サッカーだけじゃ、つまんない
スペインがアメリカに手こずるであろうことは、試合前から予想していた。
スペインの戦いぶりは、決して良くなかったからだ。
ネルスプリット空港到着
ユーロ2008の準々決勝までの戦いと、それは瓜二つだった。一言でいえば、選手が真ん中に固まる非効率なサッカーに陥っていた。
宿泊したロッジの部屋
アメリカの戦いはその全く正反対。同様に一言でいえば効率的。
ピッチをワイドに使うそのサッカーは、真ん中に固まるスペインに対し、少なくとも戦術的には上との読みが、そのまま当たった格好だ。
窓の外に目をやれば、サルが木によじ登っていた
スペインは、今回のメンバーの他にマルコス・セナもいればイニエスタもいる。
優秀な中盤選手をどう綺麗に並べるか。
ユーロ2008では、準決勝以降にそれが実現し見事優勝に輝いたが、来年のワールドカップではどうなのか。少しばかり怪しい風が吹いている。
テラスデッキからの眺め(その1)
一方のアメリカには「イニエスタ」がいた。
というのは冗談で、イニエスタに風貌がよく似ている「ドノヴァン」がいた。
右のサイドハーフとして起用された彼は、中心選手にありがちな自己顕示欲が低い選手で、左サイドのポジションをしっかり守った。
テラスデッキからの眺め(その2)
スペインにボールを奪われても、アメリカが組織として混乱しなかった大きな原因だ。
アメリカには穴がなかった。
ロッジのテラスデッキ
で、ドノヴァンも活躍した。彼にボールが収まると、アメリカには瞬間、良い風が吹いた。何かが起きそうな予感がした。それを真ん中ではなく、右サイドで演出したところに、ドノヴァンの素晴らしさがある。チームプレイを守りながら、自分自身の能力を最大限に発揮した。
ナイトサファリ。まずサイを発見
「アメリカンスピリット」も健在だった。
あれだけスペインにボールを保持されたにもかかわらず、彼らは一度としてパニックに陥らなかった。彼らを見て思い出すのは、進学校のサッカーだ。
僕が高校生だったころ、全国的に公立の進学校は、なぜか強かった。
技術はそれほどでもないのに、練習時間も多くないはずなのに、概して無駄のない、いわゆる頭の良いサッカーをした。精神的にも安定していた。
アメリカを見るたびに、僕の頭にはそのことが想起されるのだ。
道路の前方にライオンの家族が
アメリカの試合で、最も思い出に残っているのは2002年のワールドカップ。蔚山で行われた準々決勝だ。
アメリカは強敵ドイツに対して、一歩も引けをとらぬ戦いをみせた。
もし、アメリカのシュートをゴールライン上で、ハンドで止めたフリングスのプレイに、PKの笛が吹かれていたら、結果はどうなっていたか分からない。
2002年のワールドカップは、誤審に揺れたが、フリングスのハンドこそ一番に問われるべき判定になる。
雄ライオン
雄ライオンをサーチライトで照らす
準決勝で南アを倒したブラジルも褒められない戦いをした。
プレイ一つひとつの反応が、滅茶苦茶鈍かったのだ。
やる気はあるのか! と、僕は記者席で怒り出したくなった。
ご対面
南アを僕は当初、このブログで日本でも勝てそうなチームと酷評した。
偏差値51だと言い放ったが、いまは訂正したい心境だ。
象の親子2頭がこちらの行く手を遮る
子供は生後間もない様子。足元がまだフラフラしていた
翌朝、日の出前に出発
このチーム、一戦一戦強くなっているのが手に取るように分かるのだ。
決定力には欠けるが、バランスはどんどん良くなっている。
インパラはいたるところにいる
準決勝の2試合を観戦した翌日、僕はヨハネスブルグを離れネルスプリットへ飛んだ。
キリンをあしらったネルスプリットのスタジアムを見学に行ったわけではない。
目指した先は「クルーガーナショナルパーク」。
キリン君
感想を言えば、素晴らしいの一言。超お勧めの場所なのだ。
来年6月、南アを訪れるつもりの人には、外せない場所だ。
下手な試合より、ここでサファリツアーに出かける方が100倍面白い。
バッファローの大群
それにケープタウン観光を加え、空いた時間でワールドカップを観戦する。
僕が一般のファンならば、治安やら、滞在ホテル、アクセスの問題など、いろいろな意味で不自由しそうなワールドカップ観戦はあくまでも次いでにするだろう。
クロコダイル
「サッカーだけじゃあ、つまんない」
クルーガーナショナルパークを訪れたいま、改めて僕はそう強く言いたい!
ネルスプリット空港を離陸
(注:前々回の写真の答えは3人です)
スペインの戦いぶりは、決して良くなかったからだ。
ネルスプリット空港到着
ユーロ2008の準々決勝までの戦いと、それは瓜二つだった。一言でいえば、選手が真ん中に固まる非効率なサッカーに陥っていた。
宿泊したロッジの部屋
アメリカの戦いはその全く正反対。同様に一言でいえば効率的。
ピッチをワイドに使うそのサッカーは、真ん中に固まるスペインに対し、少なくとも戦術的には上との読みが、そのまま当たった格好だ。
窓の外に目をやれば、サルが木によじ登っていた
スペインは、今回のメンバーの他にマルコス・セナもいればイニエスタもいる。
優秀な中盤選手をどう綺麗に並べるか。
ユーロ2008では、準決勝以降にそれが実現し見事優勝に輝いたが、来年のワールドカップではどうなのか。少しばかり怪しい風が吹いている。
テラスデッキからの眺め(その1)
一方のアメリカには「イニエスタ」がいた。
というのは冗談で、イニエスタに風貌がよく似ている「ドノヴァン」がいた。
右のサイドハーフとして起用された彼は、中心選手にありがちな自己顕示欲が低い選手で、左サイドのポジションをしっかり守った。
テラスデッキからの眺め(その2)
スペインにボールを奪われても、アメリカが組織として混乱しなかった大きな原因だ。
アメリカには穴がなかった。
ロッジのテラスデッキ
で、ドノヴァンも活躍した。彼にボールが収まると、アメリカには瞬間、良い風が吹いた。何かが起きそうな予感がした。それを真ん中ではなく、右サイドで演出したところに、ドノヴァンの素晴らしさがある。チームプレイを守りながら、自分自身の能力を最大限に発揮した。
ナイトサファリ。まずサイを発見
「アメリカンスピリット」も健在だった。
あれだけスペインにボールを保持されたにもかかわらず、彼らは一度としてパニックに陥らなかった。彼らを見て思い出すのは、進学校のサッカーだ。
僕が高校生だったころ、全国的に公立の進学校は、なぜか強かった。
技術はそれほどでもないのに、練習時間も多くないはずなのに、概して無駄のない、いわゆる頭の良いサッカーをした。精神的にも安定していた。
アメリカを見るたびに、僕の頭にはそのことが想起されるのだ。
道路の前方にライオンの家族が
アメリカの試合で、最も思い出に残っているのは2002年のワールドカップ。蔚山で行われた準々決勝だ。
アメリカは強敵ドイツに対して、一歩も引けをとらぬ戦いをみせた。
もし、アメリカのシュートをゴールライン上で、ハンドで止めたフリングスのプレイに、PKの笛が吹かれていたら、結果はどうなっていたか分からない。
2002年のワールドカップは、誤審に揺れたが、フリングスのハンドこそ一番に問われるべき判定になる。
雄ライオン
雄ライオンをサーチライトで照らす
準決勝で南アを倒したブラジルも褒められない戦いをした。
プレイ一つひとつの反応が、滅茶苦茶鈍かったのだ。
やる気はあるのか! と、僕は記者席で怒り出したくなった。
ご対面
南アを僕は当初、このブログで日本でも勝てそうなチームと酷評した。
偏差値51だと言い放ったが、いまは訂正したい心境だ。
象の親子2頭がこちらの行く手を遮る
子供は生後間もない様子。足元がまだフラフラしていた
翌朝、日の出前に出発
このチーム、一戦一戦強くなっているのが手に取るように分かるのだ。
決定力には欠けるが、バランスはどんどん良くなっている。
インパラはいたるところにいる
準決勝の2試合を観戦した翌日、僕はヨハネスブルグを離れネルスプリットへ飛んだ。
キリンをあしらったネルスプリットのスタジアムを見学に行ったわけではない。
目指した先は「クルーガーナショナルパーク」。
キリン君
感想を言えば、素晴らしいの一言。超お勧めの場所なのだ。
来年6月、南アを訪れるつもりの人には、外せない場所だ。
下手な試合より、ここでサファリツアーに出かける方が100倍面白い。
バッファローの大群
それにケープタウン観光を加え、空いた時間でワールドカップを観戦する。
僕が一般のファンならば、治安やら、滞在ホテル、アクセスの問題など、いろいろな意味で不自由しそうなワールドカップ観戦はあくまでも次いでにするだろう。
クロコダイル
「サッカーだけじゃあ、つまんない」
クルーガーナショナルパークを訪れたいま、改めて僕はそう強く言いたい!
ネルスプリット空港を離陸
(注:前々回の写真の答えは3人です)