無料相談にお越しいただく際にご留意いただきたいこと | 北海道赤平市の司法書士 中根 大

北海道赤平市の司法書士 中根 大

新札幌で7年ほど活動してきましたが、平成26年1月6日より、生まれ故郷である赤平市へ移転しました。よろしくお願いします。

なかなか更新されない私のブログですけど…、久しぶりにちょっと書いてみます。

 

今日のテーマは、「無料相談会」

 

私も、札幌司法書士会や法務局等が主催する無料相談会で、相談員を担当させていただくことが度々あります。

 

相談者が誰も来ない相談会も…たまにあるのですけど(苦笑)…、それはやっぱり寂しいので、相談に来ていただくのは大歓迎です。

私としても、できる限りのアドバイスをさせていただきます。

 

しかし、その際にご留意いただきたいポイントが2つあります。

 

①あくまでも私個人の意見です。

 

無料相談には、様々な悩み事が持ち込まれます。それらの多くは、一刀両断にスパッと解決できるようなものではなく、だからこそ悩まれて相談にいらっしゃるのだと思います。そして、せっかくお越しいただいたのですから、私としても丁寧にお話をうかがうよう努めております。

その中で、最終的に、私なりの意見等をお伝えすることがありますけど、それはあくまでも「私個人の意見」にすぎません。何が正解かは、結局のところ人それぞれ。相談者ご自身がお決めになるべきことだと思います。

その点、どうかご了解の上、お越しいただけたらと思います。

 

②無料相談ですべてが完結することはないでしょう。

 

登記手続の相談などで多いのですが、「本人申請したいが書類の作り方がわからない。教えてほしい。」…というご相談。

担当する相談員によっては、このような相談に対しては…「無料相談ではお答えできません。後日、有料にてご相談を承ります。」…といった対応をされている方もあるようですけど、私は極力丁寧に説明するようにしております。

しかし、だからといって、まったく基礎知識のないところからスタートして、たった1時間の無料相談で具体的な手続の方法から提出書類作成のイロハまで、全ての知識を得ることができるとはお考えにならないでください。現実問題として、それは不可能です。重要なポイントはご説明しますが、それを踏まえて、書籍やネット等でお勉強もしていただきたいと思います。

無料相談の性質上、できることには限界があることを、どうかご理解ください。

 

 

司法書士になったばかりの頃、私が札幌司法書士会の相談員研修の中で先輩から教わったことに、次のような事がありました。

 

無料相談の役割は、あくまでも「問題解決の指針・道筋を探すこと」だ。無料相談だけで問題解決に導くのは無理だし、そんなことができるとは思わない方がいい。無料相談に過度に期待して訪れる相談者には、最初にはっきりとそのことを伝えた方がよい。

 

改めて、その先輩の言葉を心に刻みなおし、日々の反省が自らの成長につながるものと信じて、進んでいこうと思います。