シェパード中国物産家畜診療所のブログ

徒然なるままに、牛のこと、エサのこと、農家さんのことを書いていきたいと思います・・・


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九州では桜ももはや散り始めています。毎年のことですが、入学式にはまったく間に合いませんね(笑)。

 

春めいた時期でしたが、広島の巡回時にはまだ雪も降り、鹿児島との気温差に体がビックリしてしまいました。

寒い寒い冬の時期が終わり、めでたしめでたし♪と思いきや、日中と朝晩の気温差にやられて子牛がカゼをひくなんていうトラブルも起きる時期です。また、落ち着いていた肺炎がこの気温差でぶり返してしまうなんていう悲惨なケースも起こり得ます。

今一度気をひきしめて、この季節の変わり目を乗り越えましょう。

 

さて、お母さん牛に関してはこの冬繁殖成績が悪化した農場も多かったのではないでしょうか。

あまりにも寒すぎて、体温を維持するのに必要なエネルギー量が増えてしまったようです。

エサが同じであれば卵巣にまわすエネルギーが相対的に減ってしまいますから、結果的に発情が弱い、受胎しないというケースが多かったように思います。これからは産熱にまわすエネルギーはそこまで必要なくなりますので、きちんと卵巣にエネルギーが回っていきます。

今後はこれまでよい良い発情もくるでしょうから、めげずに丁寧な繁殖管理を続けていきましょう。

 

久しぶりに農場で撮影した小山さんはやはり牛さんに好かれていました。

 

 


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普段巡回に行く農家さんで、「子牛がどえらい調子くずした!」と相談がありました。

子牛がのきなみ発熱して食欲が落ちてしまった模様。治療に追われ、テンテコマイでした。

 

年末年始、行事が多くて消毒を5日間まったくしておらず、その時期からおかしくなったようです。

冬場は空気の乾燥と寒冷ストレスで子牛の免疫力も落ち、ウイルス性の風邪(人間でいえばインフルエンザのようなもの)

が大量発生してしまうケースが多々あります。

 

消毒を再開してもらうのはもちろんですが、肺炎に悪化しないよう、抗生剤と解熱剤を使用しながら子牛の体調がそれ以上悪くならないように

治療していくしか手はありません。落ち着くまではしばらく治療が必要です。

 

ウイルスには抗生剤は効果がないのでは?

 

おっしゃるとおりです。

ただ、ウイルスが感染した細胞は免疫細胞に攻撃されるため、気道の粘膜がボロボロになります。そこに細菌が2次感染するのを防ぐ、または2次感染後の症状の悪化を防ぐためにも抗生剤で環境中の細菌の侵入を防ぐことは大切です。また、消毒には空気中の湿度を上げる、空気中のほこりなどを地面に落とし牛が吸い込まないようにする、といったメリットもあるのです。

↓越冬のため阿久根に降りたったツルの親子。診療中にたまたま見かけました♪


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ラニーニャ現象が日本を襲撃する中、今回は岡山、島根、広島の3県を訪問しました。

 

今回は新しい農家さんとお話する機会がありました。

もとは肥育農家さんであるその農家さんは繁殖を始められて1年。なかなか受胎ができない現状に悩まれていました。子牛不足による市場価格の高騰が始まって相当な時間が経ちますが、なかなか価格が落ちる気配もありません。こうした現状から、一貫経営や繁殖経営への転換に踏み切る農家さんも珍しくなくなりました。肥育成績もよく、よく牛を観察している方でしたが、それでも新たに踏み出した「繁殖」というステージは思うようにいかないことがたくさんあるようです。

肥育も繁殖もどちらも扱う動物は牛ですが、作業や求める牛の形、気にしなければいけない数値のカテゴリーなどはまったくといっていいほど異なります。臨床獣医師が公務員獣医師になるくらい仕事内容は変わるのではないでしょうか。

壁にぶち当たることも多々あるでしょうが、くじけず向上心をもって今後も取り組んでほしいと強く思いました。

 

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