脳外科の看護 その5 脳外科看護師の給与 | 看護師辞めたい。ダメ病院と良い病院の見分け方【看護師求人、就職、転職情報】

看護師辞めたい。ダメ病院と良い病院の見分け方【看護師求人、就職、転職情報】

看護師求人、転職、就職情報サービスを受ける前に看護師が知っておくべき必要なこと。これを読めば、病院とは何か?看護師の仕事にはどんなものがあるのか?が全てわかります!!

みなさん、こんにちは。管理者のもうです





前回は


脳外科の看護の「脳外科看護師の悩みやストレスとは?」


について書きました。


今回は


「脳外科看護師の給与」


について書きます。



脳外科の看護


■脳外科看護師の給与


脳外科看護師の、気になる給料


脳外科の看護師に興味をもってくれたあなた。気になるのはお給料ですよね。


お給料は、国公立、大学付属、民間などの違いや、急性期、療養、在宅、クリニック、高齢者施設などの違いで、それぞれ体系が違うので、


そもそも脳外科はどんな病院にあるのか?をお話します。



脳外科は一般的に、クリニックにはほとんどありません。なぜなら脳外科で開業する医師が少ないからです。脳外科としての仕事の大部分は急性期にあたるので、急性期の手術や抗血栓療法といった点滴治療は、病床を持ち入院が可能な病院でないとできないからです。


そして色々な病院の中でも、脳外科の患者さんが多いのは発症時に搬送される救急外来を除くと、ICUか一般脳外科病棟・脳外科外来になりますので、やはり急性期を扱う総合病院になります。

今回は、主に脳外科病棟への就職を希望する、もしくは転職を検討している方へ、脳外科病棟の給料と仕事内容についてお伝えしたいと思います。




■ 脳外科病棟での看護師の給料と仕事内容


総合病院では、様々な背景を持った看護師が働きますので、働き方も色々です。また、国公立、大学付属、民間でも最近では給与の差は縮まる傾向ですが、看護師として働ける勤務形態の異なりから、もらえる給与にも多少の差が生じたりもします。


脳外科病棟では、365日 24時間の看護が必要です。でも全ての脳外科看護師が夜勤をしている訳ではありません。


看護師はまだまだ女性社会ですので、どうしても各家庭によって子供の人数やサポート体制、夫の仕事・家族構成によって、働き方も変わります。ですから、家庭を持つとこれまでと一律同じ条件で働く、ということが難しくなってきます。


よくあるケースが、第一子の産休まではフルタイムで正規として働き、夜勤もこなしてきたという人が、育児休暇後に夜勤を外して勤務を続けたいとなるケースです。この場合、給与の条件や勤務形態をどうするか、院内異動が必要か等、よく問題になります。


病棟勤務において、今までと同じ正規職員で、基本給を変えずに保持したい場合は、他の科に異動するという方法があります。しかし、夜勤のない部署といっても外来や検査・透析等限られた部署になってしまいますから、ポストも限られています。正規職員として変わらない基本給をもらいながら、夜勤だけはずして欲しいというのは、実際はなかなか受け入れられることが難しいことも多いのです。

民間病院なら、復帰後には交渉次第で、正規職員のまま夜勤や休日業務を免除してもらうことが可能な病院もあります。



またもし同じ条件が難しいのなら、契約見直しを交渉し、基本給を下げることで夜勤や休日業務を免除してもらいつつ、正規職員でいる道を選ぶこともできます。


一方、国公立では○号級というように等級制で基本給が定められており、異動で外来に降りたからといって等級を下げるということはありません。そのため、私立のように基本給を少し下げてもいいから夜勤免除して・・・という提案は難しいです。



国公立は融通が利かないので、そうなると正規で夜勤もフルにこなすか、パート(時給制になり、賞与もなくなる)になって日勤のみを確保するか、大きく分けると二者択一になってしまうのです。


一般的に、総合病院というのは科が変わっても給料は変わりません。内科で2交代勤務をしている看護師さんが、脳外科に異動しても同じ条件でかつ、給料も同じです。

ただ、看護師の給料は基本給以外の夜勤手当で手取り収入は大きく変わります。


夜勤手当も同じ病院ならば1回の金額は同じはずですが、病棟事情によって毎月の

夜勤回数が増えれば、それだけ夜勤手当が上乗せになりますので、必然的に手取り額も増えます。



脳外科で働く看護師全員が、夜勤までフルにこなすわけではありません。ですから、夜勤をやりたいと言えば入れる枠を多いです。このような理由で、脳外科の看護は給与を増やそうと思えば比較的増やしやすいという点はあると思います。




■ 脳外科の勤務は割に合わない!?


外来でも、ICUでも、小児科病棟でも救急外来でも、正規職員なら脳外科病棟と基本給は同じです。それをどうとらえるかは、脳外科で働く看護師のモチベーションにも影響します。


どの部署にもその場特有のストレスや悩みというものはありますので、同じ給料をもらっておいてこの仕事内容!?と不満を感じることもあるかもしれませんが、それは仕方ないことなのです。

ただ、脳外科で勤めて腰を痛めてしまった人が痛みをこらえ、自分自身が病院通いをしながら勤めることを考えると、割に合わないかもしれません。そういう人は、小児科を始めとした移動介助の少ない病棟の方がいいでしょう。

また、病院によっても異なりますが、正看護師と准看護師では基本給だけでなく、夜勤手当も差が出たりします。1回の夜勤手当で正・准看護の違いで、2000円程度から5000円近い差を出すところまであります。



准看護師さんだと、正看護師と殆ど同じ仕事内容で、手当も基本給も下がるので、それでいて辛い病棟勤務をするのは割に合わない、と思うのも当然。

ちなみに、脳外科で夜勤看護師1人にするところはないかと思いますが、准看護師1人と介護士だけでの夜勤は認められませんから、それを強要されるようならその病院は危険だと思います。


急性期の脳外病棟の夜勤で准看1名配置は、アウトです。(その場合、監査の時には別の勤務表を作成するなどしてごまかしている可能性があります。)



脳外科の看護師には特に体力が必須。そして継続した勉強による知識とエビデンスに基づく判断力も。そうなると、まじめな人ほど残業をしますし、実際の勤務時間外も勉強や研修に充てることが多くなります。院外のセミナーはとても楽しくて効率良く学べることが多いのですが、これらの参加費や交通費が全て個人持ちになることもあるので注意しましょう。



看護師としての経験上、脳外科での仕事は大変得ることは多いと思います。脳外科病棟で働いた経験は、その後施設やデイサービスを始め、いろいろなところでも活かされます。


しかし、体力や時間・抱えるストレスと考えると、もらえる給与が高いと考えるかは悩ましいところです。


将来の看護師として働ける選択肢を広めたり、1人の看護師としてのスキルアップを求めるという修行期間と考えるなら給料は妥当と思えるでしょうけれど、他の病棟よりも勉強量が多いのに・・・と思ってしまうと、割に合わないと考える人も多いかもしれません。


給料は仕事観にも影響してきます。高いととるか、安いととるかどうかは人それぞれだとは思いますが、脳外科の看護で得られるものは間違いなく大きいのも事実です。


先々は多少余裕をもったのんびり施設や老健を・・・と考えられているのでしたら、まずは数年間、看護師としての基礎をガッツリ学ぶ修行のつもりでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?






次回は「配置基準、残業、夜勤のボリューム、有給消化率」についてお話します。








よかったらクリックお願いします!m(__)m↓









ブログランキング・にほんブログ村へ