かさこ塾フェスタの開催にあたっては、
塾生がさまざま技能や得意なことを
持ち寄って、
さまざまな制作物なども
つくったりします。


かさこ塾フェスタのチラシ制作も、
各会場の運営代表の方や、
卒業生の方々が担当しています。


東京フェスタ2017では、
初動でどうするかということが
ありましたが、
ディレクションは、
自分が主担当となりました。


さて、その手順は?


せっかくなので、
まとめてみたいと思います。



【1】制作主体とその関係

・クライアント
→かさこ塾フェスタ東京 実行委員会
  (かさこ塾長、運営代表、出展者)
・編集
→しゲ
・デザイン
→K星人さん



【2】仕様

・出展者61名全員の出展内容を掲載
・お客さん動員のための紙面



【3】手順

①出展者出展内容の分量を決める

61名掲載するため、
1名あたりの
面積を決めなければなりません。
この大きさにより、
紹介文の文字数が決まります。
出展内容紹介文のほか、
何を載せるか、
どのくらいの文字の大きさにするか、
決めなければ動けません。
通常は、クライアントと編集者が
相談して、
掲載項目や、その他の掲載物、
ページ数の割り当てを決めて、
デザイナーに仮組みを依頼する
というのが流れかと思いますが、
今回は、昨年開催された
5回の蓄積があったので、
それを参考に、
割り出しを試みました。

ちょうど、昨年の東京フェスタが
49名の出展者で2ページでした。
24名/ページ×2ページで、
塾長が別枠の49名。
今年は61名だったので、
同じように割り付けると、
24名/ページ×2.5ページで、
塾長を別枠にすれば61名。

なので、3ページを使えれば、
昨年と同じ大きさで
各人の紹介文が載せられるという
目安ができます。



②ページ数を決める

とはいえ、出展者の紹介だけで、
2.5ページを使うということは、
昨年と同じA4版4ページだと、
フェスタ来場を促す各種の表現は、
表紙1ページと、裏表紙半ページと
なってしまいます。

それで足りるかの検討が必要です。

結果的に、自分としては、
昨年同等以上の情報が必要だと
考えたことと、
セミナースケジュールや
会場内レイアウト図を
もう一回するよりは、
一回で済ませられないかという
クライアントからの声
(あったはず!w)を受けて、
それを入れ込むことを考えます。

とはいえ、8ページにすると、
中綴じの必要が出てきます。

であれば、と、思いついたのが、
三つ折り巻き。
通称:片観音の6ページ構成。

この際に、
印刷所をココにすると想定して、
それが印刷できるかどうか、
値段はいくらになるかも
確認しておきました。

ネット印刷(プリントパック)を
想定していたので、
テンプレートがあることも
わかったのはよかったです。



③各ページの割当を決める

表紙を見て、
裏表紙を見て興味が湧けば、
一枚めくってくれます。

そのために、

表紙は、
催事名、会期、コピー、地図。

裏表紙は、
イベント内容の説明として、
セミナー・ワークショップ、
セッション・相談、
展示、
物販
の4種があること。

そして、
お客さんに興味を
持ってもらうための
特別イベント
(スタンプラリー、写真パネル、
セルフマガジン)があることを
パッと見てわかってもらえるように
しました。

さらには、
オフ会の告知や、
今年の他会場フェスタの告知、
連絡先などを載せることに。

このあたりは、
東京フェスタ2016のチラシに
倣っただけでもあります。

それを一枚めくると、
セミナースケジュールがドンと載り、
内側三面のうち、
一番左のページと一緒に見えるので、
そこには
・塾長の紹介
・セミナー、ワークショップのみの出展者の紹介
が見えるようにし、
さらに、
・会場内レイアウト図
も一緒に見えるようにして、
セミナー、ワークショップが、
どこで催されるか、
一遍に分かるようにしました。

さらにめくってもらって、
内側三面を見開きで見てもらうと、
出展者全員の紹介があり、
左の図面と相番をふることで、
誰がどこで出展するか、
分かるようにしました。


これが6ページの構成です。



④サムネールの作成

編集者がそう考えたとしても、
それをデザイナーに
口で伝えたところで、
うまく伝わらない可能性もあります。

そこで今回は
設計図的なものをつくりました。

手書きのサムネールです。

3ページ×2つの枠を描き、
その中のどのへんに何を置くか、
図とメモを書くのです。

それがこちら。

{A512F789-A3F2-4A08-A858-D1D40375E64F}

{E5BC95AC-D8FC-4DBC-9816-C1CDAC6FB443}




これをクライアントに見せて、
同意を得たら、
デザイナーに説明して、
テンプレートも渡して、
自分の考えたものが、
きちんと入るか、
たたき台になるレイアウトデザインを
作ってもらいます。

 

⑤原稿依頼

たたき台になるレイアウトデザインが
上がってきたら、
編集者が想定していたような
文字数が入るのか確認します。

デザイナーも説明してくれて、
特に何ということもなかったので、
クライアントに念のための確認をして、
次に移ります。

出展者一人あたりの
文字数が決まったら、
出展者に原稿の執筆依頼をします。
(提出用にウェブの
アンケートフォームを活用。
文字数がオーバーしないように、
文字入力数に制限を
かけてもらいました。
→別の担当者がつくりました)

が、もしかしたら、
前年の例(文字数)が
そのまま使えるとわかっていたので、
すでに依頼をしていたかもしれません。
記憶あいまいです。

また、
顔写真を一緒に載せるために、
そのサイズを指定して、
提出依頼もかけます。
→350dpi 30×30mm以上

と、共に、編集者が
その他の原稿のたたき台も制作。
クライアントに
確認・修正加筆を依頼。



⑥デザイナーへの入校

クライアント、
出展者の原稿を回収します。
写真も回収します。

写真はデータサイズを確認し、
絶対使えないレベルなら、
再提出を依頼します。
→データの数値を基準に線引きしました。

出展者の原稿は、
エクセルの一覧表に整理し、
整理番号を付け、
写真データのファイル名も
整理番号と名前の名前に
すべて書き換えます。

また、
その他の素材として、
・各種のイメージ写真
・セミナースケジュール表
・会場レイアウト図のもと

も整理します。

これを一式揃えて、
デザイナーに入校…できれば
一番よいのですが、
今回はそううまくいかず、
図面とセミナースケジュールの
制作を同時進行しつつ、
先に
内側3ページを作るための
出展者の原稿と写真、
仮の図面を先に入れました。


外面3ページぶんは、
あとからとなりました。



⑦デザインレイアウト作業

デザイナーは、
編集者の説明を聞き、
その意図を理解してくれていました。

不明な点は確認をしながら、
と言いながら、
ほとんどそれもなく、
最初のデザインが仕上がってきました。

編集者はそれを受けて、
送ったデータが
きちんと入っているか、
意図したデザインになっているか、
全て確認して、
クライアントに確認を依頼します。

その際に、
自分はこう直したいと思ってると
付け加えてもいいでしょう。

レイアウト位置の意図は、
すでにサムネールの時に説明済みなので、
大きな変更はありませんでした。



⑧校正

・出展者の原稿については、
出展者全員に確認をとります。
・その他の部分は、
クライアントに確認をとります。
・編集者も全てを読み、
おかしなところがないか確認します。

修正部分を集め、
全て、紙面に赤字で転記します。



⑨告知情報の確定と掲載物の差替え

今回は、
・図面
・セミナースケジュール
・フェスタ後のオフ会
の決定が最後まで残っていました。
また、
・会場までの地図
もダミーだったので、
それらをこちらでつくり、
校正の赤字原稿とともに、
デザイナーに渡します。

出展者が大幅に直してきたり、
間違いやすい文字を使った修正があれば
ネームを打つようにしました。


  
⑩再校

デザイナーが直してきたデータを
一文字一文字、
間違いなく直っているか
確認します。


間違いがあればまた赤字を入れ、
デザイナーに直してもらいます。


それで大丈夫なら、
印刷入校となります。

今回は最後に、
デザイナーしんからの申し出もあって、
デザイン的な化粧なども加えてくれて、
印刷入校となりました。


なお、
画像データ処理の仕方などは、
印刷所によって違うので、
よく確認してください。

テンプレートも、
異なる印刷所では使用できないことが
あります。




以上、
長くなりましたが、
かさこ塾フェスタ東京2017の
チラシ制作の手順でした。


進行としては、
だいぶスムーズだったかと思います。


大きなポイントは、

⑴過去の実例があった。

⑵過去の実例を徹底分析した。
何を意図して、
それがそこに置かれているのか。
今回に応用して
手間を省けるところはないのか。

⑶経験者がいた。
前回のディレクション担当者(塾長)、
前回のデザイン手伝い(しゲ)、
編集者(しゲ)がいた。

⑷デザイナーの理解が早く、
手も早かった。

⑸他の代表や、出展者が協力してくれた。
校正などの確認作業で、
ほとんどすべての人が
締切を守ってくれました。
他の代表も、相談に乗ってくれたり、
締切を守ってくれるための
アナウンスを適切に流してくれたり
しました。


その辺が
大きなポイントだったのかなーと
思います。


今後のフェスタなどでの
ご参考になれば幸いです。


※関係各位へ
間違いなどあれば訂正します。
ご連絡ください。

{4ED10F2D-1E62-4D8C-A28D-BA17404AEC96}



【告知①】

週末出張フォトグラファー
町野健と、
編集者&オモシロ自撮り術研究家
しゲ(藤繁和)の
【わくわく写真撮影会】

《期日》
 4月29日(土)14:30〜16:30
 開場は14:15  最終入場は16:00
 途中入退場可。

《会場》
 渋谷サウスフラットシェア
 所在地:渋谷区南平台町12-9

《参加費》
 2000円
※下記FaceBookイベントページの「参加」を押してください。
 入場方法は別途お知らせします。
 当日現金でお支払いください。
 

《持ち物》
 黒い長袖シャツ(襟付き)か、
 黒のタートルネックシャツ
(あの写真を撮るための小道具です)



【告知②】

■好きを仕事にする見本市
かさこ塾フェスタ福岡2017
開催決定!
2017年7月1日(土)10時半〜18時
警固神社
住所:福岡市中央区天神2丁目2-20
アクセス:地下鉄天神駅徒歩3分、
   西鉄福岡天神駅徒歩1分
※出展します!
「WebCM用ジングルづくり」(予定)