一年 | 杜の家 コリョーダ

杜の家 コリョーダ

コリョーダ家のシータです 

母が亡くなってから 一年だ

もう一年・・・・まだ一年・・・どっちの言葉もピッタリ来ない


父が亡くなってから四年

もう四年・・・まだ四年・・・これも何とも言えないな・・・


豪快な二人だった気がする

悪く言えば 勝手な二人・・・でもこれは子供の立場から見たことで

外から見れば 豪快で羽振りが良かったのだろう・・・


最近よく思うことがある 来年の今頃は何してるだろうか

昨年の今頃は・・・・だったな・・・って

多分  昨年が毎日思い出せる事が有るからそう思うのだろう

いい事とは言えない気がする


一年は泣かない 昨年そう決めた


泣いている場合ではなかった 遺体搬送から葬儀までフル回転だった

自分の住んでいるところから 実家まで高速道路で遺体搬送

その異動の間も 悲しいなんて言ってられなかった 

親戚・住職・葬儀会社・職場との連絡・・・更に自分の家族への指示


なぜ電話が一つなんだろう・・・イヤッ・・・アタシが二人いればいいのに・・・

ホント・・・泣くなんてできなかった・・・

(真夜中 母とふたりになって数時間泣いた・・・)

前の仕事が葬儀屋って事も有るが 自分の親のセッティングをするとは思わなかった(笑)


でも


人間役に立たない経験は無いものだなと 世間で言われている事を実感したのも事実

業者の中に入ってセッティングしてる時 まさにそう実感した・・・


お母さん お父さんの時にも少し感じただろうけどもさ

こうやってアタシ仕事してたんだよっ

安心しな しっかり送ってやるからね そう思いながら次から次へと片付けて行った


機械的に 感情は二の次  機械的に・・・・仕事をこなす・・・ そんな感じで


あの仕事やってて良かったって・・・その時初めて思った・・・(笑)

働いてる時は全く思わなかったのにね


あの頃は その時(母の死の時)より人間的に仕事をしていた気がする

でも 感情を殺さないと 涙が出た


体中の 水分が 涙となってあふれ出そうだった



あれから一年だよっ  


今年は更に暑いよっ 来年は暑いのかな・・・


来年の今頃は又 来年は暑いのかな・・・そんな事を思っているのだろうか


そして 今年は泣くのだろうか・・・


忙しい夏 忙しい秋がやってくる