◆健康食品を利用する
あなたは、健康食品を使っていて、その効果に満足ですか?
本や雑誌で紹介されているような効果は実感できましたか?
その健康食品の本来の効果を実感してみたいですか?
すでに健康食品を使用している人で、自分が思っていたより効果が出ない、健康食品は効かないと思われている人はたくさんいます。そのような人たちは、本や雑誌に書いてあったことは嘘や宣伝記事だと思われているかもしれません。
健康食品を摂る理由は、「病気を治したい」「体調を良くしたい」ですから、思ったように効果が出なかった場合には、 どうしても不満が残るのは仕方ないことでしょう。
本や雑誌の記事を嘘や宣伝だと決めつける前に、ご自分の腸内環境を疑ってみてください。
食事から摂る栄養は、胃で消化され腸で吸収されます。 健康食品も腸から有効成分が吸収され、全身へ回ります。
この時、あなたの腸内環境が思わしくない状態でしたら、ほとんどの有効成分は吸収されずに、便と一緒に排泄されている可能性が高いのです。
◆有効成分が吸収されやすい腸内環境を考える
小腸には直径0.1ミクロン、長さ1ミクロンの絨毛が2,000万~3,000万もあり、そこから栄養素を吸収する のですが、腸内環境が悪いと吸収できずに排泄されます。
なぜ、吸収されないのかと言いますと、天然由来の食べ物の分子構造は大き過ぎて、そのままでは小腸の絨毛では吸収できないのです。
大きな分子を吸収できる程度に小さく分解するのが腸内細菌の役目なのですが、腸内環境が悪いと腸内細菌は栄養素を吸収できる 大きさに分解することが出来ないので、そのまま大腸に運ばれてしまいます。
大腸は栄養素を吸収しませんので、小腸で栄養素を吸収させるには腸内環境を整え善玉菌を増やす必要があるのです。
◆有効成分を吸収されやすくするには?
確かに、最初から吸収されやすい大きさの分子構造でしたら、大きな分子を小さくする必要はなく、 腸内環境が悪くても吸収されやすいと考えられます。
しかし、腸内環境が悪かったら、吸収される環境になかったら、分子をどんなに小さくしても思うように吸収はしてくれません。
身体が最も必要としている栄養素は「炭水化物」「タンパク質」「脂質」なのです。 この3種類は腸内環境が悪くても吸収されますが、他の栄養素は吸収されにくいと考えてください。
太っている人は腸内環境が悪い人がほとんどです。
それでも「炭水化物」「タンパク質」「脂質」はしっかりと吸収されますが、ダイエット系の健康食品を摂っても 有効成分が吸収されにくいのですから効果は出ないのです。
健康食品をいくら摂っても効果のでない人は、腸内環境が悪玉菌に支配されていると考え、 善玉菌を増やすようにしなければ、お金をドブに捨てているのと同じです。
腸内環境が改善されれば、高価な健康食品を摂らずにいても体調が改善された例はたくさんあります。
まずは、腸内環境を整えてみてください。
◆乳酸菌を考える
皆さんは、ビフィズス菌などの乳酸菌は腸内細菌と思われているようですが、正しくは腸内細菌ではありません。
また、乳酸菌は腸内善玉菌の一種として大切なのはご存じの通りなのですが、乳酸菌を飲んでも食べても胃液や胆汁でほとんどが死滅してしまいます。
例え、生きたまま腸にたどり着いても、すでに腸内に住み着いている定住菌と勢力争いを起こし、悪玉菌の勢力を拡大する恐れもあります。
今まで、乳酸菌の働きは「腸内の有害な悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を善玉菌優勢に速やかに改善する事により、血液に吸収される有害物質を阻止し、 病気の元を未然に防ぐ」と考えられてきましたが、最近の研究で実は、それは生菌自体の効果ではなく、乳酸菌生産物質の働きと判明したのです。
乳酸菌生産物質とは、乳酸菌が増殖する際に分泌された物質のことです。
乳酸菌生産物質は生菌ではないため、酸や熱にきわめて強く、確実に腸内に到達し速やかに腸内環境をバランス良く整えることが可能です。
乳酸菌生産物質は、それ自体が腸内のバランスを整える働きに加え、ビフィズス菌や乳酸菌のエサになります。
腸内環境を整える事により、健康食品等の有効成分を体内へ効率よく取り入れる事が可能になります。