
モーニング・ウッド
1994年のアルバムです。
モーニング・ウッドは、北欧系ハードロックバンド『TNT』脱退後のトニー・ハーネルが結成したプロジェクト。
TNTのヒットナンバー『トゥナイト・アイム・フォーリング』のセルフカバーを含む、全編アコースティックなサウンドの作品です。
ハートの『Crazy On You』
イーグルスの『Desperado』『One Of These Nights』
マービン・ゲイの『What's Goin' On』のカバーなども入っていて、
なかなか素晴らしい出来になっています。
ハイトーンでさわやかな彼の歌声は、高音部で若干、線の細さを感じますが、歌うことへの純粋な気持ちがひしひし伝わってくるようで心地良い。
ギターには、アリス・クーパーのアルバムで正確かつエモーショナルなギタープレイが印象的だった、アル・ピトゥレリ。
彼の奏でるアコースティック・ギターの音色は透明感が高く、切れ味の良いカッティングは正確かつリズム感も豊か。
随所で見せるエレクトリックな音もエモーショナルでカッコいい。
まさにプロフェッショナル。
ベース、ドラムスのリズム隊も、かっちりと引き締まった演奏です。
すべての演奏がバランスよく、きっちりとまとめられていて、気持ち良いアルバムになっていると思います。
ちなみに、TNTのアルバムでは、『ナイツ・オブ・ザ・ニュー・サンダー』が一番私好みです。