ブラジル代表
この中に本物の人は何人いるでしょう?
イタリア対ブラジル!
ヨハネスブルグの街中
ヨハネスブルグの街中
ヨハネスブルグの街中
ヨハネスブルグの街中
ヨハネスブルグの街中
ヨハネスブルグの街中
肉好きで知られるHカメラマン。Tボーンステーキを綺麗に平らげご満悦
イタリア戦のブラジルは強かった。
ブラジルは06年のドイツワールドカップで、優勝候補の大本命に挙げられながらベスト8で姿を消した。そこで最も力を出し切れなかったチームといっても言い過ぎではない。
理由はいくつか考えられるが、僕的には攻める人と守る人が二手に分断したところに最大の問題があると思っている。
前の4人で攻めて、後ろの6人で守る。そんな感じのサッカーだった。
前の4人の攻撃能力こそ異常に高かったが、ボールを奪われるや一転ピンチに襲われる。
サイドを突かれると、特に脆さを目立たせた。
今季のバルサのように、ボールを連続的に支配することができなかったのだ。
選手はとっても巧いのに、だ。
布陣は4-2-2-2。
サイドを突かれやすい布陣で臨み、その通りの結果に終わった。
監督はパレイラ。94年ワールドカップの優勝監督でもあるのだが、当時、採用したのは4-2-3-1的な布陣だった。プレッシングが利きやすい、いわば欧州的なサッカーで臨んだ。
その時のキャプテンを務めたドゥンガが監督として、どんなサッカーでイタリア戦に臨むか興味は募った。
答えは4-2-3-1。ボールの奪い方が、何より洒落ていた。
イタリアを、サッカーゲームの進め方で上回った。
選手の高い個人能力だけが勝因ではない。
ちなみに、試合前に配布された布陣図には、中盤を菱形(ダイヤモンド型)に保つ4-4-2と紹介されていた。4-2-3-1ではなかった。
こういうことは間々ある話だが、今回のコンフェデ杯では、やけに多い。実際と予想スタメン布陣図とに違いが目立つのだ。
いい加減で頼りにならないモノになっている。
誰がこれを作成しているのか知らないが、もしそれがFIFAのテクニカルチームだとすると、笑えない話になる。
記者席に備え付けのモニター画面を見る限り、それがそのまま試合前に紹介されている。日本ではどうなのか。視聴者の方には、細心の注意が求められているのかもしれない。
でもテレビ画面では、それがなかなか分かりにくい。
サッカーは布陣でするわけではないけれど、そのあたりの微妙さに拘ると、サッカーはより面白く見える。だが、オフチューブの放送が多い日本は、そのあたりに拘りにくい環境がある。布陣が軽んじられる傾向がある。
南アの首都プレトリアの、古いけれど眺めの良いスタンドで、そんなこんなを考えながら、イタリア対ブラジル戦に目を傾けた。