おんぼろ
おんぼろ列車が近づいた
おんぼろ列車がやって来た
おんぼろ列車に足ふみいれて
なまぬるい椅子に腰おとす
連結部分にひっついた
どこかの風のあとの種
そこには土も水流もない
生き延びるチャンスは次の駅
最寄りは終点
幾許(いくばく)もない
スキルアップに手を伸ばしたら
生きてる実感は
掴めるのだろうか
夢から視線を外しても
ゆらめく街から
街へとただ
一本の線は
誰がための線
にぎりしめていたのは
他人じゃ解らぬ大切な
過去のメモか
未来のメモか
いずれにせよと胸しずめ
ＱＲコードが物語るもの
便利と引き換えに
なくしたもの
粗末な態度で
立ち上がるなら
要らぬ勇気は閉ざすけど
ゆらめく街から
街へとただ
一本の線は
誰がための線
ゆらめく街から
街へとただ
仕事を辞めない
誰がための線
(c) shesquay
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