脳外科の看護 その10 脳外科で働くメリット、デメリット | 看護師辞めたい。ダメ病院と良い病院の見分け方【看護師求人、就職、転職情報】

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看護師求人、転職、就職情報サービスを受ける前に看護師が知っておくべき必要なこと。これを読めば、病院とは何か?看護師の仕事にはどんなものがあるのか?が全てわかります!!

みなさん、こんにちは。管理者のもうです



今回は


「脳外科で働くメリット、デメリット



についてです。



脳外科の看護


■ 脳外科の看護師・・・メリット・デメリット、これは知っておきたい‼



脳外科で看護師として働くメリットとデメリットは、何でしょうか?脳外科という特性をよく理解せず安易な転職をしたり異動希望を出してしまうと、後でイメージしていたところと違うと後悔することもあります。


失敗しない職場選びのためにも、今回は脳外科への転職を考えている・まだ決めかねている方へ、脳外科で働く看護師のメリットとデメリットについて、お伝えしたいと思います。




■ 脳外科看護師のメリットとは?



①急性期の基本が学べる


②学べることが多く、今後異動、転職をする上で職場の選択肢が広がる


③看護師として働く上で必要な基本的な姿勢が身に付く



大きく分けると、脳外科の看護師のメリットは上記の3つになると思います。脳外科を選択すると、基本的に働く場は急性期の脳外科病棟になります。リハビリ病院等にも

脳血管疾患の後遺症を抱えた患者さんは入院しますが、特殊な治療は終わり症状が安定しているので、医療加入は少ないのです。



脳外科病棟は夜勤もありますし、土日祝日・お盆・正月と365日24時間体制で看護する場になります。パートとして平日の日勤だけという働き方を選択すれば別ですが、脳外科に数年いれば、どこの病棟にいっても通用する基本的な看護知識、技術はたいてい学べます。



科特有の処置等はあるにしても、仕事の厳しさから、医師への報告の仕方、観察力・段取り力etc.といった、看護師として働くうえで必要な基礎を身に付けることができます。



勿論、ルート確保や体位交換・オムツ交換・吸引・Hr(ハルン)カテ挿入といった基礎看護技術等もバッチリ身に付きます。



一方、脳外科病棟は温和な看護師よりも厳しい看護師がそろいやすい傾向にあるのも事実です。でもこれらの働く基本を厳しい環境で徹底的に新人時代や若いうちに学んでおけば、その後どこの医療機関のどの科へ行っても大抵こなせると思います。



私自身、新人時代は脳外科で過ごしました。当時はやはり毎日がしんどく、自分はいつまでもつだろう、1日1日がサバイバルという日々でした。しかし、本当にきつい最初の1年~2年を乗り越えてしまえば、その後は非常に実のある経験と変わります。



多少の壁にぶち当たっても、 「あの時に比べたら」という自分への自信を築くことができるのです。



さらに脳外科病棟の魅力の一つに、学べることの幅の広さがあります。脳外科病棟では、脳血管疾患の患者さんが多いので急変対応にも携わりますが、中には脳腫瘍によるターミナルの患者さんもいますし、肺癌からの脳メタ(転移)を脳外科でみたりする場合もありますから、癌看護(ケモ 化学療法やリニアック 放射線 含む)も学べます。



もちろん急性期治療の甲斐なく亡くなる方もいますので、看取りやエンゼルケアもあります。



脳血管疾患自体が生活習慣病から発症に至ることもあるので、DMやHT(高血圧)の患者もいますからインスリン管理等も行います(まあ昨今はDMの患者はどこにもいますが)。そして心原性脳梗塞の場合にはAf(心房細動)が基礎にあります。更に急性期にはモニターチェックもあるので、脳外科にいながらにしてモニター管理・心電図を勉強することもできます。



このように脳外科に勤務していると、学べることが多いので、今後いろいろな病棟勤務をする上でも、幅広く経験を活かせるのが魅力です。




また昨今の国のトレンドである「患者を病院から在宅、地域へ」の流れを受けて、現在、在宅医療・地域サービスや高齢者施設サービスのインフラ整備が急ピッチで進められています。



脳外科での経験は、転職先が急性期以外のこのような回復リハ病棟、在宅、クリニック、高齢者施設、デイ、さらには予防医療のための健診等、今後需要が増す分野などでも、活躍を可能にしてくれます。





■ 脳外科看護師のデメリットは?



脳外科看護師として働く上では、デメリットもお話しておきましょう。


① 精神的なストレス(命に直結する緊張感からくるストレスや先輩の厳しい指導)


② 残業が多くなりがち


③ 腰痛を発症しやすい



メリットとして挙げた①~③の3つが身に付く代わりに、命に関わる看護に携わることも多いことから現場の指導は厳しくなりがちです。ストレスやプレッシャ―を常に抱えやすくなります。また脳外科の業務の忙しさだけでなく、途中で離脱される看護師さんも多いので、脳外科病棟の看護師が不足することも多く、残業が多くなりがちです。


さらに、脳外科の患者さんは寝たきりの状態にあることが多く、介護士や看護助手がいる病棟でも、チューブや管・挿管している患者さんなど色々いらっしゃるので、介護さん達が体位交換やオムツ交換・清拭等のケア全てをすることはできません。やはり重症者は看護師サイドで行わなければなりませんし、夜勤帯でも看護師も身体介助に加わります。



そのため、脳外科は腰痛を発症しやすい環境にあると言えます。腰痛は看護師の職業病。あまりに症状が重度になると、立っていることも座っていることもつらくなりますから、仕事どころではなくなってしまいます。



発症前から予防するなり、早期に改善しなくてはその後の看護師としての道が限定されてしまいます。脳外科でバリバリ働きたいと思っても、腰痛でやむなく退職・・・という人も多いのです。



今後へ繋がる可能性という点でも、脳外科の看護師はとてもやりがいのある職場です。もちろんデメリットというべきものもありますが、看護師として成長の幅を確実に広げることのできるところです。



よく相談し、よく検討して「やってみたい!」と思ったら、是非脳外科への門を叩いてみてください(^^)



次回は、 「脳外科で必要とされる経験、知識」についてお話します(^^)





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