◎かわいく、美しい女性になるには | 1分で読めるショートショート&ショートストーリー 『エキストラ人生』

◎かわいく、美しい女性になるには



ちょっと細かすぎて分からないかもしれませんが、

女性たちの変身前と変身後です。


ママからウーマンへ。 

めっちゃ変わっています。


恋をしたり、固い決意すると、

女性は美しくなりますね。


きっと、男性より

内面の変化が外見に出やすいと思う。


女性の肉体は、一般的に

10代20代で花開き、後は落ちてゆくばかりと思われがちですが、

一概にそうとも言えず。


私は、30代以上の女性の中にいる、

『尖っていない、美しさを持つ人』を見るのが好きです。


30代以上で、ハッとするぐらいキレイな人は、

たいがい、充実した生活を送られています。


いい家庭があったり、付き合っている人がいたり。


または、そういうダーリンがいなくても、

人から求められる何かを持っている人。


そういう女性って、余裕があるから、

人の弱さにつけこんだり、攻撃性がないんですよね。


『まぁ、しょうがないっか』みたいな、

そういう切り替えができる。


怒らなければならない場面でも、

どこかユーモアを含めて注意する。


相手の人格までをも否定するような言い方は、決してしない。



ここで名前を出すのはなんですが、

むかし、小泉今日子さんのライブに行ったことがあるんですよ。


小泉さん、その時30代半ばだったと思います。


私は、失礼ですが特にファンというわけでなく、

あまりにもみんなが「顔が小さい」「小さい」と言うものだから、


ほとんど、そのお顔を拝見するためだけに

ついて行ったようなものだったんですね。(←どんな奴)


ところが、その一回のライブで

非常にプロというか、いい印象を持たせてもらいまして。



ライブ中、彼女に向かって、

ずっと中傷もどきの奇声を上げている、

クレイジーな男性客がいたんですよ。


それがあまりにも続くものだから、

キョンキョンの歌もトークも聞こえない。


そのうち、場内がシーンと静まりかえってしまったんですね。


小泉さんも、

これではいけないと思ったんでしょう。


「んーっと、怒っちゃったかなぁ?」


なんて可愛く上手にあやしながら、

その男性も、他のお客さんの笑いもしっかり取って、

そして、何事もなかったかのようにヒット曲を歌っていました。


「コリャ、大変な職業だな」と思ったと同時に、

彼女が、なんとなく芸能界からも若い男性からも

必要とされる理由が、よく分かったような気がして。


アイドル時代から、きっとこういう場面はいくつもあって

対処法というか、


『上手に雰囲気を創っていく方法』を

身をもってご存知なんでしょう。


それは、表現者として、

何よりも必要な才能だったりしますよね。



大竹しのぶさんの舞台を見に行った時も、

大竹さんのかわいらしさに驚いてしまいました。


カーテンコールで、何度も観客に手をふってらしてね。


まったく素なの。

嫌味じゃないの。



30代以上で外見の美しい人は、

自分に厳しくもあり、その厳しさをムリに他人におしつけない、

思いやりのある人、

内面の美しさをも合わせ持つ人が多い。

蛇足。


小泉さんは、とても華奢な方でしたが、

お顔はやっぱり小さく、CDぐらいの大きさでした。


かわいかったな~。