@上海漂流 -5ページ目

ミ・カサ・エス・トゥ・カサ

先週から昨日まで、なんやかんやと忙しかった。
でもいろんな人と知り合えて、
寝る暇を削って遊んで楽しかった。

母と姉が日本から遊びに来て、その観光案内、接待。
せっかく上海に来たのだから、数日間とは言わず、
しばらくじっくりすればいいのに。まぁ仕事があるのも分かるけどさ。

宏学が友達と南京から遊びに来て、久々に飲み会。
うーん相変わらずだが、仕事も好調そうだし、
またいろいろ深いことが話せて楽しかった。

旅先で知り合った友達がその友達を連れてうちに宿泊。
実に一年半ぶりの再会。二人とも長期旅行者なので、
なんだかうちがドミトリーにでもなった感覚。

でも、「Mi casa es tu casa(私の家はあなたの家)」。
みなさん、うちなんかでもよければいつでも泊まりに来てください。
何もできないけど、できる限りのことはいたします。

で、人が帰った後、
一人取り残された家に居ると、
少々寂しさももたげてくる…。

ひとり歩き

最近、遅くまで残業してばかり。
うちの部署では気がつけば一人だけのこともしばし。
このところすっかりバス通勤になっているのですが、
俺が使うバスは21時には終了。
で、家まで歩いて帰るようにしています。

ひとりぷらぷら歩くのは嫌いじゃない。
音楽を聴きながら、何かを考えながら、歌いながら(笑)
いつしか無心になっていることも少なくないし、
家まで30分近い時間ですが、実は心地よい時間だったりする。
今時、上海の夜はかなり冷え込んでいるけど、ちょっとしたいい運動です。

最近、違う部署の同僚に「実はそうみえて、一匹狼なんでしょう?」なんて言われました。
笑ってごまかし、心の中では、「そんなことはない、ちょっと真面目なだけだよ」と呟く。
みんなで騒ぐのも、わいわい飲み歩くのもいいけど、
一人でしっとりするのもあれこれ考えるのも好きなんだ。
なんだかバランスの問題なんだよね。どちらも俺には必要なことなんだろうな。

発票

どうも新年から所得税が上がったらしい。
会社にとっては純利益の20%相当の増税とか。もちろん個人にとっても所得税は上がるわけで…。
そこで、会社の財務部から、できるだけ発票(ファーピァオ)を集めて提出しろとの命令が。
発票とは領収書の意味。タクシーで、ちょっとしたレストランで、何か家電を買ったり、
交通カードや携帯電話にお金を入れたりするときにもらえます。

まぁこれらをたくさん集めて申請すれば、節税につながるということなのです。
むむむかなり面倒だ。交通費分はいつも出しているけどさ。
俺の仕事は発票集めではないんだけど…。
しかも、あちらこちらで発票をかき集めていると、
なんだか脱税の片棒を担いでいる気にならないわけでもない(笑)。

聞くところによると、会社によっては、厳しいノルマがあるとか。
例えばノルマが1000元分あって、給与の一部現金支払い(ノルマ分1000元)があり、
集められない分はもらえない(!)のだそうです。
したがって、発票が850元しかなければ、現金支払いは850元。うひゃ。

うちの会社は自己負担の伴うノルマではないけど、
マネージャークラスは3000元提出しなければなりません。
俺はその半分でも達成が難しいのに!
でもなんとかできるだけ人に貰うとか、意識的に集めるとか、
日頃こまめに領収書をあつめるしかありません。

しかし、その一方で集めるためのいい方法もあると耳にしました。
上海駅の近くで発票を売っているところがあるし、
売店によっては言えば多めにもらえるらしい。
なんだ、そうやって手に入る発票って、
それによる節税ってどういう意味があるんだよ!

中国の企業はどうもかなり脱税しまくりらしい。
いたちごっこで、しかも抜け道も多いし、
しないでいられるわけがないとの声も。
で、友達の中国経営者によれば賄賂もかなり有効らしい。
うちの会社もうまく脱税してくれないかな(嘘)。

忘年会

昨日の土曜日、会社の忘年会がありました。
外国人にとっては年が明けたばかりなのですが、
中国は今年、2月18日が春節(旧正月)。
ということでちょっと早い忘年会なのです。

上海本社の全社員170人ぐらいが参加。
朝11時にスタートして夕方までひたすら飲んでいました。
一応、会社の来期の方針発表や優秀者の表彰やなんやらあったのですが、
俺はすぐに出来上がってしまい覚えてません。2回ぐらい壇上に立ったような気がするけど…。

二次会は黄浦江の遊覧か、カラオケか。
いくつかのグループに分かれつつぞろぞろ移動です。
すぐに船酔いしそうな俺は誰かに運ばれるようにしてカラオケへ。
このときお土産にもらったケーキをどこかに忘れてしまった、残念。

こんなに大人数の忘年会は初めてです。
あちこちに人がいて、いやー人が多いのは楽しいものです。
中国式で、日本式で飲まされてばかりでしたが、
なんだか一日中お祭りのような気分でした。で、一日中頭がガンガンしてました(笑)。

知足常楽

日曜日、黄穎がうちに遊びに来ました。
今日はなにやらご飯を作ってくれるのだとか。
慌しく動く彼女の横で、俺は指示を仰いで手助け役です。
でも、なんだか危なっかしくて、それとなく訊いてみると、
実は彼女は料理をするのは今日が初めて(笑)。

上海の女性はあまり料理も家事もしない、なんて度々耳にしますが、
結構あたっているのかもしれません。悪いこととは思わないけど。
会社で親しい上海っ子たちはできない、しない、なんてあっけらかんとしてるし。
そういえば留学時代の老師の奥さんも全くやらない、
なので老師が自ら作るか、外食するかのどっちか、とか言ってたっけ(笑)。

で、出来上がりは、初めてにしてはまぁまぁ。
白菜の野菜炒めに、豚肉のスープ、ポテトサラダのシンプルな3品でしたが、ありがたくいただきました。
豚肉のスープは水道水を使ってたけど(涙)、調味料が利いてて、結構うまい。
かなりボリュームが多かったけど頑張って食べきりました。
人に作ってもらえるだけで既に十分嬉しいし、おいしいものです。

その後、一緒に飲みながらおしゃべりしてて、
黄穎がふとつぶやいた言葉が耳に残りました。
「知足常楽」。私は日々の小さな幸せに満足して、いつも楽しく過ごしていたいの。
中国人のこういう生来身につけたような哲学的発言にはときおり唸らせられます。
20歳の子から出てくるような言葉じゃないよな。しかもいまどきの感じの黄穎から。

俺はなんだか、ぼんやりと遠い目をしてしまいました。
蛇足ですけど、俺は30を過ぎるまでこの言葉の意味を理解できなかった。
東京で働いていていつも特別な何かを探し、それが高じて旅に出たようなフシもあります。
日本のことが大好きなのに、わざわざ上海に渡ったのもそのせい。
世界中にはその言葉の意味を知り、実践している人がたくさんいます。
しかしながら、ないものねだりの俺は未だに素直に受け入れられないままでいます。

別に正式に付き合っているわけではないけど、
黄穎とは最近、一緒にいることが多くなっています。
このまま、そういうことになっていくのだろうか。
自分でもどうするのがいいのかはっきり分からないけど、自然に任せるしかないのかも。
少なくとも一緒にいて楽しいなら、とりあえずはそれでいいのだろう。

細々勉強

今頃?留学中にやれよ、というタイトルですが…。
まもなく、中国、上海に来て2年が経ちます。
成長が遅い子なので(といいわけ)、中国語はまだまだです(勉強不足なだけ)。
生活に困ることはないし、伝えたいことも言えるし、口論もなんとか出来る。
語彙も表現も少ないけど、可もなく不可もなく、中途半端なまま。

とりあえずはのレベルだからこそ、中だるみ期間です。
「働き始めてるし、それだけ通じりゃいいやん」なんて言われますが、
仕事ではまだまだ使えるレベルじゃない。
それに中国人ともっと込み入った話が出来るようになりたい。
ということで、今年は余った時間も活用して、いや、自分を追い込んで、
中国語を勉強しようと思っています。


で、昨年12月からは毎週土曜日に家庭教師をつけています。
廬宏学に紹介してもらった女の子が先生で、1時間50元(約750円)
彼女、竜暁は広告代理店で働いている社会人。
俺は彼女の家の近くのスターバックスで待ち合わせして、中国語を教えてもらっています。
内容は子供向けの本の音読と、テーマに基づいて話をすること、言葉遣いや表現の訂正、
そしてヒアリングという内容です。

だいたい15時か16時から2時間ですが、
昼過ぎからそこに居て、自習することが習慣化しつつあります。
彼女への時給は決して安くはないけど、外で半日勉強することにつながるし、
家では勉強ができない駄目な俺にとっては、悪くはない。
しかも竜暁はタレントの小西真奈美に似ててかわいいので、
やる気も満ち溢れてくるというものです(笑)。


あと、仕事と絡めてもうひとつ、中国の新聞の経済記事の日本語訳。
ノルマ1日1本(長くないもの)。
すごく忙しい日は例外ですが、基本的には残業してでもやる。
しかも、密かに小さな声で音読したりしています(恥)。

経済紙を購読してはいますが、ほぼ斜め読みで、全ては読む時間がない。
でも1つでもかっちり翻訳することで、新しい言葉、経済用語の習得にもなるし、仕事にも生きる。
日々、中国語に触れ、慣れるいい機会。
読解はもともと苦手じゃないし、仕事している風にも見えるだろうし(笑)、作業的にも結構面白いものです。


うちの会社には100人以上の中国人スタッフがいますが、その大半は日本語が出来ません。
でも、このところ中国人スタッフとのやり取りがかなり増えているし、
取材で中国語を使う機会が増えているし(補助的にだけど)、
ちゃんとしたコミュニケーションをとるためにも、細々勉強です。

とにかくこれらを続けていけば今年は少しは進歩できるはず。
先々には完全に仕事で使えるようにしたいものです。
嗚呼、継続して力にしなきゃ(脂汗)。

おいしいパン

俺は工場長、パンを焼くのが仕事。
特別なものはダメだけど、毎日食べても飽きないものを作れる。
狭い工場だけど、人もあまりいないけど、
それなりの腕を持っているつもり。

でも誰も材料を持ってこないんだ。
誰も指示通りには焼いてくれない。
俺はただ、指定の材料をかすくって、なんとかパンらしきを作る日々。
こんなパンはまずくて誰も食べないのに。

隠し持った材料で好きなパンを作ると怒られる。
いい材料を探しに工場を出ることも許されない。
俺の仕事は生産管理だけじゃないのに。
どこに行けばいい材料が手に入るか知っているのに。

誰もパンの作り方を知らない。
パンがどういうものかも知ろうともしない。
でも俺はひたすら作り続ける。
限られた材料で、より良いものを作るんだ。

ただ、少し怖いんだ。
ひとに食べてもらえるパンが作れなくなることが。
いつしかパンがどういうものだか忘れてしまったら。
俺はただ、おいしいパンを焼きたいだけなんだ。

でも、俺は諦めない。
これからも毎日、パンを焼き続ける。
これしかないんだ、俺には。
ずっとやってきたし、やっぱり俺はパンを焼くことがすごく好きなんだ。

つぶやき

しばらく前、中国人の友達、廬宏学から長いメールをもらった。
司法試験に失敗したこと、でも南京で会社がうまく軌道に乗りつつあることなど近況、
そして俺のことをいろいろと気遣ってくれる内容が書いてありました。

俺は近況や最近の考えを長い返事にして送ったら、
宏学は今日、また長いメールを書いて寄越してくれた。
俺がこのところ気に病んでることに対する彼なりの考えも示してくれました。

最近、仕事のことで少々嫌気がさしていたことがあった。
諦めようとしていたこともあったし、我慢ならないこともあった。
俺は心の中に疼くそれらを無理やり奥底へ沈めていました。

なんだか急に気が楽になったような気にも、
もっとシンプルに考えるべきだよなとも、俺は甘いよなとも思った。
やっぱり彼からは学ぶことが多い。

奴は今頃、新しい会社の事業を拡大すべく頑張っています。
俺も今やるべきことをしっかり見据えなきゃ。負けてられない。
中国でもいい友達を持ててよかった。

どうにかして

アメブロ、すごく繋がりにくいです。ストレスです。
なかなか繋がらないし、使いにくいし、重いし、他のブログに移りたくなります。
どうにかしてほしいものです。特にコメントの記入は全く開けず、何も書けません。
ほかのブログのほうがまだ繋がりやすく、ちゃんとしている感じです。
さらに日本と中国を結ぶネットの回線が、先の台湾地震で寸断されているらしいし。
そろそろ検討の余地ありかな。今まで書いた記事が消えるのはいやだけど。

ハングオーヴァー

新年早々またやってしまった。
ああ、俺のバカバカバカバカのバカ。
どうするんだ今日一日。取材もいくつか入ってて結構忙しいのに。
二日酔いです。
もう2度と酒なんか飲まない!もういらない!

昨日は先日取材で知り合った人らと飲んでいて深酒してしまった。
熱く語る人がいて俺も負けじと熱くなり、
最終的には男同士みんな何度も抱き合い、
握手して、がんばるぞー、やるぞーを連呼。
いやいや上海はこれからですよ。そして俺らもこれからです。

その後、他の人らとも2軒目ワインバー、3軒目ダーツバーへ。
最後あたりのワインが敗因だと思うけど、
最後何飲んでたか覚えてない。
日本酒もかなり飲んでいたし、かなりきました。
最後もまた熱く語り、そこから記憶が薄れています。

薄っすらとした記憶の中で気になったのが、3軒目。
一緒にいた同僚の女の子が話をしながら、
俺の腕を身体をずっとさすっていたこと。
この人もかなり酔っ払っていたけど、
何してたんだろう?さすり上戸???

今年は飲みに行く回数を減らそう。もう若くはないのだし(笑)。
もっといい大人にならなくちゃ。