日本は本当に豊かな国なのか? | オーガニックシアバターSheaDream オーナー伊藤のブログ

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東アフリカ・ウガンダ共和国よりオーガニック・シアバターの直輸入販売を手掛ける、シアバター専門店Shea Dream(シアドリーム)オーナー伊藤菜菜花のブログです。
女の子のママで、2児の母でもある伊藤の仕事・子育てその他諸々の港区ライフを綴ります。

こんにちは、オーガニック&フェアトレードシアバターShea Dream® の伊藤です。


日本は世界有数の豊かな国と言われています。

首都・東京の街中でホームレスの方を見かけることは殆どないですし、毎日大量の食べ物が捨てられその量は年間1800万トンにも上ります。

食糧の廃棄率では、何と世界一の消費大国アメリカを上回り、廃棄量は世界の食料援助総量470万トン(WFP)をはるかに上回り、3000万人分(途上国の5000万人分)の年間食料に匹敵している程です(旧科学技術庁「資源調査会第123回報告」より)。


街中も普通に運転や一人歩きが出来て、常にバックミラーで後方にギャングがつけていないか確認し、命や金品を奪われる緊張感と隣り合わせの毎日とも無縁。

ゴミ捨て場には新品のおもちゃや家具が捨てられ(お引越し?模様替えかしら?)、物やお金は有り余っているようにみえますし、事実数々のデータからもそれが読み取れます。


でも、本当に日本は豊かな国なのでしょうか?

先日そんな思いを強くする出来事がありました。

次女がここ1週間、喘息の発作が夜特に酷く、投薬や吸入でなんとか凌いでいたのですが、昨夜3回の吸入と最終手段のステロイドシロップを飲んでも、全く発作が治まらず、もう3時間以上も呼吸が苦しく咳が止まりませんでした。

かかりつけ担当医に「メプチン+インタールの吸入を、酷い時は30分あけて2回やって、もしそれでだめなら救急に来てください」と言われていて、そのかかりつけ医のいる総合病院(区内で数件しかない夜間救急外来)に何度か電話したのですが、いずれも


「いま看護師が忙しいから電話に出られないので、お繋ぎできません」

「電話でお話ししてから来てください」


の一点張りでした。

これだけの人が暮らしていて、大きくて設備も充実した立派な病院もある。

なのに、たった一人の小さな子供の診察も「忙しくて電話に出られないから出来ない」なんて、

どうして?!悲しくなりました。

昔は日本も昭和の時代は、近くのお医者さんに電話したら、家まで来てもらえたり、病院を開けてもらえたりしたものです。

ちなみに日本人がロクな医療環境がないと憐れんでいるアフリカ ケニアやウガンダでは、基本的にはお医者さんは電話すれば夜でも受けてくれるそうです、日本の特に夜間、子供を病院に連れて行こうとするといかに困難かという話をすると、向こうの人はたいていビックリします。


「え?!日本はお金持ちの国なんでしょ!どうして??」


私にも、このシンプルな疑問の答えが解りません。



大病院には毎日病人が溢れ、電子カルテシステムや立派な設備など、様々な近代的な効率UPが期待される機械が入っているのに、2時間待ちは当たりまえ。

毎年3万人もの自殺者を出し、その一番の理由が「経済的な理由」とは一体何故だろう?


保育園を作れば、近隣から騒音だ、と苦情や立て看板、電話などの嫌がらせや、果ては斧を持っての保護者への攻撃、数年に渡る訴訟問題。。。

日本人はあまりに自分にとって快適な環境を求めすぎているのでしょうか?


今日、家族と食べる物がある事が幸せ。

明日、どんな疫病で死ぬかもしれない。

それでも、今日という一日を精いっぱい生きよう。


アジアやアフリカの路地裏を訪れて、わずか数十年前の祖国日本もそうだったであろう人々の暮らしを目の当たりにして、生きる事の必死さを実感しました。

それと比べると、今の日本は、あまりにも物が溢れすぎて、物事の本質が非常に見えにくくなっている気がします。


今日、生かされている事に感謝して、周囲に惑わされず、真に豊かな暮らしを送っていきたいですよね。

自分の選んだ選択が、自分の人生になっていくのですから。


ではまたパー