秋、前夜。
どうしてあんなに泣いていた？
いつも笑ってばかりいた
君のことだから平気さと
大事に思わないでいた
どうしてあんなに欲ばった？
ぬくところは、ぬいていい
君のそういうところに惹かれた
言いそびれたまま、終わった
今はそばに居られやしないけど
いつか笑いついでに言えるよう
いつか届けられますようにと
いつか…でも近い将来だと
穏やかに泣いた後
眠りに就こうとすれば
麗しいナツも
寝巻に変えた…
今日も違う道の上を歩く
今日も違う夢のために生きる
今日も違う誰かを愛している
今日・明日じゃ解けない謎に遭う
そのたびに思い出す
歯を食いしばった君を
目を腫らしていた君を
懐かしい恋は
寝床ですねた…
麗しいナツは
彼方で暮れた…
(c) shesquay
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