よんじゅうろくにんめ | シバゴテ窃盗団2

シバゴテ窃盗団2

窃盗団一味の日常。


窃盗団ファミリーのひばりが
ログイン出来なくなって

約1年が経とうとしていた。



もしかして、ひばり
このまま引退すんじゃねーかな
なんて

虫の知らせ、そう
虫のインフォメーションを感じていた

2017年の年明け。



僕の虫が鈍感だったことを
教えてくれるように、ひばりはログイン。



・・・よかった・・・



しかし、久しぶりのひばりの言葉は



「なんとなくログインしちゃった」
「このまま引退しようかと考えていた」

「相変わらず変態ね」だった。うるせーわ



虫のインフォメーションが
本物だと感じた僕は

窃盗団にこぼした。





「ひばりを迎えに行ってくるっ!」





いつもよくしゃべるチロはひとこと。



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即答だった。



ブライトの言葉にも優しさがにじんだ。



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いつも僕の選択を、示す方向を
説明なくする行動を

空気で読み取るマジでカッコいい一味たち。



窃盗団一味は、みんなわかっていた。



ひばりが

窃盗団を大好きでいてくれていること。
窃盗団一味を大切にしてくれるってこと。
心が澄んでいること。
人一倍、思いやりを持った人間だってこと。



ゲームの世界だろうと
たった20文字のチャットだろうと

『人となり』は表れるもんだ!

窃盗団一味は
それを嗅ぎ分けることができる集団。



そして、何より僕がわかっていた。



ログイン出来なくなった約1年。
『書き置き』に出ていた、戻りたい気持ち

そして
そこに、出てきた人の名前は



僕だけだったってこと…



おぃっ!ひばりのフレンド
おぃっ!ひばりのいたチーム
おぃっ!ひばりのチームリーダー



みんなよく聞けっ!

ひばりはなぁ





おれたち窃盗団がいただくからなっ!






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どーんっ!



心は決まっていた。



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引退?

したきゃすればいい。



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与えられる楽しさなんて続かないからだ。
なんでも自分で見つけなきゃ。



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ただな、ひばり。

引退するなら、



窃盗団から引退しろ。



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選んだ戦闘は幻界のナントカ強。

1戦目。
はなっから勝つ気なんてなかった。



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ブライトもおかかも
僕が示す方向を疑わず信じてくれる。



構成がどう。耐性がどう。
重さがどう。歩数がどう。

しょーもないっ!

えらい人が見つけたすごいものを
自分が見つけたように言ってんじゃねー



おれたちは

何度だってひばりと全滅してやる!
呼吸が合うまで遊びつくしてやる!

好きな職業でいい!
耐性なんて気が向いたらでいい!

足りない部分を補い合えるのが仲間だ!



ひばりはそういう仲間を見つけたんだっ!



おぃっ!あんた!



笑って一緒に全滅してくれる仲間、



持ってっか?

行くぞぉぉおおおっ!
ヤローどもぉぉおおおっ!!



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世界中に響くように



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叫んでやるんだっ!



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歌ってやるんだっ!



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ひばりはおれたちの仲間だってこと。



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どこまでも響くように



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歌ってやるんだっ!



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叫んでやるんだっ!



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ひばりにはおれたちがいるってこと。



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いつまでも一緒にバカだってやってやる。



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またいつかログイン出来ない日がきても


次は、たくさんの優しい『おかえり』が
ひばりを待っている。



窃盗団はそういう場所。



ひばりは言う。



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ちがう。

与えられた仲間ではない。

ひばり自身が見つけたんだ。
窃盗団もひばりを見つけたんだ。



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だから、何度だって言ってやる。

ひばりは、おれたち窃盗団がいただいた!



おれたちがひばりの仲間だっ!!!



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【シバ・ゴテン】:踊り子
「おれは盗賊王になる男だっ!」
言わずと知れた自称盗賊王。
『変態』が代名詞のシーズン4。

【チロリン】:バトルマスター
ズバ抜けた知能で
負けない一味を支えるサブリーダー。
直感力、判断力すぐれた女盗賊。

【ブライト】:僧侶
癒します。どのクチが?
守ります。どの顔で?
誰もが認める最笑ドワーフ!

【おかか】:バトルマスター
言わずと知れたピュアなド変態。
愛するチロのために走り、脱ぎ
かばい、無駄死にする男。

【ひばり】:戦士
やわらかな光を持つ太陽女子。
本職僧侶で窃盗団を照らす。
口癖は誰かと同じ「うるせーわ」





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