シェパード中国物産家畜診療所のブログ

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徒然なるままに、牛のこと、エサのこと、農家さんのことを書いていきたいと思います・・・

こんにちは、シェパードの橋本です!

 

今月も中国地方縦断の巡回を終え、現在ブログを書いております。

長距離の運転をしてくださった小山さん、橋本さんありがとうございました!

 

今回、伺ったとある繁殖農家さんのお話をしようと思います。

こちらの農家さんは一年一産を達成されている繁殖成績良好な農家さんでした。

 

「牛の状態みると、乾物摂取量十分な感じしますね~」などとコメントしながら、環境やエサ、牛の状態を確認していると・・・。

 

「先生、牛のどこ見てるんですか??」と農家さんから質問をいただきました。

 

ということで、獣医師が繁殖母牛の外貌(見た目)をどのようにチェックしているかを簡単に説明させていただきました。

具体的には体表&尾根部ボディコンディションスコア、ルーメンフィルスコア、毛艶の状態などなど。

 

 

牛の栄養状態を確認する上で給餌内容の確認、血液検査なども重要ですが、外貌というのは非常に使える情報源です。

さらに特別な機械を必要とすることが少なく、現場で迅速に評価可能な点も良いです。

 

もしご興味のある方は、バンバン聞いていただければと思います。

 

シェパード橋本

ごぶさたしております!
今月は岡山県と広島県を中心に牧場訪問してきました。

鹿児島はまだ暑い日がありますが、さすがに九州を出ると涼しいですね。
長袖じゃないと寒いくらいの日もありました。


導入牛の価格上昇や人手不足による繁殖成績の悪化、従業員教育の難しさなど、
どの牧場もそれぞれ悩みを抱えていらっしゃいました。
今回の巡回でお話した内容が、少しでもお役に立てることを願っております。
ちょっとしたことから意識は変わりますし、意識が変われば結果はおのずとついてきます。
 

たとえば!!!

舎内に設置してある踏み込み消毒槽が写真のようになっていたら・・・

 

 

 

すぐさま取り替えてください!汚れたままで放置していると、

 

「これくらいいっか…」

が積み重なって、気づいたらとんでもないことになってしまうかもしれません。

小さいことの積み重ねが大きな変化につながります。

 

たまっているゴミはありませんか?ひどく汚れた子牛はいませんか?よくわからない添加剤が倉庫に眠っていませんか?

フレッシュな気持ちで改めて牛舎を見てみると、環境を改善できるポイントが転がっているかもしれません。


シェパード 戸田克樹

 

9月は岡山、広島、山口の3県に伺いました。私ごとではありますが、大学時代6年間を過ごした山口県に訪問できたことが、非常に嬉しかったです。運転してくださった小山さん、同行してくださった橋本さん、ありがとうございました!

 

とある一貫経営の農家さんのところへ伺った際に、母牛の粗飼料の話になりました。こちらではイネWCSとスーダン乾草を給与されています。

 

ここで農家さんが気にされていたのは、イネWCSの水分量についてでした。「WCSのラップを開けたとき、バシャッと水が出るんですよね~。大丈夫ですかね?」とのことです。

 

実際にWCSの状態をチェックすると、確かに水分量が多いように感じます。水分量が多いサイレージは酪酸発酵をしやすいだけでなく、排汁からの栄養損失のリスクもあります。水分量60%以下まで予感することが望ましいという話もあります。

 

 

またイネWCSは粗タンパク質が低いこともあるため、分娩前後はWCSの割合を減らしスーダン乾草の割合を増やしてもらうことにしました。分娩前後のタンパク充足率を上げることによる、生まれてくる子牛の免疫向上が目的です。

 

シェパード 橋本