どんな事をしてても
「いつかママがいなくなった時この瞬間をどんな気持ちで乗り越えれるだろう」
母の字で書かれたメモを見つけた時
母の好きなジュースを見かけた時
ふとした時にうちの職員さんから「信子さんこれ好きそう」とか言われた時
毎日が不安でたまらない
喪失感を埋めるってどうやるの?
今の私はちゃんとママを労ってあげれてる?
…考えだすとキリがない。
ガン患者をみている家族も第二の患者と言われるくらい負担がかかるのに、メンタル的なケアをする方法も支援体制もない。よく病院では「がん患者家族の会」ってあるけど、今はコロナもあってほとんど活動もしてないし在宅で看取る人も増えてきたから余計に間近で弱っていったり、辛そうな家族を見ることになる。
キツイ。
想像以上にキツイ。
元気な頃のイメージしかない職場や周囲の人からは「とは言いながら1、2年もつんちゃう?」なんて言われると心臓がキュッってなる。
知り合いの公認心理師さんに「このままでは私が持ちそうにないから、心の整理するのを手伝って欲しい。カウンセリング?とまではいかなくても、ライフイベントのストレスを乗り越えるお手伝いをお願いしたい」と、話してみたものの…そこは資格こそ持っていても実際のカウンセラーじゃないので、なんとなくLINEで「大丈夫?」とかで終わった(笑)
うちは母が他界すると文字通り私は天涯孤独となる。親族や兄弟がいないので、お金、治療方針、病院選びから今後のことまで私が1人で決断することになる。これがまた不安で。
「セカンドオピニオンは行かないの?」
「本人はよくても家族として治療の手立ては探してみないと!」
「県外だけど膵臓がんで有名な病院あるよ」
心配してくれたり、いろんな人に教えてもらえる情報を選択しなかったり実行しなかった自分を責める。移動の体力がない、本人の希望なのに、など決めた時の理由全てが言い訳で、本当はもっと違う手段を取るべきだったのか?と後悔して自分を責めてしまう。
体力的なことより気持ちがもたない。
痩せていく母の背中、支えないとうまく座れない衰え、思うように食べれない姿、痛みに顔を歪める様子をどんな思いで受け止めていけばいいんだろう。
見ると辛い、けど在宅を選択したんだから逃げちゃダメだと自分を追い込むと吐きそう。