クローバー商会 | スガ シカオという生き方 ~history of his way~

スガ シカオという生き方 ~history of his way~

1997年デビュー、2011年フリーランスとなった音楽侍スガシカオさんの記録。
本名:菅 止戈男。戈(ほこ)を止める=争いを止めることが「武」の本義であるという孔子の著から取られた名前に込められた思い、それに恥じない生き方の足跡。

Feature1998年9月
「スガシカオのこちら現場です」第4回
2ndアルバム発売記念 数々の名曲を生んだシカオのお部屋 クローバー商会大公開!!



1stアルバム『CLOVER』のタイトルは、スガのプライベートスタジオ「クローバー商会」からネーミングされてというのは、取材等でもかなり話しているので有名な話。しかし、そのスタジオに足を踏み入れたマスコミはこれまでごくわずか。

ウワサでは“ゴミため”と聞いていたが「レコーディングが終わったから、ディレクターのTさんが掃除してくれたんですよ。ぼくじゃないです」と自白。ちっちゃなキッチンとトイレ付き、フロなしの事務所用ワンルームは、広々としたフローリングの15帖ほど。一度あまりにも雑然としすぎているというスタッフからの提案でリフォームを実行。もちろん費用はスガ持ち(笑)
さて、ここで作業するようになったのは、一昨年の9月から、引っ越しには、山崎まさよしも手伝いに来たらしい。物件探しはとにかく「音が出せる場所がなかなか見つからなくて。一時期はカラオケの先生という身分で探したこともあった」とか。しかし、ここは防音設備が特にあるわけでものに、「夜中の2時、3時絶叫しても苦情は来ない」という素晴らしい場所。聞けば隣人にも、夜中にとんでもない音で練習を始めるヒップホップのDJがいたとかで、かなり怪しい人たちが集まっているビルのようだ。平均して1月の5~6割は「クローバー商会」にいるスガだが、いやに家庭的なスリッパと簡単な食器類を除くと生活感はあまりない。自炊もまったくしないため近所にある定食屋、トンカツ屋、日本そば屋でのローテーションで済ませ、夜中にはコンビニで食事を調達しているようだ。唯一改善したいのは「ここは気に入ってるけど、掃除をしてくれる人を雇ってほしいね(笑)」とのこと。おいおい自分でやれよ!(笑)

(上左側の写真)
スタジオの片隅にはソファベットが、仮眠をとることも多々あるという。一見きれいそうだが、よく見ると数知れず吸った煙草のヤニ色がうっすらと・・

(上右側の写真)
作詞の仕上げ、原稿執筆用のワープロ。ほぼブラインドタッチだ。


(下段左側の写真)
スミにある引き出しには、出前メニュー、譜面等きれいな見出しがついている。スガではなくきれい好きのディレクターT氏の仕業か。

(下段真ん中の写真)
皆さんが送ったファンレターも、ちゃーんと保存してある。しかも、「全部に目を通します」とか。収納場所は下駄箱だけどね。

(下段右の写真)
事務所だけあって、大型クーラー設置。テレビは故障中。