柴犬と小規模農家の奮戦記!

柴犬と小規模農家の奮戦記!

ロンリーライダーの農業と趣味の日常です

2014年の高知県と他県との県境を跨ぐ車道の全走破計画ツーリングも、愛媛県から徳島県へと舞台を移しました。

県西部から東部のエリアとなり、県境のルートの険しさがまた一味違ったものとなり、秘境感も増してきます。

 

■走行日2014年7~8月

 

stage10は吉野川の東側の祖谷を囲む山脈の懐に続く生活林道を行き、県境を目指します。
林道で県境を越えて大歩危駅まで行き、そこから国道32号線で折り返し、国道の県境を跨ぐというルートとなります。

 

 

今回のスタート地点も大豊町大杉からで、JR土讃線の大杉駅から出発します。

 

 

駅から国道32号線を一旦走り、土佐町方面へ折れる国道439号線との分岐の交差点から吉野川支流の穴内川を渡って対岸に行き、穴内川の東斜面の生活林道を行きます。

 

 

国道とは違って、クネクネと狭い道をアップダウンを繰り返しながら、森の中を通って行きます。
昔からある地区と地区を繋げている生活道と利用されている道ですが、東側には“杖立山(1133m)”や“梶ヶ森(1399m)”がそびえているため、かなり急峻な山肌を通っています。

 

 

高度が上がり、眺望が開ける峠のようになった所から国道32号線と穴内川を下に見ることができます。

 

 

ここからは下り道となって高度は一気に下がって行きます。

そして、土讃線に沿うように道は続くようになります。

こんな鉄道に沿って走る山道は好きですね~。

 

 

そして、穴内の和田という集落へと入って行きます。

ここにはJRの土佐穴内駅があります。

 

 

この穴内駅から土讃線の路線は和田トンネルで、穴内川に沿った穴内二区という集落をパスして、2キロほど上った所で再び川沿いに出てきます。

つまり、かつては穴内二区という集落と穴内川沿いに土讃線の路線が通っていて、ここからは、かつての路線跡が県道113号となっています。

 

旧路線ルート

 

 

駅からすぐに架かる橋は鉄道用だったものを改良しています。
横から見ると、橋の下側はガーダーで、鉄道用だったことが分かります。

 

 

橋を渡ると「大杉穴内郵便局」があります。

この前の道路もかつては路線が通っていたのです。

 

 

道幅と言い、かつて路線があったことを漂わせる道を進んで行きます。

 

 

道は少し横に逸れたと思うとトンネル跡となりました。

 

 

坑口はコンクリートで塞がれていました。

 

 

吉野川と合流する直前の穴内川を見る事ができます。
穴内という地名は「すり鉢を半分に割ったような谷型地形」という意味があるそうですが、この辺りはまさしくそんな地形で平地はほとんどありません。

高知市と香美市の境にある穴内川の源流地も穴内という地域があり、川の名前はそこから来ています。

 

 

路線跡は崖上のルートを通っている区間もあったようです。

 

 

和田トンネルを抜けると、そこからは現路線と沿うように道は続き、やがて「土佐穴内駅」の次の「大田口駅」にたどり着きます。
穴内川は先ほどの穴内という地区で吉野川と合流して路線と国道は吉野川に沿って、吉野川沿いの狭い平地にJRの路線と集落があり、駅前に商店街があります。

 

 

因みにこの駅がある集落は「船戸」という地名で、「大田口」という集落は、国道32号線沿いの吉野川の西側にあります。

 

 

集落に架かる黒石橋は昭和6年架設と言う事です。

 

 

線路沿いに県道113号線は続いていて、良い雰囲気のまま走って行きます。
このルートは、交通量の多い国道よりもずっと良い気分で走って行きます。

 

 

やがて「豊永」と言う集落まで来ると、国道32号線と合流して県道は終了します。

そこからすぐに国道439号線へと分岐点にある「豊永橋」を渡り豊永駅方面へと行きます。

 

 

豊永橋は昭和6年7月架設とありました。
高知県と徳島県の境である“京柱峠”付近を源流とする吉野川支流の“南小川”を渡る橋です。

 

 

橋を渡り、大田口駅の次の駅の「豊永駅」に着きます。
この地域にそびえる“梶ヶ森”への登山口の駅でもあり、国道439号方面の窓口の駅ともなっています。
豊永の集落からは目的の“谷間豊永林道”を行き、更に山斜面を行くようになります。

 

今回のルート