目、数えで13~14歳にあたり、女子では初潮を迎える時期です。
男子は元服。いずれも一人前として満ちたということ。
かつては毎月1日と15日に小豆を食べる風習があったとか。
小豆に含まれるビタミンB1やゲルマニウムには血液をきれいにする作用があります。人間の体は月の引力の影響を受けて満月へ向けて水や栄養をため込み、新月に向けて排出するとされるので、生理的にも合致した風習です。
特に新月は排出するのが最も強く、満月は吸収する作用が最も強くなるとき。
以上は民族情報工学研究科である
井戸理恵子さんの記事より参考に書かせていただきました。
中医学の陰陽でも、陰が極まり、陽に転化するときを陰陽転化といいます。陰が最大に大きくなったとき、陽に移りかわっていくのです。
陰と陽は依存し合っていて、陰陽互根という関係であります。互いになくてはならない存在で、陰の中には常に小さな陽が存在し、陽の中には常に小さな陰が存在しています。
陰中の陽、陽中の陰といいます。それがあるから、転化していくことができます。☯のマークはその図が表されています。
互いに抑制し合い、バランスをとっています。
旧暦には季節を細かに知る目安が「二十四節気」と「雑節」があります。
二十四節気は太陽の動きを24等分して季節の巡りを知る目安となります。
立春、秋分、夏至など。雑節は節分、彼岸、土用などです。
暦はホントに知れば知るほど面白いですね。インドやギリシャ、ローマ、エジプトなど古代の文明人たちも天文学などに精通していたり建造物の位置も計算されていたりなども面白いです。