JR西日本キハ47形 広島・山口地区 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

鈍足なのを除けば地方では抜群の使い勝手の良さを見せるキハ47形。広島地区でも芸備線を中心にまだまだ主力を張っています。画像は数少なくなった広島地区塗装、キハ58系列にも採用された「広島地区の気動車と言えばこの塗装」と言うくらいお馴染みのものだったのですが、後述のタラコ化でどんどん数を減らし、今回の取材でもこの1両しか見かけませんでした。

 

で、今やほとんどの車両がJR西日本の単色化塗装によりタラコ色になっています。キハ47形のタラコ色は「首都圏塗装」と呼ばれ、登場当初からこの塗装だったため見慣れている方も多いのではないでしょうか。とは言え、鋼製気動車は全てタラコ色とされたため、正直地域塗装とは言えませんし、どこへ行ってもこの塗装というのは正直面白くありません。それこそタラコ色なんぞにせず、地域ごとの塗装をまとった方がいいと思います。115系の単色塗装が見慣れないのは、元々2色以上の色だったからに他なりません。

 

扉の窓にかすかに残る「半自動扉」の文字。ほとんどの車両は消えたのか消されたのかは不明ですがあまり見られないですね。

 

車内です。JR西日本のキハ40系列は全て体質改善工事が行われているため、登場当初から印象が変わっています。

 

ドアです。化粧板が貼られていない両開きドアとなっております。やっぱり非電化路線はあいも変わらず低床ホーム、ステップは残されています。

 

半自動扱いは昔から変わりませんが、開閉ボタンを設置して手であける必要はありません。この辺り、未だボロクハや未更新のモハユニットが少数ながらしぶとく残る広島の電車勢を追い越した感があります。

 

車端部です。化粧板がベージュ色になり、すっかりアーバンになった気がします。ただモケットの色も合わせてすごくモノトーンになってしまっている気がします。仕切り扉もどこか埋もれがちです。

 

トイレを有する車端部です。トイレの水タンクを天井に載せているためここだけ高さが一段低くなっています。

 

最前面です。何度かここでも出てきているキハ47形ですが、ここを見るたびに「やっぱりワンマン運転には向かない配置だなぁ」と思わされます。元々ロングシートが設置されていた関係か配管が残っています。

 

天井です。照明はカバー無しの蛍光灯、これは国鉄クオリティでどこへ行っても共通項です。冷房装置はJR西日本共通のデカくてあまり冷えないものです。ここの荷棚はロクに使えないのはマイナス点です。冷却能力の補助は非冷房時代から存在する扇風機が担います。

 

窓です。体質改善工事が行われて一番大きく変わったのはここで、下段が固定式、上段が上昇式で開閉可能です。風を直接浴びれなくなったのは残念ですが、冬季の隙間風の心配が無くなったのはありがたいですね。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。

 

柱には扇風機のスイッチがあります。


座席です。まずはクロスシートから参りましょう。


安定の国鉄ボックスシートです。座り心地はもう書き飽きてきた感はありますが、ヘッドレスト部分の薄さはともかく腰部分と座面の角度は満点に近い作り込みと言えます。窓側の暖房配管も全国のキハ40共通です。4人でキッチリ座ると結構窮屈ですね。


車端のボックスシートです。例によって壁側は仕切り扉の関係で横幅が詰められています。


続いてロングシートです。車端部は3+3の6人掛けとなっています。袖仕切りはパイプ構成、シンプルにそれだけです。


ドア横は3人掛けです。座り心地はこちらも同様、背ズリに角度を付けて長距離乗車にも配慮したタイプですが、クッション性に乏しいのがちょっとした難点です。


芸備線の広島口はなぜ電化されないのかが不思議なくらい朝夕は混雑する路線ですが、やはりクロスシート中心の構成では詰め込みが利かないということでロングシート比率を増やした車両が一部存在します。


車端部です。奥にあったボックスシートが消え、オールロングシートとなりました。


最前面です。こちらは併結運転時のものですが、運賃箱は何とか出来ないものでしょうか。


で、長さが伸びたロングシート。奥の柱にかかる部分は背ズリが配置出来なかったのか切り欠かれています。


車端部のロングシートです。3+3+2の8人掛けです。


優先座席とセットになったタイプです。優先座席はドア横にあるのが利用者としてもありがたいと思うのですが、わざわざ奥に配置したのは何か理由があるのでしょうか。