JR東日本キハ40形1000番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


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関東で唯一キハ40形が運行されている路線であった栃木県の烏山線、今この線は蓄電池車両のACCUMが話題の路線ですが、長年ここを走ってきたのが烏山線用の1000番台です。画像は記念復刻したタラコ色こと首都圏色の2両編成です。他にもクリームと朱色のツートンの車両もいましたっけ。

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外観の特徴としては、トイレ窓の下に乗降口の表示窓があることでしょうか。…そのトイレ窓ですが、何か様子がおかしいような…。

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ズームにして見ました。なぜでしょう、うっすら吊革が見えております。キハ40形のトイレってそんなにワイルドでしたっけ?

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こちらが烏山線の標準塗装です。本来の倍の編成長に前面のヘッドマーク、中間に挟まった車両が気になりますが、それはまた別項で…。

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側面はこのようになっています。長野にもこんな塗装に似た165系がいましたね。しっかし、キハ40のトイレってこんなに明るかったでしょうか…?

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車内です。車内に入った瞬間、私の中のキハ40形像がガラガラと崩れ去ってしまいました。時間によって比較的混雑する烏山線、乗車時間も知れているということでロングシート化とトイレの撤去を行っています。これだけながーーいロングシートも中々見られませんね。

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ドアです。ステンレス無塗装仕上げの片開きなのと上のドアエンジンが大きく張り出しているのは変わりません。変更点として、半自動機構がボタン式となっていることと、ステップの2/3程度が埋められていることですね。低床ホームでは補助ステップ、かさ上げされた東北本線のホームでは窪みの埋め合わせの役割(恐らくメインの理由は後者)を果たします。宇都宮駅等でハマる人が多かったんでしょうねぇ…。

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半自動機構のボタンです。ボタン上の「ドア」ランプが光ると操作出来るようになります。

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運転台です。ワンマン運転対応となっており、運賃箱が設置されています。この手の車両にありそうな運賃表示機は設置されておらず、右側に貼り付けられた運賃表を使用することになります。整理券発行機は仕切り壁に張り付けてあります。

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天井です。ゴツい割に冷えにくい荷棚を占拠した冷房装置と、それ以前から存在する送風補助の役割を果たす扇風機に、少し間隔を開けて設置された蛍光灯はキハ40形ではお馴染みのものです。しかし、オールロングシート化により吊革が全長に渡って設置されています。幾分ゴチャっとしていますね。

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窓です。ここはあまり変わらず、二段窓が並んでおり、手前の窓は戸袋の関係で幅が狭くなっています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。

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座席です。見事なまでのスーパーロングシート、見る限り5×3と2人の17人掛けと言った所でしょうか。袖仕切りは簡素なパイプ式のみ、冬はそれなりに冷える栃木ですが大丈夫だったのでしょうか。ちなみにこの座席は「ブリッジ式ロングシート」と呼ばれるもので、座面の先端・背ズリと接する部分に渡されたフレームにモケットを巻き付けたような構造になっています。手前は優先座席、モケットはJR東日本共通のものとなっています。

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ロングシートは配管部分で途切れており、こちらが短い方の8人掛けです。短くても8人掛け、下手な通勤電車のドア間よりも多いですね…。座り心地ですが、しっかり座るとかなり悪いと言えます。尾てい骨にフレームがガツンと当たりますし、背ズリから離して座るとこれまたふくらはぎ裏にフレームがガツンと当たります。一番いいのはブリッジになっている座面中央にお尻を起き、脚をやや投げ出す格好が一番かと。とにかく行儀悪く見えますが…。

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で、元トイレ部分。見事に客室に改造されていますが、窓がトイレ時代のまま、蛍光灯の増設も無し、生々しい床の撤去痕など、ここだけ何やら空気が澱んでいる気がします。元々何があったかを知っているだけにその思いはより一層…。

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最後に柱に飾られた彩り。京都丹後鉄道にも見られますが、やや無機質な車内にこのような飾りがあると少しばかりイメージが変わりますよね。

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なんだか楽しそうです(笑)  そうそう、説明が後になりましたが、このキハ40には未だに気動車列車共通オルゴールの「アルプスの牧場」が残っており、今回の乗車時に2回ほど流されていました。ワンマン運転を行っている車両が多いキハ40系列、車掌さんが乗っていてもオルゴールを回すことはまず無いと思われますので、なんだか少し感動してしまいました。「アルプスの牧場」にはそんな魅力が詰まっています。蓄電池車の後継系列が全て導入され、関東最後のキハ40はその役目を終えます。