:血の系譜 (セクシャルハラスメント) | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

:血の系譜 (セクシャルハラスメント)

風林火山という、勇ましい名前の喫茶店で待ち合わせしていた。

まさしく、これから事件が起こりますよ!という待ち合わせ場所である。

武田信玄の旗印を掲げてはいないが、新宿歌舞伎町で時は師走…そこへ私と役者は揃った。

法人部長とは、これからの集会の意味合いとJ君の話を、少ししただけで時間が来てしまった。


私はJ君に対する学校側の対応を約束して貰い、会場へ向かった。

そのちょうど10年前、日生劇場で、田原俊彦さん主演の舞台『ACB』へ三木助も出演した。


一ヶ月の稽古と一ヶ月の舞台で、へとへとになった三木助を連れて、翌日ある大学の学園祭に行き、落語を一席語り『ACB』と同額のギャラを戴いた。

二ヶ月で、へとへとになった三木助も 『学校は良い』 と感謝していた。

この忙しいのに歌舞伎町まで出かけて来たのは事件に巻き込まれる為ではない。


来年に向けての営業だったから、誰彼構うことなく名刺を配り、挨拶した。

あまり食べる暇なく営業に走ったので、お腹がすいていたから早く帰りたかった。

タクシーで帰るつもりが、歌舞伎町は拾いにくい。


すると法人部長がJ君の話を持ち出し、後10分くらい話そう!と言い出した。


J君のお母様の事も何やら話したげだったので、法人部長に誘われスナックらしき所へ入った。

馴染みの店らしく、ボトルが用意されてホステスが法人部長のヨイショをしている。

他に一人酔っ払いの相手をしているのはママらしい。


私は烏龍茶を頼み、とりあえず 『お疲れ様でした』 でJ君の話、酔客帰る~ママ送る~ホステストイレへ入ってしまうの一瞬に珍事は起きた。

法人部長が襲いかかって来た。


いきなりソファーに押し倒されキスをしようとしながら、


『店を持たせてやる』

と唇を合わせ強引に舌まで入れて来る。

突然の珍事、攻撃に


『私は保護者です』 『保護者です』


ばかりを繰り返し、ソファーから落ち法人部長がテーブルの間に挟まっているうちに逃げた。

何なんだろうか?学校の法人部長たる者、要職につく人間が…タクシーの中で怒り狂い、当時は喫煙OKだったのを良いことにタバコを吸いまくった。

『店を持たせる』何の店だ!人生相談か?まさかスナックではあるまい。

何なんだろう!私は45歳の婆さんだ


それに対して来年理事目前のいくつだか知らないオヤジが襲いかかって来るとは、家に着きうがいしても歯を磨いても、口の中がバッチイ気がした。