路線バス(高速バスを含む)だけを使って夫婦で西国三十三所を巡礼しています。
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天台宗の総本山、三井寺に着きました。正式名は長等山(ながらさん)園城寺(おんじょうじ)といいます。
大友皇子の皇子「大友与多王(おおとものよたのおおきみ)」が、壬申の乱に敗れた父の霊を弔うために686年に創建したといわれています。
その後、9世紀に智証大師円珍和尚が天台別院として中興され、本朝四箇大寺のひとつといわれるまでに栄えました。
疎水の近くにある総門(上の写真)から入ってしばらく歩くと受付があります。広いお寺なので地図で順路を確認した方がよいでしょう。
受付に向って左へ進み、石段を上って観音堂に着きました。
観音堂が西国十四番札所となっています。
本尊は六臂の如意輪観世音菩薩像。平安時代に智証大師円珍和尚が香木に刻んだものと伝えられています。こちらも石山寺と同じく33年ごとに開扉される秘仏なのです。
観音堂はかつて、背後の山の上にあったそうですが、不便なので室町時代に今の場所に移ったとのこと。いまの観音堂は1689年の再建です。
観音堂の中には大きな大津絵が奉納されています。大津にいることを実感!
お寺全体は平らなところにあるのですが、観音堂は小高い丘の上に位置しており、琵琶湖を一望できます。
写真ではうまく伝わらないですね(笑)
札所にはお参りしましたが、せっかくですので金堂にもお参りしましょう。
広い境内を歩いていると、こんな幟を発見!
智証大師生誕1200年を記念して生まれたキャラクター「べんべん」だそうです。弁慶の引き摺り鐘と千団子祭の亀をモチーフにしています。
橋の向こうに巨大な金堂が見えてきました。
三井寺の本堂にあたる金堂に着きました。
金堂は桃山建築の代表作と言われており、国宝に指定されています。檜皮葺の大きな屋根が特徴ですね。写真では建物の大きさが分からないかも。とても大きいんです!
金堂の本尊は弥勒菩薩像ですが、そのほかにも数多くの仏像が安置されています。
金堂の隣には近江八景のひとつ「三井の晩鐘」で有名な鐘楼。重要文化財です。
最後に仁王門を見て、三井寺を後にしました。
仁王門は徳川家康の寄進で、重要文化財です。
午前中にお参りした石山寺は賑やかでした。一方、三井寺はとても静かで、気持ちを落ち着けてお参りできました。
(訪問日 2016/10/22)
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