昨日の早朝、著作権契約の一部である
「包括契約」についてTwitterで書いて
つぶやいた瞬間から、信じられない数のRTになり
朝9時すぎまで、皆さんからの質問にお答えしたりして
寝て起きたら
まとめサイトがいっぱいできてたりして∑(゚Д゚)


な、、なんか
めっちゃおさわがせしてしまった!?!?
とびっくりしております。



いろいろと難しい問題なので
私の意図が意図したように伝わっているか不安はございますが


この一件のおかげで
私もいろいろと勉強になりました。


アイドルのライブでたくさんしほり曲が歌われているよ
という噂が
ここ2年くらいで頻繁に耳に入るようになって
あまりにもたくさん言われるようになったんで

普段細かくはみてなかった明細を見てみたら
とてもそんな盛り上がっているような数字ではなかったので(^◇^;)

まぁ、ライブハウスは包括契約だから
ある程度は仕方ないかなと思いつつも

問い合わせたら調査してもらえるのかな?
と思って、お話をうかがってみたところ
以下のことがわかりました。


・「無作為に抽出された一部の店舗」のみで集計した申請数を
すべての統計とみなして
たまたま集計された曲の作家すべてに分配される。

・ライブハウスから提出された申請書類は
上記「無作為に抽出された一部の店舗」のものしかデータとして管理しておらず
その他のライブハウスの申請書類は、一切保管していないので、追跡調査は不可能。

・ただし、たとえば作家自身が、いつどこで歌われたか、ということを調べて所定の書類に記入、提出すれば、未分配だったものも支払われます。


ということがわかりました。


近年、楽曲使用料の徴収がすごく厳しくなっている印象なのですが
時代は「クラウド」ですとか「フリーシェア」だとかっていう流れで
ますます包括契約の割合が増えていくと思われます。


リスナーの方にあてはめれば
定額で聞き放題、みたいなあれです。


一定額支払えば、どうぞお好きに!!
という、
便利ですけど
よく考えると音楽的価値は下がっていったりしそうだし
え、それってミュージシャンには還元されるのかしら?


という、不安がぬぐいされない時代に
突入しております。


さて

今回は、ライブハウスでカバーされている楽曲についてのお話だったんですが
ライブハウスや飲食店は、だいたい包括契約です。

いちいち、全楽曲分をすべて申請支払いするとなるとあまりに膨大な金額になるので
規模や入場料に応じて、毎月いくらという「包括契約」を結んで、使用料をまとめることで
安心してライブでどんだけ演奏されてもいいです

という、
まぁ、とてもお役立ちで便利なものではあるのですが


いかんせん、その支払われたお金のゆくえはというと
最初に書いたような感じになります。
運がよければ実際より多く入るってケースもあるかも?



まぁ、ライブハウスで演奏される、以外のもちょっと集計しやすい項目とかもいろいろあるので
それくらいいいか。
と言えるんですけど


お金を支払った人の気持ちになって考えますと
なにか、腑に落ちないものがありますよね。


応援してるミュージシャン
好きな曲を書いた作家さんに
お金分配されてないって、どうなの。。と


それを、私はありがたくもいろいろ周りにいっていただく機会が増えて、感じることができました。


「ちゃんと調査してもらいなよ!」
というアドバイスもたびたびいただいて
昨日ふと思い出して問い合わせた結果でした。



この話だけ聞くと
まっさきに「ひどい!悪!」

みたいになってしまうながれかもですが
とりあえず、ずっと気になっていた、実際のところがわかりました


というところで、ひとつ収穫です。


えーー、みんなちゃんと集計して申請だしてるのに、そのデータすら残ってないって
まじで!?∑(゚Д゚)

というのは
ちょっとショッキング。


つっこみどころはありますが
「ご自分で調べて提出してくれればお支払いします」


ということがわかったのもひとつ収穫です。
完全に No way ではないわけです。


まぁ、私のJASRACの担当の方は
とてもとてもとてもいい方で、
普段とてもよく仕事をしてくださってる
ご恩も感じているので


ライブハウスでの演奏
という集計がそもそもたいへんそうなものに
重箱の隅つつくようなのも
ちっさい話なのかもしれませんが


ただ、今後の音楽業界人


この、包括契約により
「死んでいく音楽が増えるのかもしれない」


ということが
何より気がかりです。


とても便利!!

なシステムの裏で
実際のミュージシャンへの報酬が
どうなっていくのかを
ちょっと考えてもらうきっかけになったら嬉しいな。



というのが
今回勇気をだしてTwitterで書いた
最重要ポイントです。


喧嘩もしたくないし
でも、言いにくいことだけど
みんなで、音楽の未来のことを考えたい。


その一石が
ちょっとだけましな未来へ近づけてくれるかもしれない。



そんなかんじです。


これ以上金くれよ!

とかいう気も実はそんなになくて
それよりこれからもっともっといい音楽を作ることの方が
よっぽど大事なことです。


こんだけ歌っていただける曲に育ってくれた
ということに、
育ててくれたファンの皆さまに
お母さん、感謝感激。



業界の大きな慣習や流れを
たかが私ごときが変えるなんてとうてい無理ですが


今回、計数千回ものRTしていただいたり
まとめサイトも
ちらっとしかみていませんが
(けなされてたらどうしよう!ってw)

これだけたくさんの方が

よき音楽をまもること
しがない音楽家の権利を守ることについて
興味を持ってくださった


と感じられたことが



最大の収穫でした。…>_<…



音楽業界は死につつある

みたいにも言われる時代ですが
音楽リスナーの、音楽を愛する気持ちがあってくれれば


何かすこしでもましな未来

できる可能性も高くなっていくはず。



いろいろと簡単にはまとめられない
難しいトピックではありますが
いますぐになんとかはできないけど
これからをもっともっとよくすることを考えたいですね。


ということで
小難しい話に最後まで付き合ってくださった方
ありがとうございます。



怒ってくださった方
ありがとうございます。


その気持ちで、私がんばれます。


生きていればいろいろと
理不尽なことはありますし
でも、それ以上に
恵まれていることに目を向ければ、たくさんの人に支えられてよくしてもらって生きているのですね。


そんな、ありがたい気持ちでおります。


その上で
これからもいい音楽のために
精進してまいりますので

どうぞ応援してやってくださいませ!!


今回のことに限らず

曲がった事がだいきらいな熱血私
いまは悔しい思いをしても
悔しさというのは
けっこうばねにもなるんです。


なにくそー
いつかぜったい!!もっとよくしてやるー!!

と。


いっちょこんな感じで
今回の件はしめたいと思います。


ではでは
また

あ!明日というか今日は名古屋でフリーライブでした∑(゚Д゚)


ばっちりな歌を歌えるよう
そろそろ眠ります!!


では、おはようの時間ですが
おやすみなさい。


しほり