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今回長文です。お時間のある時に是非お読みください。


6月中旬、羽田を発ち、熊本へ


熊本は土地勘があるので広範囲に活動してみることに。


熊本空港がある益城町は最大の被害に遭われている。

飛行機が阿蘇山を抜け、着陸旋回する様は、

熊本平野一帯の被害状況が鮮明に理解できた


江津湖の周辺はやはり軟弱地盤なので地震の揺れがかなり大きかった模様


屋根の瓦被害が甚大



熊本空港も大変な揺れで機能停止していましたが、早いうちに復旧し、今は通常営業しています


九州自動車道の復旧の速さは、全世界の人々を驚かせました。

日本には技術という素晴らしい宝があります。

地球の構造上、日本は地震は避けられないですが、

大地震が起こり、その都度、技術や人の力で復活してきたのです!




一度八代の叔父の家で車を借り、人吉へ。

熊本の友人に川辺の河原で会い、熊本での状況を聞く。

なんだかついこの間あった感じの友人との再会。

今年イベントやりましょう!

おお!オレも同じこと考えてたんだよ!!



尺アユの季節に再び会いましょう!!




そして人吉地区の寂れた温泉の間借りのような場所へ

部屋に入りまったりしていると、



ドドド・・・

ガガガ・・・・

ダンダンドンガガ・・・
激しい縦揺れの直下型のような地響きの余震。
八代市内で震度5
これが九州の今の地震だ。
関東で体験する横揺れの地震とは違う。
でも怖くない。自分には地震に対して生き残る確信があるのだ。
自分は建築地震関連を生業としている
大地震の際に現地に赴き確証を得てきたので
危ない建物かそうでないかが、すぐに分かるようになってしまった。

だから今回も真実をこの目で確かめるため、多忙の中、時間を割いて現地に突っ込んだ。

生きるか!死ぬか!答えがそこにはあるのだ・・・





初日は被害が大きかった益城町へ





ボラセンで受付して、岩手から来た方と一緒に、

ニーズの聞き込みから、ゴミ回収のお知らせに回る

被害に遭われた方は人と話すことが第一だと言う事がすぐさま分かった。

あの3.11の時も一緒だった


益城町



南阿蘇村



阿蘇から大分へ抜ける国道、この先は「阿蘇大橋」が崩落してしまい、全面通行止


カルデラからなる阿蘇山系の山肌は、いたるところで岩盤が崩れていた


大津ボランティアC


大津の熊本ラーメン名店「文化らーめん」

素敵なご夫婦が経営。

自宅が倒壊にあいながらも、懸命に頑張っておられました。
本当においしいラーメンです!是非行ってみてください。


熊本市内のほうはどうか。皆さん何事もなかったように日常を取り戻しつつあります。


行政の方々とお話

熊本県庁



市内もかなり揺れたことがうかがえます

県の方々に熱心にお話をいただきました。今は復興ですが、平常時の問題も山積していることもあり、これからが大変になることもうかがえました。


政令都市熊本市の方々にもお忙しい中、お話させていただきました。

聞き取りの中で、わかったことがありました。

熊本で今後大地震が起こる確率は、2%にも満たない学者の予想もあり、

国の方でも何ら対策もなく大地震が起きてしまったこと、

現行の建築基準法では、木造住宅の耐震設計の方式中にある、

地域係数Zがあり、1.0の関東地域に比べ熊本は0.9という設計で行われています。

耐震性は関東地方の建物より落ちるという事実。これはあくまでも係数であり、

住宅の作り手の心意気でよい家を作ると言う事は変わりありません。

しかし熊本市内数十万棟ある建物に対し、

耐震診断はわずか数十件と言う事柄が物語っており

無防備に近い状態で震度7を地域の人々は受けてしまったことになります。

早急に日本の建物・住宅耐震化を進めなければまた大惨事となり

地震による建物の倒壊で命を落とすことになってしまうのです。

熊本市役所から見る熊本城

被災現場ではまた一つの発見がありました。

熊本城のように瓦が剥がれ落ち、しかしながら建物は残るという事実。

これははっきりと答えがありました。

九州は台風の多い地域。

そのため瓦屋根が飛ばないようにがっちり瓦を固定してある家が多くあります。

しかし震度7クラスの揺れが起きた場合、瞬時の横揺れで水平力が働き、

屋根を強固にしてある家、バランスの悪い家は弱い方向へ倒れようとします。

その際に熊本城のように大きな揺れの際に瓦がバラバラになりながら崩れ落ちた場合、

重心と剛心の作用による強いほうの水平力バランスが発散され、

建物が残ることができるのです。

建物が倒れても瓦が落ちていない家。

このような現実が多々ありました。

瞬時の大地震の揺れに、柱のほぞが折れて倒れる現象も見受けられました。


2階は残り、1階が押しつぶされる現象。

地震の際に耐力壁である、筋交いの柱のほぞの引き抜きが起こす現象であります。

これを防ぐには、柱の引き抜け作用が働く個所をホールダウン金物等で強固に緊結しなけれ

ばなりません。阪神淡路大震災の時にそのことが分かり、建築基準法が大きく変わりました。

しかし、既存不適格物件扱いの住宅はいまだ手つかずの状況。

阪神淡路大震災の教訓が全く生かされていないのが日本の既存住宅の現状です。

昭和56年以前の建物に対しては国からの援助で耐震診断・耐震改修が行えますが、

昭和57~平成11年のグレーゾーンともいえる建物については、

国の耐震改修等の援助・対策がなされていません。

実は、不動産住宅バブルで沸いた時期であり、最も多く

建物が現存するのがこのグレーゾーンに建てられた建物なのです。

この本質を正さねば、また地震が起きたら分かっていながら

危険な住宅が倒壊することになります。

被災現場では、ごまかしようもなく倒壊した建物の真実があるのです。

大地震の際、命を落とす原因のほとんどが建物倒壊による圧死です。

国の安全保障は他国からの侵略や軍隊の増強だけではありません。


丘の上で車内泊の朝、朝日に浮かぶ虹色の雲と、ひときわ光る惑星のような物体。

不思議な光景だった。

地震の時などに極めてまれに起こる「幻日」という現象かもしれない。

宇宙からの宿命を勝手に感じながら、

呼ばれるように現地に着いた

御船町VC


依頼者のニーズに合わせた準備を整え出発

御船町は熊本地震最初の前震と言われる震源地。

去年大アユ釣りで格闘した思い出深い土地

依頼者のお宅へ向かうも、がけが崩れて行く手を阻まれる。

赤十字の車両に導かれ、う回路から依頼者のお宅へと向かう


ご高齢の方には無理な重い物の片付け、瓦礫撤去の活動

また別の場所でも瓦礫の片付け

山口・愛媛から来た人たちとともに活動。

その場で最良な方法を見つけあい互いに協力する。

そう、目的は私利私欲でない。だからはっきりしている。

知らない人同士でも、人のためにという気持ちが

瞬時にして輪を作るのです。

だから仕事も早い!



いつまでもお元気で!

お別れの時 ハニカミながら最高の笑顔をいただきました





そして去年楽しませてもらったフィールド


去年の画像


今年の画像

対岸の山が熊本地震の前震となる震源地


GPSで震源地を特定、核心を得るため、その真上に行ってみた。

見えなかった活断層が表れている。



断層のずれは最大2m近いところもあるとの事。これだけの地殻変動があれば余震も致し方ない。


地域の方々は日常を取り戻し、頑張っておられました。



熊本地震の現状を把握し、少し安堵したので、最終日、大鮎の聖地へ


漁協本部にも挨拶し今年の状況を聞くと釣れてないという。

確かに鮎は放流してるとの事。

球磨川の遡上アユにとっての難関「遥拝堰」
川幅が広いが、魚道は1/70ぐらいしかなく、これでは到底アユ自然遡上は期待できない。



日本初の試み「ダム解体事業」の荒瀬ダム。 原型はほぼなくなった。

しかし新たなダム建設が川辺川で再浮上している。

一体人間は、なぜ同じ過ちを犯してしまうのだろう。

せっかくここまで環境改善が進んだというのに・・・

このような優良公共事業は、ダム反対運動が盛んになると困るので

マスコミは全国区で放送しない。

一勝地付近も寂しげな感じだ・・

大好きなポイント「二股の瀬」にも寂しさがうかがえる。

途中おとり屋で情報収集するも、1匹釣るのがやっとだという。

解禁日から良い情報もなく、釣り人が一人もいない。

とりあえず最終日。竿出してみよう。

おとり屋のおやじさんは「よく来てくれたね!ありがとう!」と涙目。

九州から離れた地域では、

愚かな人たちは「今九州で釣りすると石投げられる」とか、

自分の不安を誇張して事実無根のデマを流す人もいる。

これが「風評被害」というもので、

見てもいないのに現実とは違うのに勝手に思いこみ、

地域の人を苦しめるのだ。

現在の日本の経済は、7割以上がサービス業。ホテルもコンビニも、釣具屋も、土産物屋も、

人がいなければ、あからさまにマイナスの打撃となる。

余震は落ち着いた。熊本は大丈夫!

こんな素晴らしいフィールドがあるのに、行かなきゃもったいないよ!!


雨が降って球磨川本流は濁りが入ったので、川辺川で竿を出すことに。

シンプルな光景。釣り人がいないがやってみることに。

最初は4キロほど上流でやってみた。きれいなアユが4、5匹掛かり、

早瀬の竿を満月に絞り込む。

「おお~!なんだよ!アユいるじゃん!!!」


ガッツリ背がかり、良型アユはどんどん下流へ行こうとする。



アカグサレ気味の石は、スケートリンクのようにツルツル、

ちょいちょい!ちょい!待てよ!走るなって!!また竿折っちまう(笑)

そして案の定、「すてっん!バシャん!あ~あ~」

20mぐらい流され、かかりアユはバレ、ずぶ濡れに(笑)

でもなんかこれが面白い!全身でアユと遊べる感覚!

しかし体力も限界なので、少し優しい流れの場所へ。

この場所の下流に一本瀬があり、誰もいない

最後11mのブッコヌキを思いっきり楽しんで帰ろう~

とにかくアカグサレがひどく、浅いところには鮎はいない。

こういう時は水通しの良い瀬落ちや深瀬にアユがたまっている。

もういいや、去年の尺アユ仕様で行ってみよう!

がががっつん!

ほら居るじゃん!うりゃ~




おりゃ~


きゃ=



お~~

丸っこいアユがお目見え


そうこうしているうちに対岸にギャラリーが。

派手な11mの竿が曲がると迫力がある。かなり写真を撮られていた(笑)

向こうの人もなんか楽しそう!一瞬だけ川で一体感が生まれ幸せな気持ちになった。

そして釣り人も上流に数人現れてご挨拶。

ね!アユはいるんだから楽しもうよ!

仕掛けも竿も尺アユ仕様のオーバースペックだったけど、

元気がいいアユなのであまり気にならかった。

解禁から半月しかたっていないのにこのポテンシャル。

さすが九州・熊本・川辺球磨川!パワーが違います!

名残惜しいけど夜には飛行機に乗れなければならない。

再会を誓い、人吉を後にした・・・


今回導かれたように現地で活動調査して

3.11の時と同じく確信したことがあります。

非常時には生きてくために必要なものが分かるということ。

それは誰もが共通して言えることだと思います。

再会を誓い熊本を離れた。


がまだせ!熊本!




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