石原"SHARA"愼一郎 official website

待ちに待ったマーシャルMG2FX がやっと届いた。
さっそく弾いてみたんだけど、これまた素晴らしいマーシャルサウンド。
こんなに小ちゃいのに、ディレイとかの空間系エフェクトもチューニングメーターも入ってるんで、気持ちよくてず~っと弾いてしまう。
じつはこのアンプには個人的に思い入れがあるんよ(笑)

雑誌のインタビューや
マーシャルのブログ に書いてあるように、僕はJVM を弾いた時に「音が固い」と感じ、音圧もわりと軽めの感じで「よく歪んで弾きやすいけど、ちょいモダン過ぎかな?」って思ってた。
で別の日にマーシャルウッシーの誘いで
HAZEのサウンドサンプル をYAMAHAに録音しに行ったんだけど、そこでこの2ワットのマーシャルと出会った。
最初に録音したHAZEは古くからの良きマーシャルサウンドがさらに便利になり、しかも低価格でびっくり。
そのサウンドサンプルを作った後に、マーシャルウッシーが「ついでにこのアンプのサンプルも録らせてもらっていいですか?」って聞くんで、「よろこんで~。」と答え、さっそく弾いてみた。
音の感触は「前に弾いたJVM直系のサウンド。」だったんだけど、マイクを立てて録音した音を聴いてびっくりした。
普通に『ポン』とマイクを立てたマーシャルのサウンドは高音と低音のあるポイントを必ずイコライザーで補正したくなる僕なんだけど、このちっちゃなアンプは最初からそこをいじった音で録れてた。
これにはかなりびびり「JVMは音が硬いのでは無く、じつはマイクのりのメチャクチャいいアンプかも?」って考え直し、その場で「
NoBとやってるカヴァメタ の2枚目のレコーディングがもうすぐなんだけど、JVMを試させてほしい。」ってお願いした。
カヴァメタ2ndのレコーディングスタジオでデカイ音でJVMとTSLを交互にならしてみると、音圧は断然TSL-100だ。
けど、両方をマイクで録り、結果僕は
JVM を選んだ。
そしてそのまま
シェイカーの『The course of Life 』 のレコーディングでもJVMを使いツアーでも使い、すっかり僕のメインアンプになってしまった。

昔から『歪みはマーシャル』って認識されてるけど、じつはカッコ良く歪ませるのは相当難しいアンプなんよ。
特にJCM-800以前はアンプ自体のアタリハズレも結構あり、いっぱい練習を積みながら、いろんな楽器店のマーシャルをいっぱい弾いてアタリのマーシャルを探すのがプロを目指すギタリストの日課だった。
マーシャルでカッコいい歪みをつくりだせないとプロにはなれなかったんよ(笑)

けど、JCM-2000からはアタリハズレもほとんど無く、何の苦労も無くプラグインするだけで極上のディストーションが得られるようになった。
特にJVMは簡単にきめの細かい極上のディストーションが得られるんで、最近のギターキッズがちょっと羨ましかったりする(笑)

MG2FX は僕が新たなギターサウンドを築きあげるきっかけになったアンプ。
お試しあれ。