印環細胞癌について | よきかなのブログ

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このブログの初めの方にも書きましたが、去年の9月の初旬、胃カメラの検査結果を聞きに行った時に、癌の告知を受け、その時、副院長先生が私に聞かせる為と言うよりは、パソコンの画面を眺めながらぼそりとつぶやくように「インカンサイボー癌」と一言。ちょっと間を置いて、「未分化癌です」と言いました。


私が「分化癌とか未分化癌とか言いますが、どっちの方がたちが悪いのですか?」と聞くと、「未分化癌の方が悪性度が高いですが、よきかなさんの場合、早期なので、切除すれば大丈夫ですよ」とも言われました。


帰宅して、パソコンで「インカンサイボー癌」と検索すると、「印環細胞癌」であることがわかりました。そして、多くの記事には、「印環細胞癌」=「スキルス胃がん」と書いてあり。恐怖と絶望の淵に投げ込まれました。もともと自覚症状が多かったので、とても早期とは思えず、絶対に助からないと思い込んでいました。深刻なうつ状態が始まり、手術までの6週間のうち5週間は苦しみました。


そんな中、同じ印環細胞癌で胃を全摘された内科医の方のブログにたどり着き、かなり精神的に楽になりました。


その、SYOURYUさんのブログhttp://bodhisattva.sblo.jp/ は、印環細胞癌について以下のように説明されています。


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胃癌のブログでも、僕も含めて、印環細胞癌 のかたのブログが多く、どうしてかながく~(落胆した顔)と思っております。



印環細胞(Signet ring cell carcinoma) は、胃癌の組織の型を示す用語です。細胞内に大量の粘液を溜めているため、核が偏在して、西洋で使われる 印環(ハンコのついた指輪)の形を呈していますので、こう呼ばれています。一般的に、この印環細胞癌は、スキルス胃癌 になるとされるため、極めて悪性との理由の無い神話が存在しています。



しかし、印環細胞は、進行すると 低分化腺癌に変容するので、印環細胞が優勢ということは、早期胃癌であるともいえます。胃癌の 1,2割を占めており、その他の型と比較すると、年齢が若く、女性に多く、リンパ節転移が少なく、治癒切除の可能性が高く、生存率も高いとされています。

印環細胞癌=スキルス というわけではありません。



ただし、印環細胞癌は、胃癌が塊(充実性)で発育するというよりは、広く浅く正常組織に混ざって、浸潤性に発育する場合が多いといわれています。したがって、この型と診断されれば、内視鏡的治療ではなく、胃癌周囲を広範に含む胃切除が治療の基本になります。




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そして、今日、医療事故を扱う弁護士さんの法律相談ブログを見つけました。




弁護士法人アヴァンセ 医療事故 弁護士ブログネットワーク 法律相談 無料




と言う表題のブログです。




そのまま引き写します。



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1 特徴

・粘液細胞への分化が目立つが、
腺管形成は乏しい腺癌

印環細胞 signet ring cell が優位(腫瘍の50%以上)
であると、印環細胞癌と診断される。

・組織レベルでは、腺管形成が乏しいために未分化型
に分類されているが、細胞レベルでは分化している。

・腫瘍の100%が印環細胞からなるものはない。

胃型腸型
がある。

・印環細胞癌は相互接着性が低下してバラバラに見えることが多いが、細胞接着が低下することを印環細胞癌の基本的要件とするかどうかについて、コンセンサスはない。

・印環細胞癌は粘膜内でよく見られ、粘膜外を深部に浸潤すると少なくなる傾向あり。
→印環細胞癌と診断できるものは早期胃癌に多く、進行胃癌では少なくなる



2 臨床

早期癌に多いので比較的予後も良く、5年生存率は75%~85%


・印環細胞癌の多くは高率にスキルス胃癌になると考えられているが、多くの場合、低分化腺癌
に変化してから。


3 肉眼、画像所見

・早期癌では、0-Ⅱc型
が一般的

粘膜ひだの痩せや途絶
を伴う。

(よきかなが数行省略)

引用文献
「腫瘍病理鑑別診断アトラス 胃癌」深山正久・大倉康男編集(文光堂)75頁~76頁


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まあ、一般的にはこうだ、と言っても、一人ひとり癌の顔つきは違うようなので気休めにしかならないかもしれませんが、無用に不安になっても、ほかの病気を引き寄せそうなので、よきかなは上記の記事を精神安定剤にしようと思います。


でも、なんで「印環細胞癌は最悪な癌」と言うような伝説が生まれたのでしょうか?