あなたは今、健康ですか？
こんな質問に「Ｙｅｓ」と答えられる人は、実はそんなに多くないのです。
それは「単に病気ではない」というだけで本当の健康とはいえないからです。
東洋医学には「未病」という言葉があります。
これは「まだ病気にはなっていない状態」を表わす言葉です。
つまり、健康とはいえないが、まだ病気にはなっていない「病気の一歩手前」の状態です。
現在の日本人は、こうした「未病」のひとがとても多いのです。
自分は健康だと思っている人の中にも、慢性的な便秘や下痢、不眠症や肩こりなどに
悩まされている人は少ないはずです。
こうした症状は、未病のカラダが送っている危険信号といえます。
「いつものことだから」と軽くみていると、やがて大きな病気に進行してしまいます。
日本人の平均寿命は伸び続け、今や世界一の長寿国になりました。
長生きすることは人間の願いですが、平均寿命の数字だけみて単純に喜んではいられません。
なぜなら、「健康寿命」の数が反映されていないからです。
元気に生活を送っている百歳の人も、病気で寝たきりの百歳の人も、同じ「百歳の人」として
数えられているのです。
同じ百歳ですが、人生の充実感は同じとはいえません。
いくら長生きしても、健康でなければ人生を有意義に過ごすことはできません。
病気で苦しみながらでも、寝たきりでもいいから長生きしたいという人はいないのではないですか。
みなさん、健康で長生きしたいのです。
高齢になれば、健康な人でもカラダの機能は低下します。
しかし、機能が低下することと、病気になることは全く別の問題です。
元気に生活している百歳の人と、寝たきりの百歳の人で、その違い生んだのは年齢ではありません。
その違いは、それまでの百年間をどのように生きてきたのかによって生じるのです。
一言でいえば、健康でいるか、そうでないかは、その人の食事、生活習慣次第ということです。
食事、水分補給、嗜好品の有無、運動、睡眠、ストレスといった日々の積み重ねが
その人の健康状態を決めているのです。
◆では、どのような生活習慣を身につければ、健康で長生きできるの？
今、日本の健康産業市場は巨大なマーケットとなっています。
巷には様々な健康に関する情報が氾濫し、「これさえ飲んでいれば・・・」という健康効果を
うたったサプリメントや健康補助食品も無数に売られています。
それでもテレビや雑誌で「これがカラダにいい！」といわれると、翌日にはその商品が
店頭から消えてしまうほど売れるのです。
これはいったい何を意味しているのかというと、「何が本当に健康に良いか」が
ほとんどの人がわかっていないということです。
正しい知識を持っていないから、マスコミや企業宣伝に踊らされ右往左往してしまうのです。
