千葉ダービー | 杉山茂樹のブログ

千葉ダービー

本日、柏レイソル対ジェフ千葉の一戦を観戦してきた。
言わずとしれた千葉ダービーだ。

家を出た時から降り続いていた雨は、試合開始直前には上がっていた。
しかし、柏スタジアム界隈は、それと入れ替わるようにやってきた冷たい空気に覆われていた。

そこにやってきた8723人という観衆が多いのか少ないのか、いまいちよくわからないが、少なくとも、両軍のチームカラーである黄色は、威勢良く揺れていた。

ただし、チームカラーは共に黄色だ。
対立の図式がビジュアルに、反映されていないのだ。

違う色にすれば良かったのに。
どちらのサポーターでもない、僕の外野的な目にはそう映る。

結果は1-1。
不満が残るのは、ホームの柏の方だろう。

試合展開も、前半は柏ペースだった。軽く3-0で勝てそうな一方的なムードだった。

それを受けての記者会見。
外国なら、チーム付きといわれる記者は、監督サンに厳しい態度で迫るだろう。

ダービーならではの殺気が、試合後の記者会見場にも、見て取れるのが普通だ。
 
だが、この千葉ダービーは違った。
緩かった。

敗戦に等しい引き分けを演じたホーム柏の高橋真一郎監督の表情が、強ばるような質問は一つも飛ばなかった。会見は盛り上がることなく淡々と進行。
会見場に喜怒哀楽が渦巻くことはなかった。

嘘臭さを感じずにはいられない。
「戦いの場」にいる気がまるでしないのだ。

チーム付きの記者は、なぜもっとガッカリしないのか。
悔しがらないのか。
それを少しでも監督にぶつけようとしないのか。

愛はあるのか?!と訊ねたくなった。

サッカー好きなんですかとさえ訊ねたくなった。

でもメディアは「ダービー」と言って盛り上げようとする。

嘘臭い世界が広がっている。