2011.年のがんナビからなんですが、子宮頸がんと子宮体がんの病期(=ステージ)分類が改定されるんですね。

FIGO(=国際産科婦人科連合)のステージ分類が、子宮頸がんのⅡa期がⅡa1期とⅡa2期に分かれたのを受けて、日本でも分けるようになるとか。

その分かれ目が、Ⅰb期と同じく腫瘍径4cmだそうです。(Ⅰb期も4cmを境にⅠb1期とⅠb2期に分かれます)

4cmが分かれ目ってのは、子宮がんの場合、このサイズがリンパ節転移率が高いか?低いか?の分かれ目になるんだろうな~・・。

それから、これは私は、初めて知ったのですがサーチメガネ、(って、皆さんは知ってました~?)

臨床進行期分類と手術進行期分類と、あるんですね!ひらめき電球

初期病変には、手術が必須なので、手術進行期(=手術後に病期を確定する)が有用だが、初回手術不能例においては、臨床進行期を採用。ってあります。ひらめき電球

この臨床進行期分類は、原則として、治療前に決定し、以後これを変更してはならない。とも書いてありますね。メモ迷った場合は、軽いほうに分類ですって!メモ

へえ~~知りませんでした!またひとつ賢くなったぞ得意げビックリマーク

そいえば、私は術前検査で、腫瘍径4cm大、Ⅰb2期と言う診断だったのですが、摘出してみると、疑惑あり?だったリンパ節にこそ転移はありませんでしたが、腫瘍径はど~んと7cm大に大きくなってました・・・叫び

ぺタ^~~っと広がってたというか・・・・・(思い出すのも恐ろしいうあせる

断片は陰性でしたが、切除した子宮傍組織からも、がん細胞が発見されて、Ⅱb期だとステージアップされたんですガーン

病理の結果が全部出た後、主治医のMっちからも、「Ⅰ期の終りというよりⅡ期」、だと言われて・・・・やりたくなかった追加治療まで受けたんだもん・・・ガクリ

診断書もらったら、Ⅱb期とはっきり書いてあったし・・・しょぼん

でも、電子カルテは、そのままⅠb2期になってるんですよね^^。これは臨床進行期って、事なんですねひらめき電球

あ、ついでに、TNM分類については知ってますよねメガネひらめき電球

T(=tumor 塊の腫瘍の事)この後にO期(=固形の腫瘍無し)なら、0がつき、Ib1期ならT1b1と表記されます。

N(=lymph nodes リンパ節の事)、0ならリンパ節転移無し。

M(=metastasis 遠隔転移の事)、0なら遠隔転移無し、1なら有りです。

ついでに、臨床進行期で分類した場合は、この前にC(=clinical)をつけてcTとか、cNと表記し、手術進行期で分類した場合は、P(=pathological)をつけてpTとか、pNとかと表す事になります。

つまり、私の場合で言うと、cTⅠb2、cN0、cM0で、

pTⅡb、pN0、pM0って事になりますメモ

詳しくはこちらこれ

2011・8・2

子宮頸癌および子宮体癌取扱い規約が、最近発表された国際産科婦人科連合(FIGO)のステージ分類(2008)に則って改定される。7月22日から札幌で開催された第50回日本婦人科腫瘍学会学術講演会で、札幌医科大学産婦人科の齋藤豪氏が、進行期の部分について、FIGO2008を解説した。

 FIGO2008では、子宮頸癌、子宮体癌のうち上皮内癌0期は進行期から除外されため、本取扱い規約でも上皮内癌0期は進行期から除外することになりそうだ。

 子宮頸癌のI期(子宮頸部に限局)に従来からの変更点はないが、II期では新たにIIA期(膣壁浸潤が認められるが子宮傍組織浸潤はない)にサブ分類が設定され、病巣が4cm以内のもの(IIA1期)と4cmを超えるもの(IIA2期)とされた。なお、III期とIV期の定義については従来からの変更はない。

 今回の改定では臨床進行期分類が採用されたが、手術進行期分類とどちらを採用すべきかについては常に議論がある。手術治療が必須の初期病変においては、腫瘍サイズや膣・基靭帯浸潤などの局所病変を評価する手術進行期分類は有用だが、局所進行病変や末期病変などの初回手術不能例では腫瘍サイズや膣・基靭帯浸潤などを評価することは不可能である。齋藤氏は、発展途上国では手術進行期分類を適応できない症例がほとんどを占めており、FIGO2008では発展途上国の現状に配慮して臨床進行期分類を採用したと述べた。なお、臨床進行期分類は原則として治療前に決定し、以後これを変更してはならない。

 また、進行期分類の決定に迷う場合には軽い方の進行期に分類するとされ、従来FIGOでは習熟した医師による麻酔下の診察を「必須」としていたが、今回の改定で「望ましい」と変更された

 さらに、従来の進行期分類では、「CTやMRI等による検査結果は治療計画決定に使用するのはかまわないが、進行期決定に際しては、これらの結果に影響されてはならない」とされていたが、今回の改定で「CTやMRI等による画像診断を腫瘍の進展度合いや腫瘍サイズの評価に用いても構わない」とした。